議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

廃棄物に関する内部監査のポイント[1]

2006年04月24日 22時10分41秒 | コンサル日誌
 排出事業者さんの廃棄物管理状況の問題点の抽出の依頼を受けることがあります。そのような現場でよくある問題点=内部監査をされる際のポイントをいくつか紹介したいと思います。

 まず1つ目のポイントです。有価物とされている排出物について、どのような取引であるのか注意してください。もしかすると「行政処分の指針について」のp.4で言われているような取引である可能性があります。

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【行政処分の指針について 環廃産発第050812003号 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課長】抜粋
「法の規制を免れるため、恣意的に有償譲渡を装う場合等も見られることから、当事者間の有償譲渡契約等の存在をもってただちに有価物と判断することなく、各種判断要素の基準により総合的に判断されたいこと。」
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 例えば、商品代金を受け取っていながら、別途作業費用などの名目で支払いが発生している場合があります。このようなことがないように、担当者に取引全体の具体的な流れを確認してください。管理台帳上は、有価物という扱いになっていてチェックの対象から外れいている可能性がありますので、注意が必要です。

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