今日は二十四節季の寒露である。朝夕はめっきり涼しくなり、庭の苔にしっとりと露が降りている。先月までの暑さは、まるでウソのようだ。まだ日中は半袖で丁度いいが、夜になると空気がひんやりとしていて、上に長袖を羽織らないと、寒いくらいである。
庭ではキンモクセイガ満開になり、強い芳香を放っている。この花が咲き始めると松茸がはえ始める頃だ。それはもう大分昔の話で、この辺りは松枯れで、松茸が全く採れなくなって久しい。裏山で松茸狩りができた頃が懐かしい。
秋の七草の一つである萩も、もう見頃を過ぎたようだ。万葉集にも歌われている、親しみのある花だ。