今日は、東京の教会から窪田牧師が来てメッセージをくださいました。窪田牧師がこの会堂に来てくださったのは始めてですが、実は彼は過去のメッセージや集会の中でたびたび登場していました。それは、彼の“ワンダフル!!”なお証しのため。GOOD NEWS STATION、田中啓介牧師のメッセージでも語られたことがあります。(以下、礼拝レポートから)
■月面まで行った科学者 チャールズ・デューク
全くメディアに出ていないアポロ16号のパイロット、チャールズ・デュークに伝道された日本人牧師がいる。彼は牧師になる前、エジプトのカイロに駐在していた商社員だった。ある日、休暇を使って4泊5日のナイル川クルーズに一人旅の途中、たまたま船上でデューク一家と出会い、一緒に食事をしようということになった。共にテーブルについた時、彼らが手をつないで食前の祈りを始めたので、彼らがクリスチャンだということが分かった。その祈りの後に、デュークは彼にこう囁いた。「ユージ、神様って本当にいるんだよ」と。
彼はこの時に始めて、デューク氏がアポロ16号で月面まで行った科学者だということを初めて知った。まさかナイル川の上で、月に行ったことがある宇宙飛行士に出会うなんて思いもしかなかったからだ。そしてもう一つ驚いたのは、彼の奥さんのドッティーだった。こんなにいつも笑顔で、喜びで輝いている女性を、彼は今まで見たことがなかったからだ。
更に驚いたことに、その彼女が「実は、私は昔自殺しようと思ってたのよ。」と言った。彼女は人生のどん底の生活の中でキリストと出会い、聖書に書いてある通り、人は生まれ変わることが出来るということを知って、本当に自分の人生が変わってしまったのよ。」と彼女は言うのである。
しかし、彼は、「人はそんなに変わり得るものだろうか?」と疑問に思った。デュークに対しても、「月まで行った科学者が、何故神がいるなどと言うのだろう?」という思いしかなかった。とにかく、彼にとってこのデューク一家との出会いはかなり強烈で、また同時に、「解けない謎」として、彼の心の中にずっと残っていた。
それから暫くして、彼がエルサレムに出張した時に、何と彼は突然聖霊体験をしてしまうのである。それは彼にとっては何だかワケの分からない体験だった。いきなり自分は神と出会ってしまったものの、その神がどういう神なのかよく分からない。自分の中で何かが確実に変わってしまったということは判るのだが、何をどうしていいのか分からない。単なる気のせいじゃないかと自分で否定してみるものの、どうもそうではない。そこで頭に浮かんだのはデュークのことだった。彼はエルサレムからデュークに電話をし(留守電)、「彼に会えば、きっと次のステップがわかるにちがいない」と信じて長期休暇を取り、カイロからテキサスのデューク宅を訪ねて行こうと決心した。
さて、カイロから遥々テキサスの空港に着いのは良かったが、気が動転していたせいか、空港でデュークの住所のメモに電話番号を書き忘れていたことに気が付いた。仕方なく色んな人たちに聞きまくりながら、何とかデュークの家迄たどり着いた。ドアの前にナイル川で会った日本人青年が立っているのを見て驚いたのはデューク家の人々だった。彼らは全く突然の訪問にも係わらず、喜んで一週間泊めてくれた。エルサレムからの留守電を聞いて、「あの日本人青年が神と出会ったことを知り、家族皆で喜び、主をあがめていた」のだと言う。
デューク夫妻は彼を息子のように扱い、聖書を与え、祈り方を教えてもらい、彼がエルサレムで出会った神が、「聖霊」であったことを教えてくれた。そして日本に帰国後、生まれて初めて、もし何か変なことがあったら直ぐに逃げようと考えながら、教会の一番後ろの席に座っていた。しかし、礼拝に出るたびに、自分がエルサレムで出会った神が、確かに聖書に書かれている神だと分かり、もっとこの神のこと知りたい、神の近くに行きたい。この神に仕えてみたいという願いが強まり、約10年間勤めた会社を退社して献身した。
退社の時、彼は「神様が私に会社を辞めるように言われたので辞めます。だからこれから先は、全て神が備えています。神学校に行って牧師か宣教師になります。」と言った。変人扱いされたことは言うまでもないが、彼自身もこれから先どうなるのか全く分からなかった。牧師となったことを一番喜んでくれたのは、デューク夫妻であったことは言うまでもない。彼らは「とてもエキサイテイングだ!」という手紙を送ってくれたという。
デュークは、「私たちにとって『偶然』はないんだよ」と言っていた。そのとき彼にはその意味がよくわからなかったのだが、今はそれが「イエスが全てをなして下さっている」という意味なのだと言うことが分かった。彼は突然エルサレムで聖霊体験をしてしまったと思っていたが、それは既に進められていた神の計画であり、神は次のステップにちゃんと進めるように、前もってデューク家と会わせて下さっていた。そして、彼らとテキサスで再会し、日本帰国後の道も備えられていた。主の備えは完全で、なさることは時にかなって美しい。
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“生”の証しの力を感じました。その力は、一人の青年を信仰告白に至らせ、悩める若者に祈りの思いを与え、一人一人に歩むべき道を見せてくれました。そして何より、窪田牧師ご自身にもその力は働き続けています。彼は、かつて映画の仕事をしたいと望み、いくつもの配給会社、撮影会社を回りましたが、就職は叶いませんでした。しかし神様を知ってから、教会の「映像プロジェクト」リーダーとして召され、クリスチャン映画アカデミーアワードに毎年出席されています。今回の渡米もそのためでした。『映画というメディアを通して福音を伝える』使命に生きる窪田牧師のお証しは、これからも聞く人に情熱と励ましと力を与え続けてくれるでしょう。
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イエスは、気を落とさずに絶えず祈らなければならないことを教えるために、弟子たちにたとえを話された。(ルカ18:1)