「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~低音再生への挑戦~

2007年03月14日 | オーディオ談義

名盤視聴コーナー~ワルツ・フォー・デビー~のところで書いたが、我が家のオーディオ装置について一番気になっているのは重低音の再生である。

現在、低域用としてタンノイのウェストミンスターの箱にJBLの38cmユニット130Aを装着しているのだが、この取り付けの補強に問題があるのかもしれないと思って、某日、朝食後すぐに改造作業に取り掛かった。

まず、ウェストミンスターの裏蓋外しである。1台につき16個のネジでがっちり固定されているのでこれをドライバーで回すのが大変。ネジ穴がつぶれるとまずいので、電気式を使わず全て慎重な手作業。

それが終わると慎重に裏蓋を開けるが、ここでちょっとしたコツがいる。外した上部のネジ穴にネジを半分差し込んで引っ掛けて手前に引っ張ると綺麗に外れる。

(余談だがウェストミンスターは外側の見かけは豪華だが、中は意外とお粗末である。使っているネットワークの材質もあまり感心しない。)

早速、物置に仕舞っていた付属の、オリジナル補強ユニット(下部に写真)を130Aの周辺にネジで締め付けて、また、裏蓋を取り付ける。やっと2台分が完了して時計を見るともう2時間が経過している。

さあ、いよいよ音出しである。どのくらい音が変わるか、楽しみでもあり、不安でもある緊張の一瞬である。

ウーン良くない。前よりもむしろ悪くなっている。音に深みと潤いがなくなった感じでこの補強ユニットはやはりタンノイのユニット専用だ。JBLにはまったく合わない。2時間の作業が完全な徒労に終わってしまった。すぐ取り外すのも癪なので午後からの作業にまわす事にした。

昼食後に再び補強ユニットの取り外し作業の再開。以前のとおりにそっくり戻すのは芸が無いので裏蓋に吸音材を出来るだけ貼り付けた。これで少しは音が変わるかもしれない。

3時間の作業後に再び試聴。以外にも随分良くなっている感じがする。怪我の功名で、思いつきで付けた吸音材のせいだろうか、音が以前よりもしっとりとして奥行き感が増した感じだ。重低音の解消とまではいかないが、まあ我慢できるかという程度。

しかし、やはり重低音を本格的に再生するためにはチャンネル・デバイダー(周波数を低域、中域、高域を区分する機器)を使用するほかに手立てはないようだ。

幸い、以前使っていたタンノイのアーデンの箱と、JBLの38cmユニットD130、アンプ1台がおあえつら向きに余っている。これにチャンネルデバイダーを組み合わせて50ヘルツ前後以下の重低音を専門に再生すればいうことなし。

早速、ネット・オークションで調べるとアキュフェーズのFー15が夜9時の締め切りまで5時間の表示で6万3千円の入札価格。早速7万1千円で最高価格を付けて入札。しめしめ、F-15が7万円そこらで手に入れば言うことなし。

ところが安心して眠ってしまったのが運の尽きだった。翌朝、一番にメールを見たら誰かが7万1千円を上回る価格で落札(高値更新)していてガックリ。この上は、いずれ同じアキュフェーズの最新製品DFー45(定価約70万円)を購入しないといけないのだろうか。やれやれ。

ものは考えようで、へんな妥協をしないほうがよかったのかもしれない。楽しみはとっておくことにするが、こればっかりは、やってみなければ分らない。

以上、低音再生作業に明け暮れたオーディオ狂の正味一日の狂想曲だった。労多くして功少なし。自分で自分にご苦労様といってやりたい気持ちだ。

                   
     ウェストミンスター      補強ユニット表        補強ユニット裏

      


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