1/10(土)に兵庫県相生市(2709)・岡山県備前市(JCC 3113)鴻島に移動運用に行ってきましたのでご報告します。
4月に予定されている日生大橋の開通を控え、日生諸島巡りの総仕上げ中です。今回は鴻島にします。
鴻島は船のダイヤ上在島時間が2時間弱しか取れず時間効率が悪いため、寒さの厳しいこの時期に絞っています。寒いと運用時間が短い方が有り難いですもんね。
設営と撤収時間を加味すると90分あるかないかの運用時間しか取れません。12時の船に乗ればよいとはいえ効率が悪いので今回は先に1つ移動地をこなしてから日生に行くことにしてみます。「ミドルアワード」が始まり、ちょうどいい具合に沿線の相生市・赤穂市が対象になっていますのでどちらかがよいでしょう。駅近くでQRVできそうな場所がある相生市に決めました。
相生市は人口約3.1万人。IHI(石川島播磨重工)の造船所とともに発展した町です。1942年に市制施行した古い市ですが、近年造船業の縮小で人口が減りつつあります。
バンドは7MHzのみ、アンテナは鴻島の制約上RD-S106です。
いつも通り朝一番の新快速で姫路まで行き、そこで軽食を買って播州赤穂行きに乗り換えます。相変わらず山陽本線で相生から岡山に向かう乗客が多く混雑しています。相生で乗り換える客に紛れて下車しましょう。
相生の市街地は駅から南に少し行ったところにあります。一方の北側には以前はほとんど何もなかったのでこんな素っ気ない駅になっています。住宅地を目的地の公園まで山沿いに歩いてゆきます。
その途中でこんな階段を発見。目的地の手前なんですが、どう見てもこの階段の先は公園でしょう。試して行ってみます。
人の来そうにない寂しい公園で、ここならQRVできそうです。予定を変更してここからQRVします。
アンテナを設営し10時にスタートです。ところが今日は7100upも一杯でなかなか空き周波数がありません。困ってVFOを回していたところたまたま「終了します」という局を発見し後釜で周波数が確保できました。
早いタイミングでクラスタに載せていただきました。するとコールが集まってきます。7エリアから6エリア付近まで開いているようです。
しかしながら曇ったままで西からの風が強く寒いです。元々鴻島への船の都合上短時間の予定とはいえかなり寒かったです。QRMも激しくなってきたので10時45分で終了としました。相生市からは29局でした。
相生駅まで戻り、近くのコンビニで軽食を買って播州赤穂方面の電車に乗ります。終点の播州赤穂では同じホームで岡山行きが待っており、到着後すぐに発車します。スムースに日生に着きます。
11時56分に日生到着。30人くらい日生で下車し大にぎわいです。皆さんカキやカキオコが目当てなんでしょうね。お店のある方へと消えてゆきました。
日生12時発の船は1日1本しかない日生駅前経由便です。4分では日生港に行けないため日生駅前から乗ることにします。ちなみに日生港から乗っても日生駅前から乗っても運賃は変わりません。
日生駅前では乗船券は買えないため下船時に現金で払うことになります。
日生駅前に船が到着。今日は久々に「みしま3」でした。
定刻の12時25分に鴻島に着きました。船員に直接船賃を払い桟橋で設営を始めましょう。時間が限られているので手早く進める必要があります。
12時40分に設営完了。7MHz90分一本勝負のスタートです。
が・・・先ほどの相生のときと比べてバンド内が変です。ジーというノイズがあり、QRVしている局があまり聞こえません。何か変だなぁとは思いますが、とにもかくにも7110kHzを確保しスタートします。どうも4エリアなど近距離のみ、それも時折不安定になるようでCondxが悪いようです。短時間かつバッテリに余裕があるので45Wにしているものの飛んでくれませんしなかなか呼ばれません。困った状態ながら進めるしかないためねばり強くCQを出していると13時を過ぎたあたりから何とか1エリアあたりが聞こえ、コールが集まってくるようになりました。
10分ほど1エリアとQSOできたらまたノイズが出てQSOできなくなり、安定してくれません。悪い状態ですと岡山県内同士でも59にならないです。そんなどん底で何とか粘るとまた0エリアなどが聞こえ始めます。デリンジャー現象の一種なんでしょうかねぇ・・・
