JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

丹後西国霊場巡り①

2021-07-25 | 御朱印めぐり
西国三十三ヵ所巡りも大詰めになってきました。どうしても残ってしまうのが京阪神から遠い札所でして、1番の青岸渡寺(紀伊勝浦)や28番の成相寺(宮津)、29番の松尾寺(舞鶴)になります。公共交通機関を使う場合、青岸渡寺は時間がかかるもののお寺までバスがあるので何とかなりますが、松尾寺は駅から50分の山登りという難行苦行が待っています。

しかも最寄り駅の松尾寺駅のある小浜線はJR西日本がこの秋から減便を予告しており、この夏がラストチャンスになるかも知れません(幸い減便本数は2割にとどまりましたがそれでも難しくなります)。いいチャンスなので成相寺と合わせて丹後の札所を回ることとしました。


振り出しは福知山駅から。鉄道の結節点となっており、様々な行き先の列車が発着します。

JRだけでなく丹鉄も乗り入れています。第三セクターの北近畿タンゴ鉄道が毎年計上する大きな赤字に耐えられず、2015年に施設のみを同社が保有し高速バスのWILLERが運行を担う形になりました。

丹鉄の福知山駅でセット券を購入。丹鉄全線・丹後海陸交通のバスや航路、さらにケーブルカーなどが全部乗り放題になります。次の天橋立方面への特急も自由席なら乗ることができます。

「たんごリレー」です。元は「タンゴディスカバリー」としてJRの特急に牽引されて大阪から直通していましたが、乗客の減少で大阪からの直通は廃止されています。大阪からの特急から乗り換え客がどっと押し寄せて満員で出発です。

途中の宮津で方向転換し、次の駅が天橋立です。ここで大半のお客が下車します。

ここから成相寺までは天橋立の観光船または丹海バスに乗り換えです。どっちも乗り放題の対象です。

船に乗る前に駅前の智恩寺にお参り。

808年に平城天皇の勅願で創建されたとされるお寺で、醍醐天皇の勅願所となったとされています。その後臨済宗妙心寺派の寺院となり、足利義満らも参詣しています。

本尊は知恵の仏とされる文殊菩薩(重文)で、安倍文殊院などと並ぶ文殊寺院とされています。

智恩寺の御朱印です。


この智恩寺境内のすぐ隣が観光船乗り場です。

丹後海陸交通が運航しています。丹後海陸交通は宮津近辺のバスや旅客船事業者を戦時統合して発足した会社で、現在は阪急阪神グループに属しています。このため阪急バスと共同で高速バスを運行しています。

宮津から船がやってきました。回旋橋を回して船が通れるようになっています。

船は「かもめ11号」です。対岸までは12分です。

観光船なのでアトラクションとしてカモメの餌を売っています。何てことはない「かっぱえびせん」で、カモメが寄ってくるそうです。


一宮桟橋に到着。

丹海バスがいます。オレンジの塗色と明朝体の「丹海バス」のデザインは長年変更されず、一周回って新鮮な感じもします。

少し坂を上がるとケーブルカーの府中駅があります。この写真の左手に細い道路があります。

この道路、京都府道616号線(笠松公園線)で、成相寺までの参詣道であったようです。「御朱印」というのぼりが見えますね。この先に大谷寺があります。

大谷寺は高野山真言宗のお寺で、元は京都の醍醐にあり高い格を誇っていたようです。のち宮津に移転し籠神社の別当寺となっていました。雪舟の「天橋立図」には多宝塔が描かれており、かつては広い寺地を誇っていたようです。

こちらが本堂です。智海が彫った不動明王が本尊となっており「黒不動」と呼ばれています。先ほどの庫裏で御朱印を頂きます。

大谷寺の御朱印です。

こちらが観音様です。

こちらが黒不動です。


暑くなってきました。成相寺に向かいましょう。次回に続きます。御朱印情報は最後にまとめてご紹介します。
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