三枝草日記

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猛暑

2018-07-31 13:35:00 | 四季・天候

 大きな被害をもたらした西日本豪雨、猛暑、更に台風12号が追い打ちをかけた7月も今日で終わりを告げる。連日35度を超える猛暑日が続き、気象庁は40度前後の暑さはこれまで経験したことのない命に危険があるような暑さであり、1つの災害と認識しているとし異例の発表を行った。23日には埼玉県熊谷市で観測史上最高の41.1度を記録、これまで1位だった高知県四万十市の41.0度を5年ぶりに更新した。猛暑が日本列島を覆い、更に列島を東から西へ異例のコースを辿った台風12号の影響で京都の夏の風物詩である祇園祭の「花笠巡行」や安芸の宮島の神事「管絃祭」をはじめ地元の姫路港祭り「夢さき」ふるさとまつりも中止になった。猛暑は日本だけでなく世界各地も異常な高温に見舞われているようだ。米カリフォルニア州や北アフリカで50度以上を観測し、北欧の北極圏でも30度超えを記録したようだ。この猛暑の中、老体に鞭打って屋外の作業に頑張っているが、日中は出来るだけ休むように心がけている。ニュースや天気予報でも水分、塩分の補給や、こまめにエアコンを使用するよう、熱中症の予防対策を度々呼び掛けている。猛暑と水不足の影響で栗の大木が秋を待たずに落葉し始めた。毎年大きな栗を実らせていたが、この秋の収穫は見込めず秋の味覚を味わえる楽しみがなくなった。庭の芝生も急に茶色に変色し始め水やりの仕事は増えたが台風12号の恵みの雨で少し持ち直してきたようだ。肥料もたっぷり与えてやったので何とか枯死せず再生しそうだ。

 この時期、庭木の百日紅が咲き始め、ムクゲも次々に花を咲かせている。ムクゲは早朝に開花した花は夕方にはしぼんでしまう「一日花」で、次々に別の花が咲くため長く咲くように見える。庭では大毛蓼 (オオケタデ)がピンクの花を咲かせ庭に彩りを添えている。諺の「蓼食う虫も好き好き」の蓼は柳蓼(やなぎたで)のことを言うようだ。

 7月5日の西日本奉詠舞大会に市川猿之助さんが観覧に来られ、11日に猿之助さんも出演されている大阪松竹座「七月大歌舞伎」二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎襲名披露公演を観に行った直後の14日(土)、たまたまNHKEテレで異なる分野で活躍する2人が仕事の極意について語り合う番組、市川猿之助と青柳貴史(製硯師)の対談が放映されていた。猿之助さんは昨年10月「ワンピース」公演中に昇降装置に衣装が引っ掛かり左手を開放骨折、命を失ってもおかしくない事故、大怪我を負った。人間死ぬことはわかってはいたけど、誰にも平等に訪れる死を他人事のように遠い先の事のように思っていた。ところが、「つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを」歌人在原業平の歌を引用して、私の死がまさかそれが昨日今日に差し迫っているものだとは思ってもいなかった。舞台の幕が上がり降りるのは当たり前の事のように思っていたが、それは奇跡に近いことだと実感した。自分は無事だったが、世の中には困っている方や、ままならない思いでいる方が大勢おられる、大怪我を体験したことによって人の痛みや喜怒哀楽が分かるようになった。実人生が輝くように豊かになったと述べていた。奉詠舞大会に来られ、松竹座での演技を観た直後だけに身近に感じられ感銘を受けた。

 

 

 



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