その上7109kHzという1kHzしか離れていないところに3エリアの移動局が出てきて混乱するわで大変です。向こうは絶対聞こえているはずなのに少々無茶な気がします。RD-S106だとSが強くならないからこういう局が出てくるんですよね。フルサイズダイポールですと1kHz上下で出る局はいなくなるのでやっぱり違うんでしょうね。
結局Condxが安定しないままタイムアップとなりました。鴻島からは49局でした。時間が短いとはいえCondxがよくないのでこんな結果でした。
片づけをして帰りの船を待ちましょう。
鴻島の人口は40人くらいと聞いていますが、私以外に6人乗船客がありました。島の人口から言えば結構な比率です。
船は15分で日生に到着。日生港は元々の日生の集落にあり日生駅からは離れています(日生集落は土地が狭く駅を置けなかった事情があります)。以前は宇野バスが岡山市内まで1時間に2本のバスを運行しており1時間に1本しかない赤穂線よりも便利ですし、商店や金融機関も集まっていて日生駅前に船を寄港させる必要がありませんでした。しかしながら沿線の過疎化が進み宇野バスは2006年に片上までに路線を短縮し日生から岡山への直通バスがなくなりましたし、集落の商店も閉店が目立ってきましたので時代に合わなくなってきた感じがします。
いつも通りカキオコにします。今シーズンは相変わらずカキが不漁だそうです。ちなみに別のお客がお土産に買った一斗缶入りの殻付きカキが8千円したそうです。普段の年なら6千円台ですからかなり高い値段です。それで例年より小粒なんですから決してお買い得とは言えない状態でした。
おなかを満たして日生から電車で帰宅しましょう。以前「日生のカキオコについて」という記事で近辺のお店をご紹介しましたが、そのうち和菓子の中円坊さんと定期船乗り場前の焼きアナゴ屋さんが閉店しています。一方で新たに開店したのは旧町役場近くの地酒専門店くらいです。人口が減っており商売するには苦しくなってきているようです。
そんな中で頑張っている道すがらのパン屋さん「さくらさくら」でシフォンケーキやアップルパイを売っていました。どちらもカットを売っていてお土産にぴったりなので買ってみました。シフォンは夕食後に食べてみたところフワフワでおいしかったです。
本日は相生市・鴻島合わせて78局でした。ありがとうございました。鴻島からの移動運用はこれにて一区切りとしたいと思います。橋の開通までに残された期間で残る大多府島・頭島・鹿久居島を回る予定です。
4月に予定されている日生大橋の開通を控え、日生諸島巡りの総仕上げ中です。今回は鴻島にします。
鴻島は船のダイヤ上在島時間が2時間弱しか取れず時間効率が悪いため、寒さの厳しいこの時期に絞っています。寒いと運用時間が短い方が有り難いですもんね。
設営と撤収時間を加味すると90分あるかないかの運用時間しか取れません。12時の船に乗ればよいとはいえ効率が悪いので今回は先に1つ移動地をこなしてから日生に行くことにしてみます。「ミドルアワード」が始まり、ちょうどいい具合に沿線の相生市・赤穂市が対象になっていますのでどちらかがよいでしょう。駅近くでQRVできそうな場所がある相生市に決めました。
相生市は人口約3.1万人。IHI(石川島播磨重工)の造船所とともに発展した町です。1942年に市制施行した古い市ですが、近年造船業の縮小で人口が減りつつあります。
バンドは7MHzのみ、アンテナは鴻島の制約上RD-S106です。
いつも通り朝一番の新快速で姫路まで行き、そこで軽食を買って播州赤穂行きに乗り換えます。相変わらず山陽本線で相生から岡山に向かう乗客が多く混雑しています。相生で乗り換える客に紛れて下車しましょう。
相生の市街地は駅から南に少し行ったところにあります。一方の北側には以前はほとんど何もなかったのでこんな素っ気ない駅になっています。住宅地を目的地の公園まで山沿いに歩いてゆきます。
その途中でこんな階段を発見。目的地の手前なんですが、どう見てもこの階段の先は公園でしょう。試して行ってみます。
人の来そうにない寂しい公園で、ここならQRVできそうです。予定を変更してここからQRVします。
アンテナを設営し10時にスタートです。ところが今日は7100upも一杯でなかなか空き周波数がありません。困ってVFOを回していたところたまたま「終了します」という局を発見し後釜で周波数が確保できました。
早いタイミングでクラスタに載せていただきました。するとコールが集まってきます。7エリアから6エリア付近まで開いているようです。
しかしながら曇ったままで西からの風が強く寒いです。元々鴻島への船の都合上短時間の予定とはいえかなり寒かったです。QRMも激しくなってきたので10時45分で終了としました。相生市からは29局でした。
