JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

ハンディ機の山岳移動がもっと飛ぶ方法

2019-09-23 | JF4CAD技研
8月のFDの移動運用レポート(大阪府茨木市移動運用報告)で「5Wでもしっかり飛ぶアンテナにすれば飛びます。今回のようにゲインのあるアンテナを地上高を稼いで設置すると飛んでくれます。ぜひ工夫して欲しいなぁと思います。」という内容を書かせて頂きました。

今回はV/Uの移動運用において大切なアンテナやロケーションについて少し触れてみたいと思います。


[大切なのは3つの要素]
V/UHFの飛びにおいて大切な要素は以下の3つと言われています。

・ゲインの高いアンテナ
・標高が高く見通しのいいロケーション
・十分な地上高

この3つの要素をバランス良く高めてゆくことで飛びを実感できるはずです。


[バランスが良くないと?]
飛びを実感できないことになります。

典型的な例が「ハンディ機と付属ホイップでのQRV」です。実際にQRVされた方は実感されているでしょうが標高の高い山なのに思ったほど飛ばないなぁということになります。これはアンテナのゲインと地上高の低さが原因です。標高だけ良くしても他が一緒なら効果が低いのです。


[地上高と標高は違います]
標高というのはその場所の海面からの高さです。一方の地上高はその場所の地面からの高さです。標高800mの山頂に登ってもハンディ機なら地上高は1.2~1.3mくらいになります。残念ながらこの地上高では十分とは言えないのです。

できれば4.5mの伸縮ポールを使うなど地上高を上げてみてください。飛びが変わってくると思います。


[実際やってみました]
先日実際にやってみました。

FT-70Dに1/2λホイップで京都市西京区の善峯寺近くからQRVしています。

こちらからは京都盆地南部が見渡せる標高340mのFBなロケーションですがQSOできたのは京都市中京区と長岡京市だけ。要は見通しの短距離しか飛ばないのです。出力はFT-817もFT-70Dも同じ5W。なのに先日の茨木市竜王山での飛びとは全く違っています。

これはアンテナのゲイン不足と地上高不足が原因と考えていいと思います。もし4.5mの伸縮ポールと24KGでも持って行っていれば飛びが違ったはずです。


[飛びのための工夫を]
このように「ハンディ機+付属ホイップ」では飛ばないのです。どうすれば飛ぶのか、無理のない範囲で工夫してみませんか?
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