「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

人間は夜よりも朝の方が賢い

2019年09月27日 | オーディオ談義

オーディオを長年やっていると、どうしてこんなに大切なことをずっと放っていたんだろうという事件にときどき遭遇する。

そう、それは自分にとって大きな後悔を伴う「事件」としか言い様がないのだ(笑)。

経緯を説明しよう。

このところ同じグッドマンの「トライアクショム」(口径30センチ:同軸3ウェイ)にすっかり主役の座を奪われている「AXIOM80」(最初期版)。

ときどき、音楽ソースによっては中高音域に嫌な響きが乗ってくるのが敬遠する理由だ。

今回、久しぶりに鳴らしてみてもその傾向はいささかも改まっていない。何とか改善できないものか・・・。アンプ側(300Bシングル)に責任がないことはもはや確認済みである。

一晩おいて、翌朝(26日)の4時ごろ目覚めたときにふとアイデアが浮かんだ。

つい最近読んだ本に「人間は夜よりも朝の方が賢い」という一節があったが、体験上まったくその通りだと思う。ちなみにブログの作業はいつも朝ごはん前である。

そういえば、ずっと昔に「歴史は夜つくられる」というタイトルの映画があった。「恋は夜芽生える」ぐらいの意味だそうだが、ちょっと頭がぼんやりしているくらいが恋には丁度いいんだろう(笑)。

いずれにしても、さっそく作業に取り掛かった。目的はただ一つ「ARU」(背圧調整器)を弄ってみること。

   

これが2年半ほど前に「AXIOM80」専用として仲間に手伝ってもらい作った板厚「1.5cm」の自作ボックスである。

肝心の「ARU」は底板に取り付けてある。自己流のもので十分だと思っていたが、今となってはとても甘かったことになる(笑)。

楽屋裏を見せるようで恥ずかしいが、「百聞は一見に如かず」なので恥を忍んで公開しよう。これが底板である。

  

今回の作業は画像のように「目の詰まった金網」の両脇にビニール製のごみ袋を折りたたんで載せてみた。たったこれだけのこと。

なぜこんなことをしたかというと、オリジナルの「ARU」(グッドマン製)をご覧になって欲しい。

   

真ん中を開けて両脇にこれまたビニール製のカバーが取り付けてあるので、そっくり真似しただけである。(白い部分の2か所はボックス側に張り付けたティッシュである)

交互に両方のスピーカーに同じような処置をしたが、ものの10分も掛からなかったろう。

これでどのように音が変わるか、固唾を呑んで聴いてみると腰を抜かさんばかりに驚いた。

まるっきり嫌な響きが無くなったのである。しかもけっして低音の量が増えたわけではないのに、とてもバランスのいい音が出て聴感上いっさい低音不足を感じさせない。

試聴盤の「エンヤ」を聴きながら感激のあまり目頭が熱くなってしまった。

これが「AXIOM80」本来の「ふっくらとして気品と艶を兼ね備えた音」なのか。苦節10年以上、やっと出てくれたなあ・・・。

対策費としてゴミ袋が1枚1円としてたったの4円でこれなんだから、もう感無量です!最高で~す!

とはいえ、なぜこんな大事なことを早く気付かなかったのかと自分の頭を思い切り小突いてやった(笑)。

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