相生駅まで戻り、近くのコンビニで軽食を買って播州赤穂方面の電車に乗ります。終点の播州赤穂では同じホームで岡山行きが待っており、到着後すぐに発車します。スムースに日生に着きます。
11時56分に日生到着。30人くらい日生で下車し大にぎわいです。皆さんカキやカキオコが目当てなんでしょうね。お店のある方へと消えてゆきました。
日生12時発の船は1日1本しかない日生駅前経由便です。4分では日生港に行けないため日生駅前から乗ることにします。ちなみに日生港から乗っても日生駅前から乗っても運賃は変わりません。
日生駅前では乗船券は買えないため下船時に現金で払うことになります。
日生駅前に船が到着。今日は久々に「みしま3」でした。
定刻の12時25分に鴻島に着きました。船員に直接船賃を払い桟橋で設営を始めましょう。時間が限られているので手早く進める必要があります。
12時40分に設営完了。7MHz90分一本勝負のスタートです。
が・・・先ほどの相生のときと比べてバンド内が変です。ジーというノイズがあり、QRVしている局があまり聞こえません。何か変だなぁとは思いますが、とにもかくにも7110kHzを確保しスタートします。どうも4エリアなど近距離のみ、それも時折不安定になるようでCondxが悪いようです。短時間かつバッテリに余裕があるので45Wにしているものの飛んでくれませんしなかなか呼ばれません。困った状態ながら進めるしかないためねばり強くCQを出していると13時を過ぎたあたりから何とか1エリアあたりが聞こえ、コールが集まってくるようになりました。
10分ほど1エリアとQSOできたらまたノイズが出てQSOできなくなり、安定してくれません。悪い状態ですと岡山県内同士でも59にならないです。そんなどん底で何とか粘るとまた0エリアなどが聞こえ始めます。デリンジャー現象の一種なんでしょうかねぇ・・・
その上7109kHzという1kHzしか離れていないところに3エリアの移動局が出てきて混乱するわで大変です。向こうは絶対聞こえているはずなのに少々無茶な気がします。RD-S106だとSが強くならないからこういう局が出てくるんですよね。フルサイズダイポールですと1kHz上下で出る局はいなくなるのでやっぱり違うんでしょうね。
結局Condxが安定しないままタイムアップとなりました。鴻島からは49局でした。時間が短いとはいえCondxがよくないのでこんな結果でした。
片づけをして帰りの船を待ちましょう。
鴻島の人口は40人くらいと聞いていますが、私以外に6人乗船客がありました。島の人口から言えば結構な比率です。
船は15分で日生に到着。日生港は元々の日生の集落にあり日生駅からは離れています(日生集落は土地が狭く駅を置けなかった事情があります)。以前は宇野バスが岡山市内まで1時間に2本のバスを運行しており1時間に1本しかない赤穂線よりも便利ですし、商店や金融機関も集まっていて日生駅前に船を寄港させる必要がありませんでした。しかしながら沿線の過疎化が進み宇野バスは2006年に片上までに路線を短縮し日生から岡山への直通バスがなくなりましたし、集落の商店も閉店が目立ってきましたので時代に合わなくなってきた感じがします。
いつも通りカキオコにします。今シーズンは相変わらずカキが不漁だそうです。ちなみに別のお客がお土産に買った一斗缶入りの殻付きカキが8千円したそうです。普段の年なら6千円台ですからかなり高い値段です。それで例年より小粒なんですから決してお買い得とは言えない状態でした。
おなかを満たして日生から電車で帰宅しましょう。以前「日生のカキオコについて」という記事で近辺のお店をご紹介しましたが、そのうち和菓子の中円坊さんと定期船乗り場前の焼きアナゴ屋さんが閉店しています。一方で新たに開店したのは旧町役場近くの地酒専門店くらいです。人口が減っており商売するには苦しくなってきているようです。
そんな中で頑張っている道すがらのパン屋さん「さくらさくら」でシフォンケーキやアップルパイを売っていました。どちらもカットを売っていてお土産にぴったりなので買ってみました。シフォンは夕食後に食べてみたところフワフワでおいしかったです。
本日は相生市・鴻島合わせて78局でした。ありがとうございました。鴻島からの移動運用はこれにて一区切りとしたいと思います。橋の開通までに残された期間で残る大多府島・頭島・鹿久居島を回る予定です。