4/1に京都府久世郡久御山町(JCG 22006)みどりが丘に移動運用してきましたのでご報告します。
予告では伏せていた運用地ですが、京都府府民スポーツ広場(愛称:みどりが丘)です。久世郡は久御山町1町のみの郡です。ただでさえ人口が多くないのに全町がほぼ平坦で移動運用に適した場所が少なく、難度の高い郡として知られています。一般には川の土手が移動地として使われているようです。
ところが、久御山町には飛地が存在します。それがみどりが丘周辺です。地図はこちら。宇治市・城陽市・宇治田原町に囲まれた楕円形の土地が知る人ぞ知る久御山町の飛地なのです。ちなみに地図の左端、国道1号線に「久御山町」の文字がある周辺が本町となります。ずいぶん離れた飛地であることがよく分かります。この飛地は山の中でして、定住者はいないそうです。なお、みどりが丘へは京阪宇治・JR宇治駅からのバスが30分に1本あります(宇治田原の維中前行きでみどりが丘下車)。
当日は深い霧が出て電車のダイヤが大幅に乱れ、現地に着いたのは10時過ぎ。スポーツ広場の管理棟で許可を求めましたが、今日はグランドの使用が多いとのことで駐車場でのQRVならOKとの許可を頂きました(こういう施設では口頭でもいいから許可を求めておくとトラブルを防げます)。駐車場の端で設営開始。設営完了は10時40分頃になりました。
まず144MHzからQRV。今日は3エリアの2m SSBコンテストとオール和歌山コンテストがあり、そこそこ局が出ています。様子が分からないのでのんびりCQを出すとそこそこ呼ばれてきました。コールが途切れたので50MHzにQSY。こちらは徳島県三好市とQSOできました。200km近い距離です。50MHzもオール和歌山コンテストをやっていますが、QRVしている局は少ないようです。
再び144MHzに戻して聞こえている局をコール。米原市(伊吹山)、伊賀市などとQSOしてそこそこの成績です。オール和歌山に参加していた紀の川市の局からは「これでやっと京都府のマルチが取れました」とのこと。和歌山は地形的な点でV/UHFのコンテストには苦しいんだろうな、と思います。怪しそうな雲行きがますます怪しくなり、ついにはぽつぽつと雨が。我慢すれば何とかなりそうですが、午後に入ってQRVしている局が減ったためここが潮時と撤収しました。
みどりが丘は10数年前にQRVしたことがあります。そのときは高台のグランド脇の東屋からでしたが、今回は低い駐車場からということもあり成績は必ずしも十分ではなかったです(特に50MHz)。久御山町の飛地はみどりが丘の敷地で100%という訳ではないため、敷地外で運用地を確保できる可能性がありそうです(候補は見つけています)。珍郡だけにニーズはあると考えています。いつかチャレンジしてみたいと思います。
今回は50MHzで2局、144MHzで14局の計16局でした。各局ありがとうございました。