三枝草日記

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

京の冬の旅

2018-01-22 13:47:36 | 旅行

 昼過ぎから降り始めたみぞれが雪になり、山々はうっすらと雪化粧した。低気圧が急速に発達しながら本州の南岸を通過し関東地方は2014年2月以来の大雪となった。明日の通勤時間帯は雪の影響で交通機関が大混乱するかもしれない。車はスタッドレスタイヤに替えて一応の備えはしているが雪が降ると生活にも大きな支障をきたすことになる。日本海側の地域は今年は例年になく記録的な大雪になっているようで雪国の方は大変だと思う。北極振動やラニーニャ現象が影響しているようでアメリカ北東部やヨーロッパでも大寒波に見舞われているようだ。20日は二十四節気の大寒の入りであった。今週は暦通り今冬最強の寒波が襲来し厳しい寒さが続く予報が出ていたので、25日に予定していた京都行きを早めて先週行っていてよかった。

 まず京都を代表する酒造メーカー・キンシ正宗で知られる堀野家の旧本宅を見学した。ここは町家造りの特徴を残していて酒蔵は改装して記念館になっていた。そこで金鵄正宗の特別純米酒、純米吟醸の試飲をし酒粕汁をよばれると身体がポカポカと温まってきた。京都の三大名水の一つ「桃の井の水」もまろやかで美味しかった。

 昼食は昭和8年創業、「てんぷら会席」を日本で初めて発案した京料理の「天喜」でとった。この店は芸能人もよく訪れる老舗である。季節の旬を盛り込んだ京料理と素材にこだわった天ぷら昼食は満足できた。

 次は下賀茂神社の南にある豪商・旧三井家下賀茂の別邸(重文)に行き、1階座敷で「出町ふたば」の名代豆餅を庭園を眺めながら頂くと特別美味しく感じた。出町ふたばは明治32年創業の行列ができる店としても知られている。三井家は朝ドラ「あさが来た」の広岡浅の出どこであり書状も展示されていた。


紅葉狩り

2017-11-29 18:28:33 | 旅行

 昨日はポカポカ陽気の小春日和、今月中旬頃より12月並みの寒い日が続いていたので、よけいに暖かく感じた。一転して28日は前日に続き気温が上昇、姫路では17・9度を記録した。最近は気忙しい毎日が続いていたが、少し気分的に余裕もできたので,気晴らしも兼ねて今年最後の紅葉狩りに出かけた。まず岐阜県の多良峡に行った。多良峡は全長2.2 ㎞ほどの渓谷で、「飛騨・美濃紅葉33選」にも選ばれている。10年程前から新たにカエデが植栽され、カエデの木はまだ小さく本数もそんなに多くない。多良峡内にある森林公園では吊り橋や遊歩道が設置されており、清流に映える紅葉をより身近に楽しむことができた。

 昼食後、鶏足寺に向かった。鶏足寺は行基によって開かれ、最澄が再興したと伝わる己高山の寺院の1つでもある。例年、11月中旬から下旬にかけて、約200本のモミジが色付き、静かな境内を鮮やかに染めている景色を期待して行ったが、写真にある落葉が赤いじゅうたんを敷き詰めたように見える風景は見られなかった。それでも鶏足寺に至る参道脇の紅葉はまだ残っていて見事であった。参道を往復して茶店で一休みし、汗をかいた後の甘酒は美味しく疲れも吹き飛んだ。

 最後に久し振りに東近江の奥座敷と言われる永源寺に寄ってみた。何年前に行ったか忘れてしまったが、前回行った時の印象はまるで残って残っていなかった。永源寺は臨済宗永源寺派の大本山のであり、通称「もみじ寺」とも言われ赤や黄色に色付いたモミジに埋め尽くされた境内の風景は日本の 美しい秋を感じさせる。参道にある眼鏡をかけたユーモラスな地蔵さんが目にとまった。

 


秘湯めぐり

2017-09-11 13:22:27 | 旅行

 先日、夏の疲れを癒すため、みちのく秘湯めぐりに出かけた。大阪空港から定刻より早く約1時間で仙台空港に到着、飛行機は新幹線に比べると早い。中国道夢前スマートインターから大阪空港まで約1時間余り、搭乗手続きの時間を入れても午前10時前にもう仙台に着いていた。最初の秘湯は初めての鳴子温泉郷にある中山平温泉であった。美肌の湯と言われ、化粧水のようにぬるっとしていてとろりとした源泉、流しっぱなしで、気持ちえぇ

