goo

豪華絢爛

 先日、買ったばかりのシンビジウムの鉢を伯母への誕生日プレゼントにした話はここに書いたが、その2・3日あとに同じスーパーに行ったところ、今度はもっと立派なシンビジウムが「SALE」の札とともに売られているのを見つけた。なんてゴージャスなシンビジウムだろう、と思いながら値札をのぞいたら、なんと1,960円!!安い!!思わず隣にいた妻の顔をのぞきこんだら、「これでこの値段は安いでしょう」と乗り気な返事をしたと思ったら、やおら財布を取り出した。私はびっくりして、思わず「買うの?」と確かめた。「この間のシンビジウムは伯母さんにあげちゃったし・・」「まあ、そうだなあ・・。じゃあ、半分ずつ出すことにするか」と決めたものの、買った後の世話は私の担当になった。
 家に戻って、居間に置いてみたら、その見事さには感嘆するばかりだった。


 伯母には申し訳ないが、この前のシンビジウムとは花の密度が全然違う。数えてみたら3本の茎があり、その1つ1つにびっしりと花が付いている。素晴らしい。
 しかし、すぐに困ったことに気がついた。花が多すぎて上に重心がかかるため、花が鉢ごと倒れてしまうのだ。慌てて木箱を鉢の前に置いて、倒れないように支えとしたが、どうにも不安定でいつまた倒れるかもしれない。そこで已む無く茎を切り落とすことにした。直径1cmはある茎を植木ばさみで切るには、ちょっとした力が要ったが、なんとか無事に根元から切り落とすことができた。その花を花瓶に入れて挿してみたところ、一段と豪華さが増した気がして、座敷に置くことにした。


 だが、待てよ。私の部屋のシンビジウムも今年は例年より多くの花をつけている。何本か切ってまとめて花瓶に挿せば、それなりに風情が出てくるのではないか、そう思って試してみた。


 全体像を写した写真では、あまりに貧相さが目立ってしまうので、花がかたまったところを写してみた・・。それでもやはり勝ち目はない。
 しかし、何と言っても母の遺品であり、20年以上私一人で何とか生きながらえさせてきた花だ。確かに比べるのもおこがましいが、私としてはできる限りの世話をしてきただけに愛着がある。「あばたもえくぼ」などと揶揄されるかもしれないが、私にはこのシンビジウムが可愛くて仕方がない・・。

 とは言え、新しい仲間も大切にしなくてはいけない。来年はみな一斉に花を咲かせることができたらいいのだけど・・。


(PS.)花瓶を洗おうとしたら、中から小さなヤモリが飛び出してきた。びっくりしたが、すぐに捕まえて外に放してやった。もう冬眠から目覚めてもいい頃なんだろう・・。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする