CD番号 ロンドン 414568-2 LH3(3枚組)
収録年 1969年
評価(A+、A-、B+、B-、Cの5段階評価)
総 合 A- 全てにバランスが整っているがもっと温みが欲しい魔笛
指揮者 A- ゲオルグ・ショルティ(1912~1997)
管弦楽団 A- ウィーンフィルハーモニー
合唱団 A- ウィーン国立歌劇場合唱団
ザラストロ A- マルッティ・タルヴェラ
夜の女王 A+ クリスティーナ・ドイテコム
タミーノ A- ステュアート・バロウズ
パミーナ A- ピラール・ローレンガー
パパゲーノ A- ヘルマン・プライ
音 質 B+ ややセパレーション不足、それにSNが良くない
”聴きどころ”
☆夜の女王役クリスティーナ・ドイテコムの重量級の凄みある歌唱力
第一幕と第二幕の夜の女王のアリア
私 見
昔から聴き馴染んでいたショルティ盤とあって、安心して聴ける。リズムとテンポが軽快で小気味よく進行する。歌手陣もドイテコムをはじめ全員が水準以上の出来栄えで欠点の探しようがないほど完全にバランスが取れている。
それかといって、43セットシリーズの一つとして聴くとやや趣が違ってくる。どうも心に響いてくるものがない。どこかある種のさめたものを感じる。何だかソツがなさすぎる優等生の感じがする。
贅沢な要求になるが、もっと荒削りの破天荒さ、それにおとぎ話にふさわしい雰囲気などの魅力がどうしても欲しくなる。総合B+かと思ったが夜の女王の出来が良すぎるのでA-にした。