 次はやっと車が通れる蛇行した山道を走ること約12km、今晩宿泊する夏油温泉に着いた。冬季の11月から4月までは閉鎖される渓流沿いの秘湯中の秘湯である。この温泉は3回目になるが、湯治宿で自炊して長期逗留する湯治客も多く腰痛、皮膚病、癌等に効能があると言われている。前回来た時も整形外科では治らなかった脚の痛みがうそのようになくなった。湯治場なので、部屋にテレビ、冷蔵庫もなくトイレ、洗面所も共同、風呂に浸かって寝るしかない。風呂は夏油川沿いに5ヶ所の露天風呂があり、滝の湯以外は全て混浴である。内湯も2ヶ所ある。露天風呂は全て足元湧出泉で泉温もまちまち、「大湯」だけは季節によって47〜48°Cもある。夕食を済ませ少し休んでも、まだ寝るには早いので渓流沿いにある「大湯」に行ってみた。誰もいなく外灯は灯っていたが不気味な感じがしたが、折角来たので、かけ湯をして腰まで浸かると飛び上がる程熱かった。

 翌朝、1300年の名湯、網張温泉に向かった。ここは青みがかった白濁の硫黄泉の秘湯であり、網張五湯の中でも滝の流れ落ちる沢沿いにある野趣あふれる野天風呂「秘湯・仙女の湯」がメインである。丁度、網張薬師大社では大祭の餅まきがあり縁起物の紅白の餅を拾った。網張温泉の眼下には小岩井牧場が広がっていてナナカマドの実も赤く色づいていた。

 昼食を済ませ東北最高地の海抜1400mにある源泉掛け流しの天然温泉、藤七温泉温泉に向った。ここは一昨年に行っているので、八幡平の大自然の中にある乳白色の天然温泉にさっと浸かり、周囲を散策し岩手山も間近に眺めることができ素晴らしかった。

 秘湯めぐりも慌ただしい。次は藤七温泉の近くにある「馬で来て 足駄で帰る 後生掛」と言われる後生掛温泉にやって来た。諸病に効果あると評判の「7つの湯」があり、全身が温まる「神経痛の湯」気泡が肌を美しくする「火山風呂」全身湿布作用で美肌効果のある「泥風呂」等を駆け足で入ってみた。

今晩は今回で3回目になる新玉川温泉で宿泊した。新玉川温泉は、玉川温泉と同じ源泉を使用しており温泉: pH1.2と日本一の強酸性 の温泉水(98℃)を誇る国内屈指の温泉 であり、単一源泉での源泉湧出量は日本一、天然岩盤浴でも有名です。旅館到着前に熊出没情報があり玉川温泉まで散策できなかったのが残念であった。玉川温泉は北投石や天然温熱欲による、がん治療でも知られている。

 

 秘湯めぐり、最後は久し振りに乳頭温泉の鶴の湯、乳頭温泉にはよく来ているが大釜温泉止まりで、ここまで足を延ばすことはなかった。鶴の湯は秘湯ブームの火付け役となったが全国にその名が知れ渡り、今は秘湯でなくなった感がある。今日も週末なので多くの入浴客で混雑していた。鶴の湯には4種類の泉質の異なる源泉があり、乳白色の「中の湯」の露天風呂の人気が高い。さすがに秘湯では外国人の姿は見なかった。これで、みちのく7秘湯を制覇して温泉三昧、非日常の休日を楽しみ良い気分転換となった。

 

 仙台空港17:40発の飛行機が飛び立って機内から見る夕日が何んとも美しかった。西に向かって飛んでいるので、日の入りを追いかけるようになり大阪空港に着陸寸前まで夕日が見られて良かった。初日は雨模様の天気であったが、傘の必要もなく2日目より晴天が続き夕日も見られてラッキーであった。

 


