3/17(土)伊丹→松山空港→松山市内→二神島→津和地島→松山市内
7時15分発のJAL2301便で松山に向け出発です。
高松ですと夜行のジャンボフェリーと午後の高速バスを使えば夜行日帰りで楽しめますが、松山は飛行機での往復が便利になります。京阪神への高速バスはあるものの松山から三宮まで5時間。高松からなら3時間弱ですからかなりの差になります。
2301便はCRJが退役しE170になりました。CRJはJALの植木社長(片岡千恵蔵のご子息としても知られます)がパイロット時代に最も愛着のあった飛行機と語っていましたが、乗客にとっては狭苦しい機材でした。ちょうど今月の機内誌に社長退任の挨拶が載っています。
日本では全日空の別働隊アイベックスがCRJ700を主力機として引き続き使用するもののJALグループからはCRJシリーズが消えました。客室内の広さでエンブラエルに太刀打ちできず、CRJは世界的に見ても競争力を失いつつあります。
確かに飛行機に乗り慣れていない乗客は最初にE170を見て「小さい」と声を上げますが客室内を「狭い」という声はほとんど聞かれません。よくできた機材ですよね。
松山空港が近づいてきました。忽那諸島の上を飛んで着陸してゆきます。8時5分に松山空港到着。
西線のフェリーに乗るためには市駅(松山市駅:以下通称の市駅で通します)9時発の高浜行き電車に乗らなければ間に合いません。松山空港発のリムジンバスは飛行機の到着を受けて出発するのですが、JAL2301便からのバスは飛行機到着の10分後の出発です。荷物を受け取り、バスのチケットも買っていたら10分はかなりギリギリです。
私はJGC会員ですから手荷物が優先引き渡しとなることもあり、今回は何とか間に合いました。
少ない時間ながら空港のサービスカウンターで伊予鉄の郊外電車・市内電車・空港リムジンバス・松山近郊の路線バスが乗り放題のチケットを買っておきました。2日用で2,200円です。市駅までのリムジンバスが560円×2片道、市駅-高浜が410円×4片道なのでこれだけでも2,800円で元が取れます。道後に行く市内電車も乗れますから意外と割安です。
車内で荷物を整理し、移動運用に使う機材と使わない物に分けておきました。
定刻より2分遅れの8時41分に市駅到着。これでも市駅9時発の高浜行き電車に十分間に合います。スケジュールは以下の通りで確定です。
高浜港(09:25発)→二神島(10:43着) ※二神島滞在時間1時間38分
二神島(12:21発)→津和地(12:34着) ※津和地島滞在時間2時間
津和地(14:34発)→高浜港(16:13着)
設営や撤収時間を考えればあまり長い時間を確保できないのですが船が少ないため致し方ないです。
やってきた電車はこれ。伊予鉄の郊外線は京王の中古車なのですが、2本だけ自社オリジナルの車両があります。愛媛県の会社だけあって伊予鉄は代々「みかん色」を電車の色にしてきました。これまでの黄色がかったみかん色から赤が強いオレンジ色に変更中で、この電車も新しい色に変わっています。バスも路面電車もこの色なので大街道などではやたら目立ちます。
終点の高浜までは21分かかります。
なんで松山港は三津浜・高浜・松山観光港の3つに分かれているかですが、江戸時代からあったのが三津浜で、ここは天然の良港だったものの手狭で需要に応えきれず新たに高浜港が設けられました。ところがこれまた港が手狭で戦後の瀬戸内海の海運黄金時代に対応できなくなり、高浜の北に松山観光港が作られた次第。高松港は面で展開できたけど松山は点でしか展開できなかったようです。
終点の高浜駅に到着。
すでに西線のフェリー「じんわ」は入港しており出航まで4分しかありませんが目の前が乗り場のため間に合います。二神行きの乗船券を買います。西線は運賃が高いのが特徴で、二神・津和地・怒和の3島へはフェリーでも片道1,000円以上、高速船ですと2,000円以上します。今回は高浜への往復をフェリー、島間を高速船として船賃をできるだけ抑えた形です。
「じんわ」は2006年に内海造船瀬戸田で建造された462t・航海速力14ノットのフェリーです。僚船と同じく船首と船尾にランプドアを持つ備讃型(瀬戸内型)です。
