冬ごもりしていた虫たちが地上に出て活動を始める頃と言われる、二十四節気の啓蟄に合せるかのように春の陽気が漂いはじめた。4月から6月頃のバカ陽気になり、3月としては過去最高気温の夏日を記録した所もあったようだ。ところが北海道では反対に猛吹雪になり日本列島が南北に長いことを感じさせる。このまま順調に暖かくなれば良いが、今日は一転風が強く寒くなった。今日のような寒の戻りもあり三寒四温をくり返しながら、春を迎えることになる。
植物は季節の変化を敏感に感じ取って、遅れていた紅梅もいっきに花開き馨しい芳香を漂わせている。「むめが香にのつと日の出る山路かな」松尾芭蕉 土手では蕗のとうが顔を出した。蕗のとうは味噌との相性が抜群で、早速蕗のとう味噌和えにして食した。蕗のとう味噌にして白いご飯の共にすると食欲をそそる。裏山のほだ場に行って見ると、傘の直径18cm、松茸並みのジャンボシイタケに育っていた。寒い時期にゆっくりと育ったので、味も濃縮されていてどんな料理に使っても美味しい。
昨日所用で姫路の街に出たので、孫を誘って久し振りにラ・ラティーニで夕食をとった。毎年2月はシェフがイタリアに修業に出かけてしまうので休店となる。イタリア土産の生ハムはワインと合い美味であった。チーズたっぷりのピッツアの味も格別だ。帰国後、間もないこともあり、馴染みの客が多かったようで、iPadを各テーブルに渡してイタリアで撮った写真のスライドショーを見せるサービスもしていた。