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福寿草によせて

 「もう2週間も経ったから入荷しているだろう」、そんなつもりで買いに行った福寿草の苗、思い通りに売っていたから嬉しかった。しかし、いくらなんでも1芽198円は高いだろう。目分量で買えるものだと思っていたら、しっかり数えられて「10芽ですから1980円です」と言われたときはびっくりした。世の中経済状況の厳しい年の瀬だから、多少のことには驚かない私でも、さすがにこれには驚いた。かと言って、芽を分けて買うのも福寿草に悪い気がして、仕方なく一抱え全て買った・・。


 雪割草を植えたすぐ横に植えてみた。「福寿草は意外と水気を好みます」と教えてくれた園芸店の人の言葉に従って、植えた後にたっぷり水をやった。果たしてうまく花をつけてくれるだろうか、楽しみである。(父に刈られないよう、きちんと注意しておかねばならない・・)


 昨日は妻の誕生日。なんやかんやと波風の絶えない関係ではあるが、長年連れ添ってきた「糟糠の妻」に、1年1回くらいは感謝の意を表さねば罰が当たる。最大限の祝意を込めて、51回目の誕生日のお祝いをしてみた。

  

 バラの花を買い、好みの寿司ネタを集め、YEBISU BEER を買ったら満足してくれた・・。なんだか年々チープになっていくようで少々心苦しいが、本人がそれだけでいいと言うから仕方がない。「Happy Birthday!!」を祝うケーキは本人の意向で買わなかったものの、私としては思いのたけを表したつもりだ。

 この年になるとどうしても亡くなった母の享年「52歳」を思わずにはいられない。私はあと半年でその年齢になる。が、私はまだしも、妻を見ているといくらなんでも1年経ったら死んでしまうのはいかにも忍びない。あらためて母が多くの思いを残して亡くなったものだな、と思わないでもないが、私たちとてどれだけの時間が残されているやら誰にも分からない。この先どんなことが起ころうとも、後悔することがないよう、毎日コツコツと生きていくしかないだろうけど、それがまた難しいのを実感する毎日でもある・・。

 福寿草が咲くまでの毎日が楽しくあるよう、今から頑張っていかねばならない。
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