昨日は、日経BPさん主催の日経エコロジー10周年記念シンポジウムに参加してきました。“エネルギー戦略と低炭素社会の実現”がテーマでした。
奇しくも麻生総理が05年比15%削減の発表をする日ということもあり、循環型社会や生物多様性についてはほぼ誰も触れませんでした。
■環境問題の全体最適を
もし、世界中のエネルギーをすべて自然エネルギーでまかない、CO2の排出量をゼロにしたとしても、循環型社会や生物多様性の問題が解決されるとは限りません。これらの問題は密接に関係しており、CO2のことだけを考えた政策を立ててもらっては、個別最適は図れても全体最適にはならないと思うのです。
その方法は、資源消費~廃棄の量を劇的に減らすことです(ここでいう廃棄とは、固体や液体なら廃棄物・化学物質、気体ならCO2などに該当します)。つまり、モノの生産量(=消費量)を減らすということです。それでも生活の質を下げないためには、どうすればよいのかを考える必要があります。CO2の排出量の問題は、ここでは主役ではなく全体の大きな問題のごく一部のはずです。
■今回の目標の立て方の問題点
2050年までに半減させるということですが、そのためにはバックキャスティングが必要といわれています。しかし、2020年の中期目標はそのバックキャスティングの考え方から出てきていないようです。どうみても、積み上げただけです。
そしてもし2050年目標のためにバックキャスティングをするのであれば、そこでは循環型社会(資源生産性)と生物多様性の問題から考えなくてはなりません。そこではCO2は主役ではなく、資源生産性を向上させた結果でしかないはずです。
と、思うのですが、皆様のご意見賜りたく。
奇しくも麻生総理が05年比15%削減の発表をする日ということもあり、循環型社会や生物多様性についてはほぼ誰も触れませんでした。
■環境問題の全体最適を
もし、世界中のエネルギーをすべて自然エネルギーでまかない、CO2の排出量をゼロにしたとしても、循環型社会や生物多様性の問題が解決されるとは限りません。これらの問題は密接に関係しており、CO2のことだけを考えた政策を立ててもらっては、個別最適は図れても全体最適にはならないと思うのです。
その方法は、資源消費~廃棄の量を劇的に減らすことです(ここでいう廃棄とは、固体や液体なら廃棄物・化学物質、気体ならCO2などに該当します)。つまり、モノの生産量(=消費量)を減らすということです。それでも生活の質を下げないためには、どうすればよいのかを考える必要があります。CO2の排出量の問題は、ここでは主役ではなく全体の大きな問題のごく一部のはずです。
■今回の目標の立て方の問題点
2050年までに半減させるということですが、そのためにはバックキャスティングが必要といわれています。しかし、2020年の中期目標はそのバックキャスティングの考え方から出てきていないようです。どうみても、積み上げただけです。
そしてもし2050年目標のためにバックキャスティングをするのであれば、そこでは循環型社会(資源生産性)と生物多様性の問題から考えなくてはなりません。そこではCO2は主役ではなく、資源生産性を向上させた結果でしかないはずです。
と、思うのですが、皆様のご意見賜りたく。
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