「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「プリアンプ不要論」の後日談

2019年09月07日 | オーディオ談義

このブログの取り柄は一に「オーディオ」記事にかかっていると思っているが、このところ一頃の勢い(アクセス数)が無くなってしまった(笑)。

飽きられたのか、それとも極めてマイナーな分野の限界なのか、はたまた筆力不足のせいかどうも理由は判然としない。

そういう中「プリアンプ不要論」について、ぐだぐだと書き記したのはつい先日のことだったが、身近な話題だったせいか久しぶりにアクセスが活況を呈してくれた。

どうやら100年も前の古典管がどうのこうのといった専門的な記事よりも、親しみやすかったらしい(笑)。

さっそく東京在住の「I」さんからも、この件について次のようなメールをいただいた。

「私も、この課題に右往左往したことがありまして、結果今はプリアンプ(ラインアンプ)派で落ち着いています(笑)。

で、なぜかと申しますと、アンプは、それぞれ入力感度(ゲイン)、入出力インピーダンス、出力特性が異なるので、パワーアンプの美味しいゾーンを使うには、プリアンプの ボリュームコントロールが必須なためです。

例えば、パワーアンプのボリュームを12時、プリアンプのボリュームを12時、もう一方は、パワーアンプのボリュームを11時、プリアンプを1時で使うと、同じ音量であっても、 アンプの出力特性が変わるという話です。

また、私のパワーアンプのように、入力感度が0.5vと非常に高い物ですと、CDプレーヤーがおよそ2vなので、入力感度ボリュームを相当搾らないと使えませんし、ボ リュームを絞るという事は左右のセパレーションも悪いので、やはりプリアンプないし、アッテネーターは必要になります。

ということで、プリ、パワーの双方のボリュームコントロールを使うことにより、それぞれのアンプの特性やSN、セパレーションが良いところを使えるということで、私はプ リアンプ派です。

〇〇サンのおっしゃる通り、パワーアンプダイレクトはスピード感があり、少しクールに聴こえるというのは、私もそう思います。

その原因は、そこに介在するケーブル、プリ アンプの素性もありますが、アンプの特性やSN、セパレーションの違い、またSPからの逆起電力の影響も加わることで起きていると思います。

これは、余談ですが、〇〇さんは、たくさんのユニットとアンプをお持ちなので、JBLユニットはネットワークだけでなく、チャンデバによるマルチアンプを試されるといい のではと勝手に妄想してます。

ネットワークを介さない、JBLユニットは、見違えるように鳴り始めますよ。2wayのマルチなら、パワーアンプ2台で済むので、おすすめです。」

この記事に対して、 以下のように返信した。

「お久しぶりです。メールありがとうございます。まことにごもっともなご意見を頂戴し、いたく恐縮しております。

何ら理論的な裏付けも無く、あくまでも聴感上でのプリアンプ不要論でしたのでなおさらです。

我が家の場合はプリアンプを入れるときは、必ずパワーアンプのボリュームを全開にしていますが、お説のとおり、いろいろ両者のボリュームの位置を試してみるのも面白そうですね。さっそく、実験してみましょう。

なお、チャンデバの件ですが機会があれば試そうと思ってますが、一昨日(5日)アキュフェーズの「F25」がオークションで落札されてましたが21万円でした。ちょっと実験で使うにしては高過ぎて諦めました(笑)。しばらくはこのままLCネットワークでいってみるつもりです。」

以上のとおりだが、これがオークションに出品されていた噂の「F25」だ。

    

周波数ボードが「800ヘルツ」「10000ヘルツ」と選択できて、我が家にとっては理想的な3ウェイが組めるが、前述したように冒険というレベルではちょっとお値段が折り合わなかった。

それに「アキュフェーズ」ブランドはどうも我が家の家風に合わないので敬遠したのも事実。

さらには、我が家では現在JBLの「LCネットワーク」を使って変則的な「3ウェイ」を組んでいるが、今のところいっさい音質に不満がないのも見送った理由の一つ。

ただし「LCネットワーク」と「チャンデバ」の優劣論争も「プリアンプ不要論」と同様に古くて新しい課題だ。

これまでにも、「LCネットワーク」と「チャンデバ」を交互に試してきたが、それぞれに一長一短あるものの最後はいつも「LCネットワーク」に落ち着いている。

とはいえ、使った「チャンデバ」の性能がイマイチだったせいもあるので一概に結論は出せない。

こうしてみると、オーディオは至るところに優劣論争があり、それぞれに奥が深いし、個人ごとの好き好きも加わって簡単に結論が出せないものが多いが、それも大きな魅力の一つになっている(笑)。   

 

 


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