東京の知り合いが京都の桜を見たい&御朱印巡りをしたいとのことでご案内してきました。今回は西陣付近の寺社巡りです。京都の真ん中付近で外国人観光客が少ないのでスムースに回れます。
東京は既に満開ですが京都は3月後半の朝晩が冷えて咲くのが遅くなっています。このため早咲きで咲いてそうな寺社をご紹介しています。
※今回は知り合いのご案内が主目的のため、既に御朱印や御首題を頂いた寺社も回っています。それらについては御朱印・御首題は今回頂いていませんので載せておりません。
JR京都駅に到着。桜や紅葉の時期は混雑する京都駅を一刻も早く抜けることが鍵になります。今回は待ち合わせ時間まで余裕があったので地下鉄で知恩院に行ってみます。烏丸御池から東西線に乗り換えて東山下車になります。
知恩院は浄土宗の総本山で宗祖法然が長年暮らした地です。徳川家からの信仰が厚く、伽藍は江戸初期に整備されたものです。とにかく巨大なのは徳川らしいですね。
知恩院は法然の足跡をたどる「法然上人二十五霊場」の二十五番札所になっています。一番は生誕の地である岡山県の誕生寺で、二十五番の知恩院が最期の地となります。
知恩院の御朱印と御詠歌です。法然上人二十五霊場は御朱印の他に御詠歌も頂けますので見開きで頂いています。法然は江戸時代になって「円光大師」という大師号を朝廷から下賜されていますので朱印は円光大師となっています。ちなみに存命中は「源空」と名乗っていたようです。
近年浄土宗は少子高齢化や人口減少による檀家や僧侶の減少に対し「とにかくお寺に興味を持ってもらおう」と様々なイベントを開いています。この時期は限定御朱印を出していますし、500円という安い料金で桜のライトアップを行い、あわせてお坊さんからの話(堅苦しい法話ではなくもう少しラフなもの)を聞いてもらおうとしています。若手のお坊さんが様々なイベントを考えているそうですので、京都観光の際にはチェックしておくといいと思います。
地下鉄に乗り直し待ち合わせ場所のJR二条駅へ。地下鉄なら10分くらいで着きます。
合流後市バスに乗って千本鞍馬口で下車、上品蓮台寺です。真言宗のお寺で、奈良時代の絵巻物で国宝の「紙本著色絵因果経」が残されています(本物は国立博物館に寄託)。 聖徳太子が創建したとされますが確実な証拠がなく、10世紀に寛空により創建されたのではないかと考えられています。元は12もの塔頭があったため「十二坊」と呼ばれ、付近には十二坊の地名が残っています。
観光寺院ではないため本堂などは非公開ですが境内の拝観は門が開いていれば自由です。境内にしだれ桜がありちょうど見頃です。
上品蓮台寺の御朱印です。
西陣聖天の桜がまだのようですので必ず咲いている妙蓮寺に。本門法華宗の大本山です。門前に「御朱印できます」の張り紙がありました。上人がご不在のことが多く以前はなかなか頂けなかったのですが、頂きやすくなったようですね。
妙蓮寺には「御会式桜」があります。日蓮の命日に行われる御会式(10月13日)の頃から咲き始め、4月頭に見頃になるとい桜ですので必ず咲いています。
もちろんソメイヨシノもあり、日蓮像の背景として咲き誇るのですが・・・今年はまだみたいですね。
堀川通を渡ると俵屋吉富があり、喫茶室「茶ろん たわらや」がありますのでここで休憩。
後半に続きます。御朱印情報は後半最後にまとめてご紹介します。