「じんわ」は「神和」と書き、二神・津和地・怒和の3島を指します。中島町に編入される前はこの3島(+某番組でおなじみの由利島)が1959年まで神和村という村だったことに由来しています。その後中島町→松山市と編入され現在に至っていますが船内でも「神和経由西中行き」という案内がされていました。
客室は前方がリクライニング席、後ろが座敷です。「なかしま」よりは小ぶりな客室です。もちろん「白いかおりの島へ」が流れますが、残念ながら「じんわ」には売店がなくおでんは販売していません。
#「白いかおりの島へ」は入出港ごとにかかるので多分2日間で20回以上聞いてますhi 恐らく坂本冬美さんの歌の中で生涯最も再生された曲になるのでしょうね。
神和へのフェリーは1日2往復、車で松山本土から神和に日帰りするならこの便に乗るしかないため車両甲板は満杯です。
最初の寄港地は釣島です。忽那諸島ではない釣島には「じんわ」のみが寄港するため1日2往復のみです。
釣島に到着。いずれ行ってみたいと思っていますので港付近でQRVできそうな場所を船の上から確認しておきました。釣り客が多く下船していました。
中島汽船の就航する各島ではこのような高さの違う3種類の岸壁が用意してあり、潮位によって使い分けるそうです。今回は一番高いものを使用するようです。高さが合わないと車の底をこするみたいです。潮位の変動が大きな大潮の日は3段の高さでも対応できず車を載せられない便が出てくるそうです。
次は神浦です。中島のメインの港は東線の終着となる大浦で、神浦は第二の港になります。意外と小さな集落ですね。
大浦-神浦間は中島汽船の路線バスがあり10分ほどで行き来できます。神浦で半分くらい降りてゆきました。
神浦を出ていよいよ神和に入ります。次の島が二神島になります。
二神島が見えてきました。
船首側のランプドアから下船します。
「じんわ」は乗下船を済ませたらすぐに出港してゆきました。このあと「じんわ」は津和地島・怒和島(上怒和・元怒和)を経由し中島第三の港である西中港が終着となります。
二神島は人口約130人。たこつぼ漁とミカン栽培が主産業です。ダッシュじゃなかった由利島との関係が深く、二神の漁民は由利島に番屋を持っており漁期には番屋に泊まり込んで漁を行っていました。魚が捕れなくなり無人島として放置されたそうです。
二神島は近年ライムの栽培に取り組んでいます。ジントニックなどカクテルに欠かせないライムはレモン同様にほぼ全量が輸入されており、二神島は数少ない国産の産地となっています。
次に来る船は私が乗る予定の高速船ですので港でQRVしても邪魔になりません。北風が強く物が飛ばされそうな勢いです。
アンテナを張り11時にスタート。今日はCondxがよいのかたくさんの局が聞こえます。空き周波数探しに苦戦しようやく7130kHzが空いていましたのでここでスタートです。12時が終了の目安となります。
7・8エリア中心で1・0エリアなど東日本の局も聞こえます。逆に3~6エリアは少ししか聞こえてきません。クラスタに載せて頂き呼ばれるようになりました。QRVが少ない島ですから「二神島ファーストです」という方も多かったです。
それはいいのですが青空シャックのため海から吹き付ける北風で寒いです。今朝は寒かったのでそれなり着込んできたのですが、それでも北風が強くて寒いです。この北風を利用してワカメを干してましたhi
12時で二神島を終了します。近距離はかなり厳しかったです。二神島からは41局でした。
高速船の乗船券を購入。隣の島まで600円です。高いですね・・・
高速船「いそかぜ」が到着。1996年に木曽造船で建造された48t・航海速力26ノットの旅客船です。
西線の高速船は中島神浦を出ると二神島-津和地島-怒和島を回り神浦から高浜に戻るテニスラケット状の航路で、二神先回りのパターンと怒和先回りのパターンがあります。次の高速船は二神先回りのため次の寄港地は津和地島です。
風が強いので少し波があり結構揺れます。中学生が何人か乗っていました。神和には中学校がないため中島の中学校に通っているようですね。
