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蝶々さん

 妻が録画しておいた『蝶々さん』を見た。これは、11月19・26日にNHK「土曜ドラマスペシャル」で放送されたものであるが、『篤姫』以来3年ぶりのテレビドラマ出演となる宮崎あおいの演技は十分楽しめた。「最後の武士の娘」という副題からも分かるように、運命の悪戯に翻弄されながらも、武士の娘としての誇りを忘れずに生きた「蝶々さん」を過不足なく演じていて、さすが篤姫で主役を張っただけはあると感心させられた。まだ若いのに風格さえ感じられ、これからも精進を重ねていけば、間違いなく大女優と呼ばれるようになるだろう。
 

 前後編合わせて3時間近くのドラマを一気に見たことになるが、そんなことが出来たのも宮崎あおいを中心とした出演者全員の力によるものであろう。チビノリダーの伊藤淳史はいつの間にか良い役者になっていたし、ともさかりえも世間から一歩引いた女性を上手く演じていた。余貴美子は何をやらせても上手いし、西田敏之の飄々たる演技にはますます味が出てきた・・。さらには、戸田恵子、高橋由美子、本田博太郎、藤村志保・・、素晴らしかった・・。
 脚本も3時間を上手に使って、蝶々さんの短い一生を適度の緊張感とともに表現できていて、見る者を画面に釘付けにする力があった。やはりドラマは冗長になってはいけないな、という感を強くした。

 これと比べると、TBSで放送されている『南極大陸』の何と間延びしていることか。妻に付き合って、初回から曲がりなりにもずっと見てきたが、あまりに間延びした物語展開に嫌気がさしてきて、ここ2週連続見ていない。ある年代以上なら『南極越冬隊タロジロの真実』というものはほとんど知っているだろうが、いくら感動的な物語だとは言え、さすがに10週にわたって放送するほどのものではないだろう。それは誰もが感じることなのか、視聴率がどんどん減ってきているのだそうだ。
「木村さんのせいじゃないのに、木村さんが悪い、みたいな報道ばかりだから腹が立つ」
と、妻はあくまでも木村拓哉の味方だが、彼の演技がワンパターンなのも視聴率の不振に影響がないと言ったら嘘になるだろう・・・。(まだ11日と18日の2回分の放送が残っている・・)

 おっと、今日は妻の誕生日。こんな日に木村さんの悪口を書いたのを知られたらヤバ過ぎるので、今日はこの辺でやめておこう・・。
 
 
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