JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

「まいど1号」が今月末で事実上の引退へ

2009-09-05 | インポート

今年打ち上げに成功した東大阪宇宙開発協同組合の雷観測衛星「まいど1号」が今年末で管制を打ち切られ、事実上引退することになったとのことです。ソースはこちら


 


 


これはJAXA(宇宙航空研究開発機構)に委託していた管制業務の委託料(150万円/月)の負担ができなくなったためとのことです。今月分の委託料は自己資金の取り崩しで何とか確保できたらしいのですが、来月以降の目処が立たなくなり断念となったそうです。


 


管制業務が放棄されることで雷観測という本来の業務ができなくなるだけでなく、衛星の姿勢制御や電力制御が行われなくなり、衛星の寿命が大幅に短くなる可能性があるとのことです。


 


 


なお、管制打ち切り後もアマチュア無線(JL3YUS)のトランスポンダをONにしておけばテレメトリの送信とかはできるようです。しかしながら衛星の姿勢制御ができないことで太陽電池からの発電量が不十分になる場合があり、最悪のケースだと1ヶ月で使用不能になることもあるそうです。テレメトリの受信をされたい方はお早めの方がいいと思います。


 


 


ちなみに「まいど1号」と同時に打ち上げられたものの、テレメトリが確認されないソランの「かがやき」ですが、ソランでは現状を以下の通りと考えている模様です。


 


(1)太陽電池パドルおよびアンテナが展開していない。


(2)アンテナが展開していないため、地上に届く送信波は非常に微弱であり、また、受信もしづらい状況にある。


(3)太陽電池パドルが展開していないため、バッテリの充電を行えるほど発生電力に余裕がないため、日陰時には衛星が停電状態となる。日照中は、送受信機を含む必要最小限の機器に電力が供給され、テレメトリデータの送信が行われている。


 


何とか太陽電池やアンテナが展開されることを祈っています。



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