JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

沖縄移動運用報告⑥

2009-06-01 | インポート

5/24(日) 那覇→渡嘉敷島→那覇



今日は日曜日です。何度か私の沖縄旅行記をお読み頂いた方ならお判りでしょうが、沖縄の日曜は私にとって鬼門なのです。


 


2007年 5月 南大東に向け飛び立ったものの一度は引き返し、午後便でようやく到着
2008年 5月 石垣行きの飛行機が機材繰りで欠航、後続便に振り替え(この間にEs収束)
2008年11月 飛行機に懲りて座間味島への高速船を予約したが悪天候で欠航


 


見事に毎回大変な目に遭っています。さすがにここまで続くと嫌ですが、かといって那覇でじっとしているのも惜しいので出かけることにしました。


 


 


今回は慶良間諸島の渡嘉敷島です。島尻郡渡嘉敷村になります。昨年失敗した座間味島と同じく日帰りでき便利です。なんで座間味再挑戦しないの?と思われる方がおられるかも知れませんが、現在座間味行きの高速船がドック入りで運休しているのです(フェリーのみ運航)。



鬼門の日曜日は代替手段がある方が安心ですし、Esの開きやすい午前中の時間を多く確保したいということで渡嘉敷にQSYです。那覇から近いのにここもQRVが少ない場所で、今年は7MHzでのQRVが確認できる程度です。50MHzは2007年8月が最後のようです。


 



渡嘉敷島へも那覇の泊埠頭から村営船が出ています。座間味島と同じくフェリーと高速船で、往復高速船の予約を取りましたが、昨日の粟国の帰りを考えると那覇に早く着いた方がいいので帰りは出航時間の早いフェリーにしました。


 


ホテルを出航50分前に出て楽勝と思ったのですが、いくら待ってもバスが来ません。仕方なく歩いて泊まで向かいました。9時の出航に間に合うよう急いだら汗だくです。乗船券とお弁当を買って船に乗り込みます。


 


船は「マリンライナーとかしき」。200人乗りで34ノット(約63km/h)出せる双胴船です。わずか35分で渡嘉敷に着きます。




那覇港を出るとさすがに少し揺れますが、今日も波の高さ1m前後と穏やかであまり揺れることもなく渡嘉敷着。ついに鬼門突破ですHi



渡嘉敷はいくつもの山が集まってできた複雑な地形で、集落はわずかに開けた平地に3つあります。今回は渡嘉敷港の近くにある展望台からQRVです。上の画像にも展望台が1つ映っていますね。

 

山登りの林道を歩いて行きます。こちらは途中にある「港の見える丘展望台」。



上のターミナルの画像に映っていた展望台です。文字通り渡嘉敷港が見えますが渡嘉敷港しか見えません。開けている方向は本州方向なので好都合なんですが、今回は中頭郡西原町の琉大でQRVされているJR6YTG局を探すため、さらに高くて沖縄本島も見えるらしいアラン展望台にしました。



こんな感じの林道をさらに歩くこと15分で到着。道端を歩くとハブが出そうなのでなるべく真ん中を歩いてました。車来ないからいいです。



東屋が崖の上に建っているところです。遠くにはうっすら本島が見えます。これなら西原は全く問題ないでしょう。



傘は要らないけど小雨が降っていますので雨に強い50MHzのみに絞ってアンテナを架設。風にあおられてひどい架設状態ですね(たまに直しにゆきましたHi)。

 


FT-817の電源を入れてみると本土がかなり強く聞こえてきます。10時20分スタートです。空き周波数を見つけてCQを出すとすぐにコールがありました。


昨日粟国で「明日は渡嘉敷です」と何局かにお知らせしてましたが、「お待ちしていました」とおっしゃる方が多かったです。はじめは数局が呼んでくるパイル状態でしたが、クラスタに乗ったのかパイルが激しくなりました。一度に10~15局呼んでこられているのが確認できるのですが、実際はそれ以上かも知れません。


もはや真っ正面から向き合っていないと蹴倒されるような状態です。そういえばJS3OMH局(鹿児島郡三島村移動)から「エリア指定する程度のパイルでした」とメールが来ていたのですが、こっちもそれに近い状態になってきました。

 

 

