JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

和歌浦御朱印巡り①

2019-03-24 | 御朱印めぐり
低温と荒天が予想され瀬戸内海に行けなかったため和歌山市の周辺の西国霊場と和歌浦周辺の御朱印巡りをやってきました。

西国霊場は二番の紀三井寺と三番の粉河寺があります。どちらも駅からそう遠くないので便利です。また和歌浦は紀三井寺の西にあり歩いてゆくこともできます。大阪から日帰りで一日ゆっくり回るにはいい分量です。ということで粉河寺から行ってみましょう。

大阪からはJRの紀州路快速が乗り換えなしで便利です。しかしながら2011年に20分ごとから15分ごとの運転になった際に早朝などの一部電車を除き日根野-和歌山間が各駅停車となり大幅にスピードダウン、快速運転区間も福島・大正・三国ヶ丘と停車駅が追加されており、一時は70分台だった大阪-和歌山間は90分前後(特急の通過待ち回数で変わる)かかるようになりました。

JR和歌山駅から和歌山線に乗ります。30分あまりかかり粉河駅に到着。距離はそんなにないのに単線でスピードが出ないためでしょう。意外かかりました。

跨線橋の壁に直接駅名が書かれたものはJR神戸線の灘駅などにもありましたが、駅の近代化によって次々と消えています。


粉河駅から歩いて10分ほどで粉河寺です。正しくは「補陀洛山 施音教寺 願成就院」と言うそうです。

770年に大伴孔子古により開創された天台宗系の粉河観音宗総本山です。鎌倉時代初期に描かれた国宝の粉河寺縁起絵巻が残されています。本物は京都の国立博物館に寄託されていますが、中世に火災に遭ったため巻頭の全てが焼失したほか、残っている部分も上下が焼けてしまっています。残っている部分には河内国讃良郡(大阪府寝屋川市に讃良東町・西町があるので恐らくこの周囲)の長者の娘が重い病気にかかり、現れた童行者の祈祷によって平癒した様子が描かれていますが、この長者の末裔が財務大臣などを歴任した「塩爺」こと塩川正十郎さんだと言われています。

現在の本堂は1720年に完成したものです。本尊は千手千眼観世音菩薩ですが絶対秘仏とされ記録が残る限りでは一度も公開されたことがないとのこと。このような場合「前立ち本尊」と言って非公開の本尊の代わりに仏像を安置しますが、粉河寺ではこの前立ち本尊すら非公開になっています。

現在(3/23~5/6)「西国三十三所草創1300年記念特別拝観」として本堂北側の北面千手観音像を公開しています。「限定御朱印もありますよ」とのことで拝観してきました。

平安後期の作と推定されており、先年の修理の際に十一面観音像を千手観音像にリメイクしていたものであることが明らかになりました。秘仏の千手観音像の代わりに拝むことができるようお寺にあった古い仏像を近世にリメイクしたのではないかと考えられています。

粉河寺の御朱印と御詠歌です。

こちらが限定御朱印。通常の御朱印が「粉河寺」となっているのに対し「施音教寺」となっています。

粉河から和歌山方面行きの電車は1時間に2本だけなので逃すと大変です。急ぎ粉河駅に戻りました。


大阪駅から和歌山駅まで紀州路快速でも90分くらいかかり、さらに粉河まで往復したので早くもお昼。和歌山駅の駅ビルMIOに和歌山ラーメンの丸美商店があります。

駅ビル内ながらゆで卵に早寿司、巻き寿司などが用意されて本格的です。早寿司を1つもらいましょう。中身は鯖寿司で不思議に相性がいいのです。


おなかを満たしたところで御坊方面行きの電車に乗りましょう。2つ先が紀三井寺駅です。

しばらく歩くと山門が見えてきます。

紀三井寺は「護国院」の通称です。770年に唐の僧・為光が開創したとされる救世観音宗の総本山です。元は真言宗でしたが戦後独立したとのことで。山内に三つの名水が湧くため紀三井寺の通称で呼ばれます。

・・・これ上るんですか?急な階段を上り詰めたところに本堂があります。

今の本堂は1759年に完成しています。本尊は平安時代の作とされる重要文化財の十一面観音像ですが50年に一度公開される秘仏であり、現在は収蔵庫に安置されています。

また本堂左脇の桜の木が和歌山地方気象台の標本木となっています。例年和歌山県は近畿地方で一番早く桜の開花宣言が出るため毎年春のニュースに出てくることが多いです。既に何輪か咲いている木もありましたが、標本木はまだ咲いていません。

紀三井寺の御朱印と御詠歌です。

階段途中に塔頭寺院があり、御朱印をやっていますがいずれも書き置きでしたので今回は頂かないことにします。


和歌浦の絶景が望めます。向こうに見える山のあたりに神社がありますので回ってみましょう。後半に続きます。


御朱印情報は後半最後にまとめてご紹介します。
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