今回はここまで。続きます。
7時15分発のJAL2301便で松山に向け出発です。
高松ですと夜行のジャンボフェリーと午後の高速バスを使えば夜行日帰りで楽しめますが、松山は飛行機での往復が便利になります。京阪神への高速バスはあるものの松山から三宮まで5時間。高松からなら3時間弱ですからかなりの差になります。
2301便はCRJが退役しE170になりました。CRJはJALの植木社長(片岡千恵蔵のご子息としても知られます)がパイロット時代に最も愛着のあった飛行機と語っていましたが、乗客にとっては狭苦しい機材でした。ちょうど今月の機内誌に社長退任の挨拶が載っています。
日本では全日空の別働隊アイベックスがCRJ700を主力機として引き続き使用するもののJALグループからはCRJシリーズが消えました。客室内の広さでエンブラエルに太刀打ちできず、CRJは世界的に見ても競争力を失いつつあります。
確かに飛行機に乗り慣れていない乗客は最初にE170を見て「小さい」と声を上げますが客室内を「狭い」という声はほとんど聞かれません。よくできた機材ですよね。
松山空港が近づいてきました。忽那諸島の上を飛んで着陸してゆきます。8時5分に松山空港到着。
西線のフェリーに乗るためには市駅(松山市駅:以下通称の市駅で通します)9時発の高浜行き電車に乗らなければ間に合いません。松山空港発のリムジンバスは飛行機の到着を受けて出発するのですが、JAL2301便からのバスは飛行機到着の10分後の出発です。荷物を受け取り、バスのチケットも買っていたら10分はかなりギリギリです。
私はJGC会員ですから手荷物が優先引き渡しとなることもあり、今回は何とか間に合いました。
少ない時間ながら空港のサービスカウンターで伊予鉄の郊外電車・市内電車・空港リムジンバス・松山近郊の路線バスが乗り放題のチケットを買っておきました。2日用で2,200円です。市駅までのリムジンバスが560円×2片道、市駅-高浜が410円×4片道なのでこれだけでも2,800円で元が取れます。道後に行く市内電車も乗れますから意外と割安です。
車内で荷物を整理し、移動運用に使う機材と使わない物に分けておきました。
定刻より2分遅れの8時41分に市駅到着。これでも市駅9時発の高浜行き電車に十分間に合います。スケジュールは以下の通りで確定です。
高浜港(09:25発)→二神島(10:43着) ※二神島滞在時間1時間38分
二神島(12:21発)→津和地(12:34着) ※津和地島滞在時間2時間
津和地(14:34発)→高浜港(16:13着)
設営や撤収時間を考えればあまり長い時間を確保できないのですが船が少ないため致し方ないです。
やってきた電車はこれ。伊予鉄の郊外線は京王の中古車なのですが、2本だけ自社オリジナルの車両があります。愛媛県の会社だけあって伊予鉄は代々「みかん色」を電車の色にしてきました。これまでの黄色がかったみかん色から赤が強いオレンジ色に変更中で、この電車も新しい色に変わっています。バスも路面電車もこの色なので大街道などではやたら目立ちます。
終点の高浜までは21分かかります。
なんで松山港は三津浜・高浜・松山観光港の3つに分かれているかですが、江戸時代からあったのが三津浜で、ここは天然の良港だったものの手狭で需要に応えきれず新たに高浜港が設けられました。ところがこれまた港が手狭で戦後の瀬戸内海の海運黄金時代に対応できなくなり、高浜の北に松山観光港が作られた次第。高松港は面で展開できたけど松山は点でしか展開できなかったようです。
終点の高浜駅に到着。
すでに西線のフェリー「じんわ」は入港しており出航まで4分しかありませんが目の前が乗り場のため間に合います。二神行きの乗船券を買います。西線は運賃が高いのが特徴で、二神・津和地・怒和の3島へはフェリーでも片道1,000円以上、高速船ですと2,000円以上します。今回は高浜への往復をフェリー、島間を高速船として船賃をできるだけ抑えた形です。
「じんわ」は2006年に内海造船瀬戸田で建造された462t・航海速力14ノットのフェリーです。僚船と同じく船首と船尾にランプドアを持つ備讃型(瀬戸内型)です。