パイルは相手のコールサインが100%取れなくても他局と区別できる程度の欠片で拾ってゆけば何とかなるのですが、大きなパイルになるとそれすら難しくなります。どういう状態か私のコールサインを例にして言うと、


 


JF4CADと聞こえれば完全コピーで取れる
JF4とかCADとかでもピックアップできる(JA1だとダブるときもありますが)
ADだけでも何とか相手を絞れる(たまに2局重なる)
Dだけならもはや無理


 


各局のコールサインが激しく重なって1文字分しか取れないのでついにエリア指定をさせて頂きました。これで何とか取れる状態です。OMHさんもこんな状態だったんでしょうか?



エリア指定中に3エリアではJO3FRH局にお呼び頂きました。いつも3エリアではお世話になっていますが沖縄からは初めてです。見つけて頂き有り難い限りです。


 


エリアを2回りしてパイルが収まりつつあったのでエリア指定を解除しました。開始1時間でぴったり90QSO。すごいペースです。


 



11時を過ぎるとコンスタントには呼ばれますが猛パイルは収まりました。この土日は沖縄本島各地で移動グループがQRVしていたようで、携帯でクラスタを見るとあちこち上がっています。彼らはレンタカーですから50Wを出せますが、フェリーで離島までは来ませんから5Wの私は離島に逃げて正解だったかも知れません。正直なトコ、底引き網漁船vs釣竿1本の磯釣りみたいな差ですもんね。


 


お昼頃には50MHzのオープンは収束。21MHzにアンテナを交換しましたがこちらも収束のようです。小雨はまだ続いています。




合間を見てお昼にします。沖縄名物のご飯の上に具がどさっと盛られた弁当です。渡嘉敷には弁当を売っている店があるのか分からないので、泊の売店で買っておきました。これも300円です。安いでしょ?

 


お弁当を食べて50MHzを探していたら中頭郡西原町移動のJR6YTG局を発見しコールしました。海越えで59の強いSが来ていました。OPは今回お世話になったJS6SBE局ではありませんでしたが、「よろしくお伝えください」ということでQSOできました。




このずっと先に西原町があるのでしょうか?相変わらず小雨が降っています。ケラマブルーとも言われるきれいな海も今日はくすんでいます。

 

青いといえば・・・私の携帯にも居着いている沖縄を代表するゆるキャラの「りゅうちゃん」。りゅうちゃんは慶良間諸島の果てにある「ニュースの島」生まれという設定だそうです(つまり島尻郡出身)。



里帰りしたりゅうちゃん、何となく嬉しそうでしょ?

 

 

その後はさっぱり。雨も傘が必要なほどになり、18MHzのアンテナを張ることができません。Condxも落ちてどのバンドも静かになりましたので仕方なく14時30分で撤収としました。

 


帰りの時間になりました。帰りは16時発の「フェリーけらま」。鯨の絵が描かれています。



建造後20年ほど経っていて、何とか手入れしてるんだけど錆とか浮いてるなぁという感じの船です。



和室には枕があるが毛布はなく、持ってきた今朝の朝刊(りゅうちゃんファンなのでもちろん琉球新報)を掛け布団代わりにして寝てました。70分なので一眠りしたら那覇着です。

 



買い物を済ませて今夜は粟国でお世話になった白ヒゲのおじさんの店に行ってみることにしました。国際通り沿いにある半地下にあるお店のドアを開けると・・・いました!! 相方さんもいました(東京から釣りのために来たそうです)。



「よく来てくれた」と歓迎してもらい、「食べろ」と2日目に粟国で釣った魚を刺身にして出してくれました。粟国で食べた釣りたてとはまた食感が違うので面白いです。もちろんおいしかったです。


 


粟国での釣りの話とかいろいろしてるとあっという間に看板の時間でした。おじさんから「またおいで」と見送られ、いいお店とご縁ができました。


 


 


猛パイルに遭遇しましたし、白ヒゲのおじさんと再会できたしで本当に嬉しい1日でした。
本日は21MHzで1局、50MHzで178局の計179局とQSOできました。お呼び頂いたのにパイルでピックアップできなかった方には申し訳ありませんでした。皆様本当にありがとうございました。



コメント (2)
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