CD番号 EMI7243 5 75362 2 6(2枚組)
収録年 1972年
評価(A+、A-、B+、B-、Cの5段階評価)
総 合 A+ 荘厳、華麗、情熱、メルヘン・・全ての要素を含んだ魔笛
指揮者 A+ ウォルフガング・サバリッシュ(1923~ )
管弦楽団 A- バイエルン国立歌劇場管弦楽団
合唱団 A- 同 合唱団
ザラストロ A- クルト・モル
夜の女王 A- エッダ・モーザー
タミーノ A+ ペーター・シュライアー
パミーナ A- アンネリース・ローテェンベルガー
パパゲーノ A+ ワルター・ベリー
音 質 A+ 奥行き、セパレーション、解像度全てパーフェクト
”聴きどころ”
☆全ての歌手が伸び伸びと実力をフルに発揮した印象
☆タミーノ役とパパゲーノ役が傑出している
第一幕パパゲーノのアリア”おいらは鳥刺し”
〃 タミーノのアリア”何という素晴らしい絵姿”
現在NHK交響楽団の桂冠名誉指揮者となっているサバリッシュが49歳のときに録音したCD盤だが、DVD盤の方では再度1983年に録音している。
サバリッシュは何だか学究の徒を思わせる風貌と雰囲気だが、実にイメージどおりの魔笛である。
歌手の配役と出来栄え、演奏ともにまったく破綻のないバランスのとれた仕上がりで、全ての学科にわたって最高点を確保する優等生タイプを思わせる。しかも真面目ばかりではなくて、進んで道徳的な善行にも心がける模範的な生徒の感じ。
こういう魔笛を聴かされるとどうにもケチの付けようがない。音質も秀抜。