「じんわ」は「神和」と書き、二神・津和地・怒和の3島を指します。中島町に編入される前はこの3島(+某番組でおなじみの由利島)が1959年まで神和村という村だったことに由来しています。その後中島町→松山市と編入され現在に至っていますが船内でも「神和経由西中行き」という案内がされていました。
客室は前方がリクライニング席、後ろが座敷です。「なかしま」よりは小ぶりな客室です。もちろん「白いかおりの島へ」が流れますが、残念ながら「じんわ」には売店がなくおでんは販売していません。
#「白いかおりの島へ」は入出港ごとにかかるので多分2日間で20回以上聞いてますhi 恐らく坂本冬美さんの歌の中で生涯最も再生された曲になるのでしょうね。
神和へのフェリーは1日2往復、車で松山本土から神和に日帰りするならこの便に乗るしかないため車両甲板は満杯です。
最初の寄港地は釣島です。忽那諸島ではない釣島には「じんわ」のみが寄港するため1日2往復のみです。
釣島に到着。いずれ行ってみたいと思っていますので港付近でQRVできそうな場所を船の上から確認しておきました。釣り客が多く下船していました。
中島汽船の就航する各島ではこのような高さの違う3種類の岸壁が用意してあり、潮位によって使い分けるそうです。今回は一番高いものを使用するようです。高さが合わないと車の底をこするみたいです。潮位の変動が大きな大潮の日は3段の高さでも対応できず車を載せられない便が出てくるそうです。
次は神浦です。中島のメインの港は東線の終着となる大浦で、神浦は第二の港になります。意外と小さな集落ですね。
大浦-神浦間は中島汽船の路線バスがあり10分ほどで行き来できます。神浦で半分くらい降りてゆきました。
神浦を出ていよいよ神和に入ります。次の島が二神島になります。
二神島が見えてきました。
船首側のランプドアから下船します。
「じんわ」は乗下船を済ませたらすぐに出港してゆきました。このあと「じんわ」は津和地島・怒和島(上怒和・元怒和)を経由し中島第三の港である西中港が終着となります。
二神島は人口約130人。たこつぼ漁とミカン栽培が主産業です。ダッシュじゃなかった由利島との関係が深く、二神の漁民は由利島に番屋を持っており漁期には番屋に泊まり込んで漁を行っていました。魚が捕れなくなり無人島として放置されたそうです。
二神島は近年ライムの栽培に取り組んでいます。ジントニックなどカクテルに欠かせないライムはレモン同様にほぼ全量が輸入されており、二神島は数少ない国産の産地となっています。
次に来る船は私が乗る予定の高速船ですので港でQRVしても邪魔になりません。北風が強く物が飛ばされそうな勢いです。
アンテナを張り11時にスタート。今日はCondxがよいのかたくさんの局が聞こえます。空き周波数探しに苦戦しようやく7130kHzが空いていましたのでここでスタートです。12時が終了の目安となります。
7・8エリア中心で1・0エリアなど東日本の局も聞こえます。逆に3~6エリアは少ししか聞こえてきません。クラスタに載せて頂き呼ばれるようになりました。QRVが少ない島ですから「二神島ファーストです」という方も多かったです。
それはいいのですが青空シャックのため海から吹き付ける北風で寒いです。今朝は寒かったのでそれなり着込んできたのですが、それでも北風が強くて寒いです。この北風を利用してワカメを干してましたhi
12時で二神島を終了します。近距離はかなり厳しかったです。二神島からは41局でした。
高速船の乗船券を購入。隣の島まで600円です。高いですね・・・
高速船「いそかぜ」が到着。1996年に木曽造船で建造された48t・航海速力26ノットの旅客船です。
西線の高速船は中島神浦を出ると二神島-津和地島-怒和島を回り神浦から高浜に戻るテニスラケット状の航路で、二神先回りのパターンと怒和先回りのパターンがあります。次の高速船は二神先回りのため次の寄港地は津和地島です。
風が強いので少し波があり結構揺れます。中学生が何人か乗っていました。神和には中学校がないため中島の中学校に通っているようですね。
今回はここまで。続きます。