大和路の枝垂桜めぐり

2017-04-11 11:45:22 | 旅行

 昨日大和路の桜見物に行って来た。東大寺や法隆寺周辺の有名観光地にはよく行ったものだが、この辺まで足を延ばしたことは無く、ましてや桜のシーズンに行ったこともなかった。桜や紅葉の時期はその年の気温によって当たり外れがあるものだが、今年は3月に気温が上がらず開花も1週間程遅れた。昨日は天気予報では雨模様の予報が出ていたが、少し肌寒かったものの雨は降らず桜も見頃を迎えていた。しかも、週末後の月曜日だったので、道路も空いていて観光客も比較的少なく幸運な大和路めぐりとなった。

 まず最初は郡山城跡へ、城周辺にある約1,000本の桜が丁度見頃を迎えていた。次はNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」のオープニングに採用され一躍有名になった日本一の枝垂桜「又兵衛桜」がある大宇陀へ向かった。此処の桜も今年は開花が遅れていて8分咲き位であったが、それでも十分見ごたえがあった。本郷・又兵衛桜(瀧桜)は幹周3m、高さ13mもあり、幹から大きく枝を広げ、樹齢300年とも言われる見事な枝垂桜で、地元では武将・後藤又兵衛の伝説にちなみ「又兵衛桜」とも呼ばれている。屋敷跡の石垣の上にあり、周囲には桃の木もあり桃の花が丁度満開を迎えていて桜と桃のコントラストが何んとも美しかった。郡山城跡、又兵衛桜とハシゴし最後は大野寺に行って来た。近くにある室生寺は有名であるが、私も知らなったこの寺は修験道の開祖「役行者」によって創建されたと言われている。小さいお寺であるが樹齢約300年の小糸枝垂れ桜2本と、樹齢約100年の紅枝垂れ桜30本が華やかに咲き誇り桜の寺として有名です。帰りにちょっと寄ってみた東大寺界隈は観光客で大いに賑わっていた。古都の桜は格別の美しさがあり、その桜を堪能でき大仏前で買った奈良名物の柿の葉寿司は何とも美味しく今日はハッピーな一日となった。

 

 


晩秋の京都

2016-11-26 16:15:49 | 旅行

 昨日紅葉を求めて晩秋の京都へ、まず紅葉の名所東福寺に行ってみたが、ずっと前に訪れたことがあるのに、その時の記憶が殆ど残っていなかった。紅葉期間中全国から大勢の観光客が訪れ1日約3万人もの人出がある日もあるようだ。昨日は平日だったのと、紅葉も少し盛りを過ぎていたので、ごった返す程ではなく人の流れは比較的スムーズだった。通天橋から見下ろす洗玉澗の紅葉はまさに絶景の一言で、写真撮影の絶好のスポットでもあるが、混雑して危険なため通天橋での撮影は禁止されていた。それでも中にはそんなことお構いなしにシャッターを切っていた人があった。

 次に京都御苑・御所に行ったが、これまでは春と秋に特別公開されていたが、京都御所参観希望者の利便性をより高めることを目的として今年の7月26日より通年公開となった。清所門を入ったところで簡単な手荷物検査をうけて入場した。ここは途轍もなく広いので、見学コースを回るだけでも相当の距離があるが、普段歩きなれているので、そんなに疲れは感じなかった。赤松の大木が多くあり手入れがよく行き届いて見事であった。これを維持管理するのも大変だと思うが、この23日に庭の赤松の観察に来られた夢前町内の樹木医さんも、ここの植木の管理をされているようだ。

 御所見学の後、昼食を済ませ南禅寺から京都随一の紅葉の名所である永観堂に向かった。南禅寺の山門をくぐり紅葉を眺めなが法堂、国宝の方丈に参拝してから、観光客で混雑している哲学の道に通じる道を散策しながら永観堂に行った。永観堂の紅葉も盛りを過ぎ少し色褪せていたが、まだ見ごたえがあった。永観堂の美しい日本庭園の真ん中に位置する、みかえり茶屋で休憩し、美しい艶やかに彩る紅葉を眺め、池から流れる小川のせせらぎを感じながら、飲んだ甘酒は何とも美味しかった。ここも大分前に来たことがあったが、今週の月曜日にNHKで井上あさひアナが中継していて是非行ってみたい思っていたところで、永観堂の紅葉を見てええ感動昨日は京の紅葉を満喫し気持ちも高揚、今年の紅葉の見納めとなった。