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「ホセア」30分de一巻 Vol.28

2017年05月28日 | Good News
ホセアはイザヤとほぼ同時代に北王国に遣わされた預言者である。彼が活動したヤロブアム二世統治下のイスラエルは、政治的・経済的にも比較的安定していた時期だったが、その繁栄の裏で貧富の差が拡大し、不正が横行、特にヤロブアム二世の死後、国内は混乱状態になり、その後20年足らずの間に6人の王が順に交代し、遂に北王国はアッシリアに滅ぼされた。

つまり、ホセアは祖国の繁栄から滅亡まで見届けた預言者で、滅び行く祖国に、自分と妻との関係を投影しながら「このままでは大変な事になる」と警告を発し続けた。神はホセアの夫婦愛の葛藤を通して、神とイスラエルとの関係がどの様なものかを示し「イスラエルがどんなに神を裏切っても、神がイスラエルを見捨てることはない!」という事を、ホセアに実態を持たせて、イスラエルに語らせたのである

新約では、キリストと教会との関係が夫婦関係に例えられているが、神とイスラエルとの関係を夫婦関係に例えているのは旧約では本書のみ。つまり、ホセアはその原型と言う事になるのだが、キリストと教会との麗しい愛の関係は、このホセアとゴメルのような、苦渋の経験を経てから、到達したものなのである。



「神に従う者は祝福され、神に背く者は呪われる」旧約の預言書は律法の原則をベースにしているのに対し、ホセアは、神と人間との関係を、律法の観点ではなく、互いに愛し愛される愛の関係としてイスラエルに語った。それが、「私が喜ぶのは愛であって生贄ではなく、神を知ることであって、焼き尽くす献げ物ではない(6:6)」という言葉に凝縮されている。大切な事は、形式的な儀式とかではなく「愛」だと言うことが、本書の主張である。

愛を受けるに相応しくない者に、神の一方的な愛が与えられ、たとえその者が神から離れようとも、神は見捨てる事はない。
それは、神を神とも思わず勝手な事をしている人間を天国に迎えるために、キリスト自ら十字架という代償を支払ってくださったのである。しかも、この購いが神の契約の民であるユダヤ人のためだけではなく、全人類に向けられたものであることが、新約によって解き明かされる。

本来、神の子としての特権とは無関係だった私達異邦人が、キリストの十字架の購いによって「神の霊に導かれる者は皆、神の子供となった。(ローマ8:14)

ホセアの書にも、次のように述べられています。「私は自分の民でない者を私の民と呼び、愛されなかった者を愛された者と呼ぶ」(ローマ9:25-26)

つまり、ロ・アンミ(神の民でない)、ロ・ルハマ(愛されない者)とは、神に背を向けていたイスラエルであり、異邦人である私達のことでもある。ところが、このホセア書に表された神の無償の愛によって、「ロー(N0)」が外されて、ルハマ・神の民、アンミ・愛される者、「神に愛される民」となる。混乱の北イスラエル王国で、自分の身を持って、福音の本質を、滅び行く人々に必死に伝えようとしていたのが、このホセアという預言者だったのである。


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4 コメント

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旧約聖書の中の新約 (Mimita)
2017-05-28 22:03:09
旧約聖書は、古い契約の略。
イスラエルの民が、エジブトから脱出し、カナンの地に戻る時、モーセと共に結んだ約束
「神様から与えられた律法を守ることにより祝福される」
と言うもの。
新約聖書は、新しい契約の略。
「イスラエルの民も、異邦人も、神様が与えてくださった救い主、イエス・キリストを信じれば、救われ、祝福される」
と言うもの。
新約聖書と旧約聖書は全く違うものでなく、神様の計画の移行が、この2つの契約の書において成されていることがわかります。
エレミヤ書は、新しい契約が記されている「旧約聖書」として知られていますが、エレミヤをさかのぼること100年。
北イスラエル国に遣わされたホセアの実体験を通して、神様がどれほど、罪深い人間を愛してくださっているかを教えてくださっているのが、ホセア書だと、今日学びました。
ダイナミックな歴史の展開を理解することのできる聖書。
新約聖書の「ローマ信徒への手紙」には、新しい契約の成就がホセア書の引用と共に書かれています。
また1つ聖書を全体的に捉えることができ、感謝です
愛の預言者 (ゆか)
2017-06-04 15:27:54
以前、ホセア書を学ぶ事があり、その時に彼は「愛の預言者」だと教えて貰った。
ついでに、同じ時代に活動していたアモスは「義の預言者」と教えて貰った事がある。
あまりにも、出だしから受け入れ難いこのホセア書だが、これはイスラエルと神の関係であり、私達人間と神様の関係だ。
もう、これでもかと罪を犯し、取り返しのつかない事までやってしまう人間を、一方的に愛し続け、その罪を赦すために自分が人間になって死んで対価を支払う。
こういう風に書くと、何となく上っ面だけで捉えてしまうけど、神様がしたことって人間的に言うとこうだよ?というのが、今回のホセア書だと思う。
人間的に考えたら、何でそこまでするのよ?という内容だが、これをしてくれたのが神様なのである。
私も、度々神様への感謝を忘れてしまうが、これだけの事をしてくれて、尚且つ今でも変わらない愛を持って愛してくれている神様に、きちんと感謝して、私も神様の事を愛し返せたらなと思う。
愛の応答 (MU)
2017-06-06 14:18:15
聖書は全体で理解しなければならない。モーセ五書から歴史書、諸書を終え、預言書を読み深めていくと、「全体」を通して語られている神様の言葉が目の前に広がるような思いになる。

ホセアの生きた時代は、北イスラエルの繁栄期から滅亡まで。政治的経済的に繁栄していると言われるその裏で、貧富の差は拡大し、不正が蔓延り、足の引っ張り合いで落ちぶれていく社会様相。ホセアはその「落ち目」を見届けつつ、その中で神様によって淫行の女を妻としてメッセージを発し続けた。

ホセアの夫婦関係はまさに神とイスラエルの関係そのものだ。新約では、キリストと教会が麗しい愛の夫婦関係にたとえられているが、それはこのホセアの苦渋の経験、大きな葛藤を経て到達したもの、とメッセージで聞いた。イスラエルがどんなに裏切っても、神様は見捨てることはない。それがホセアの実際の夫婦関係を通して預言され、そして、イエス様の十字架でその成就を見る。

夫婦関係がポイントであるように、律法ベースにしている他の預言書と異なり、愛を根底に流れている。愛されないと呼ばれていたものが、イエス様の無条件の愛によって愛されるもの、神の民となる。エレミヤの「新しい契約」、またエゼキエルの「永遠の契約」に続く、まさに「愛の契約」の預言書。これが福音の本質だ。

互いに愛し愛される関係をくださった神様に感謝し、この「愛の契約」を広げて、愛の日々之実践に努めよう。それが神様への愛の応答だから。
神を知らなければ、愛を知る事は出来ない (Kent)
2017-06-11 12:06:37
ホセア書にイスラエルと神様との関係を見て、神様の無条件な愛を見る事が出来ました。イスラエルは神を裏切り、偶像礼拝に心を向けました。それでも神様はイスラエルを見捨てずに共におられ、悔い改めるチャンスを何度も与えてくださいました。夫婦関係は難しくて、離婚とか様々な問題がある事をよく耳にします。僕もこれから新しいを家族をつくり、守って行きたいと願っていますが、そこに聖霊の力と愛が働いてくれないと難しいと思いました。神を知らなければ、愛を知る事が出来ないと聖書にあるように、日々神様を求め、いつも神様の栄光の為に歩んで行こうと思いました!

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