JF4CADの運用日誌2.5

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京の冬の旅に行ってきました【東山編①】

2017-01-29 | 御朱印めぐり
今日は関西ハムシンポですが内容は毎年同じですから、先日の「今日の冬の旅」の後半として東山界隈の寺社を回ってきました。


先にご紹介の通り「京の冬の旅」は京都市と京都市観光協会が冬場の観光の目玉として長年続けているキャンペーンで、普段非公開の寺院などの特別公開が行われます。51回目を迎える今期は14カ所が対象になります。

前回は妙心寺の塔頭の特別公開をご紹介しましたが、今回は京都の東側にある寺社を回ります。「京の冬の旅」では13年ぶりの公開となる妙法院、初公開の西福寺、20年ぶりの公開となる建仁寺の塔頭・久昌院などが注目でしょう。JR京都駅から妙法院→西福寺→久昌院と回るのがスムースなのでこのルートにします。


京都駅からは206番か208番のバスで東山七条へ。206番は観光シーズンには地獄と化す「絶対乗ってはいけない系統」です。春節にあたるので中国人が多く、この時期でも一杯です。

#206番は観光のピークには京都駅に長蛇の列ができてバスに乗れるまで数十分、乗っても当然すし詰め、しかも五条坂で渋滞に巻き込まれる地獄バスです。


10分ほどで東山七条に到着です。バス停のすぐ近くに妙法院がありますが公開時間の10時よりも30分くらい早かったので近くの新日吉神宮に行ってみます。「いまひえ」と読み、平安末期の実力者である後白河上皇が1160年に大津の日吉神宮から迎えたのが創立とされます。なので「新」が付きますが既に鎮座し850年となりますhi

当初は埼玉の川越など多くの社領を持ちっていましたが次第に奪い取られて衰退してゆきます。川越にあった分社を太田道灌が武蔵国に移したのが東京の日枝神社です。由緒書きを読むと徳川時代に密かに豊臣秀吉を祀っていたりと興味深い歴史があります。秀吉は幼名が「日吉丸」でしたし、偶然とは思えない何かがありそうです。


新日吉神社をあとに妙法院に向かいます。ちょうど受け付け開始時間でした。

妙法院は天台宗の寺院で創建年が不明ながら平安時代にはあったとされ、皇室から住職を招く門跡寺院の一つです。幕末には公家の三条実美らが長州に落ち延びる際に妙法院から長州に下ったそうで、そのときの絵が残されています。明治維新150年ということもあって今回特別公開となりました。秀吉の遺品展示や狩野派の襖絵など見どころは多かったのですが庭園含め撮影禁止でした。

京都の学生ボランティアがガイドをやっていました。御朱印は写真の庫裏で授与しています。


再びバスに乗り清水道下車で西福寺です。

ずいぶん小さな寺院です。西福寺は平安時代に創建された浄土宗の寺院です。西福寺の東は鳥部野という古くからの埋葬地であり、お寺はは六道の辻という「あの世」と「現世」との境目に位置しています。

境内が非常に狭く拝観待ちの行列があります。意外と難関ですね。西福寺は場所柄死後の世界にまつわる寺宝が多く、これらの一部を公開しています。かなりえぐいのもあります。ここも受付から中は撮影禁止です。とにかく狭いのとえぐかったですhi


先に触れたとおり六道の辻の付近は歴史上寺院が多く集まっていたそうです。現在も残るお寺の一つが六波羅蜜寺です。西福寺からはすぐにあります。

六波羅蜜寺は真言宗の寺院で西国三十三ヵ所の第十七番で10世紀に創建されています。西国三十三カ所の寺院ですのでもちろん御朱印を授与しています。現在は都七福神巡りの期間中ですので特に指定しなければ「弁財天」の御朱印を授与されます。弁財天ですので銭洗い弁天さんもありましたから100円玉を洗ってみましたhi


寄り道から戻って建仁寺に向かいましょう。建仁寺は臨済宗建仁寺派の大本山で1202年に創建されています。前回訪れた妙心寺同様に広い境内を持ち、多くの塔頭(子分の寺院)があります。今回特別公開となる久昌院の他にも「京の冬の旅」ではないものの特別公開を行っている両足院、常時公開している摩利支天の禅居庵があります。まずは禅居庵から。

禅居庵は鎌倉時代の創建です。「禅居庵」と言ってもまず通用せず「摩利支天」と言った方が通りがいいそうです。ちなみに摩利支天は陽炎の化身とされ、日本では祀られていることが非常に少ないようです。上野アメ横の「二木の菓子」の上にあるお寺が摩利支天(徳大寺)ですね。

摩利支天はイノシシと縁が深く、お札もイノシシが描かれていました。


長くなってきましたので本日はここまで。以降は明日ご紹介します。


[御朱印情報] ※いずれも1種あたり300円
・妙法院 庫裏で1種を授与。御朱印帳を預けて番号札を受け取り、拝観後に受け取れます。
  オリジナル御朱印帳があった(はず)。ちなみに普段も庫裏に行けば授与されるそうです。

・西福寺 庫裏で3種を授与。すべて書き置きとなります。
  中にはご本尊の写真に御朱印を書いたものもあります(通常のもの以外は400円)。

・六波羅蜜寺 2種を授与。現在の期間は特に指定しないと「弁財天」となります。
  オリジナル御朱印帳あり。

・禅居庵 授与所で1種を授与。書き置きとなります。

・新日吉神宮 社務所で1種を授与。
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