議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

厚生労働省OB殺傷事件

2008年11月21日 06時50分16秒 | ベーシックインカム
テロリズムとは、日本国内法では「政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で多数の人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊する行為」(自衛隊法81条の2第1項)などの定義があるそうです。何らかの主義主張のために行われるものだそうです。

私はこの定義を、今回の元厚生事務次官への連続殺傷事件を受けて初めて調べたのですが、皆さんご存知でしたか?

思うに、今回の事件はたいした主張があるわけではない、つまりテロなんかではないような気がします。厚生労働行政、特に社会保障周りに対する不満を持っていた人の犯行か、秋葉原の事件と同じような動機(これも社会に対する不満ですが)を持つ人が、その対象を社会の批判の矛先に向けただけなのではないかと思います。

言うまでもないかもしれませんが、社会保障制度に関する不満は、日本社会の行政に対する不満の代表格と言ってもいいでしょう。これだけやり玉にあがっているものに、今後どのような改革がもたらされるのか。政治の表舞台でも負の所得税の議論が出てきていますが、ベーシックインカムの論議を盛り上げていくよい機会だと思います。これからも継続的に取上げていきたいと思います。

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2 コメント

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名目 (hisa)
2008-11-22 19:37:46
私も今回の事件は政治家たちがテロという言葉を安易に
使いすぎると思います。何かテロという言葉を使うとすべて
が正当化されることがどうもすっきりしない。ブッシュのテロ
との戦いとは違うと思います。いつも感じることですが、日本
では政治家に対する殺傷事件をすぐにテロと唱えることが
多いですが、どこかで自分たちの優越感を覚えているように
感じられることがあります。今回の事件は貴方のおっしゃる通り、社会にたいする不満や天下りをする高級官僚にたいする怒りようなどこかドロップアップした人間の動機のように思えます
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出頭しました (堀口昌澄)
2008-11-23 00:24:15
hisa様

突然の出頭でしたね。供述を聞かなければ動機など分かりませんが、テロって出頭するんですかね??

テロという言葉の使い方は、私も気になっています。この言葉を使うことで、自分の行為を正当化する、一方マスコミも批判をしなくなっているような気がします。テロといったほうが、センセーショナルでマスコミ受けもしますしね。
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