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27時間テレビ

 しかし、あんなバカ騒ぎを公共の電波を使って流してもいいのだろうか。フジの27時間テレビ・・。特に土曜から日曜にかけての系列各局の歌合戦・・・。妻がずっと見ているものだから、イヤでも何度か目や耳に入ってしまったが、まったく視聴者不在の仲間内だけで盛り上がる様子は、まさしく反吐が出るというか、唾棄すべきものだというしかなかった。
「おまえもすごいなあ、こんな番組見ていられるんだから」
「仕方ないでしょ、剛が走っているんだから」
「そうかもしれないけど、ひどいぞこれは」
「去年の方がもっとひどかった気がするけど」
「去年も今年も見ているお前はすごい!!」
何度もこんな遣り取りを交わしたが、それすらも時間の無駄としか思えないほどのバカらしさ。まったくイヤになった。

 でも、私も妻と同じくらいアホなのは、時々流れる剛の激走の様子に胸を熱くしたこと。特にマーチングバンドがSMAPの「がんばります」を演奏する中を剛が走っている姿は、健気で心から「頑張れよ!」と声援を送ってしまった。その後、メンバーが「オリジナルスマイル」を歌ったのにも、ちょっとばかりウルッとしたのだから、私もひょっとしたらSMAPファンなのかも・・。
 残念なことに、剛のゴールは塾の仕事で見られなかったが、遅れて家に戻ったときに、妻が真っ赤に目を腫らしていたのを見たら、だいたいの雰囲気はつかめた。やっぱりSMAPはすごい!!

 こんなバカ騒ぎでも、タモリがいたから何とか番組らしくなったのだろう。エンディングで、「団結、団結とうるさかったが、そのぶん国民が逃げた」という主旨のことを言っていたが、こんな風に客観的に判断できるのもタモリのすごさなのかもしれない。
 それなら下らぬ歌合戦など始めからなしにして、タモリとSMAPのメンバーだけでじっくり番組を作れば、何倍も面白い番組になったのに、と今になって思う。
「オサムがダメなんだ」
と少しばかり専門用語を使って総括してくれた妻の言葉を理解できるのは、SMAPファンだけだろうか・・・。

「27時間がタモリさんの花道になるんじゃないかなあ・・」
と妻は随分前から言っているが、実際今の「笑っていいとも」はまったく面白くない。このバカ騒ぎもタモリへの手向けだと思えば、納得できなくもないかな・・。
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