「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

独り言~宝塚歌劇の魅力~

2007年03月10日 | 独り言

大阪にいる娘から珍しくメールが入った。

仕事で出張中のため、宝塚関連の番組を録画予約してほしいとの依頼だった。

番組の題名は3月5日放映の
「極上の月夜」~独占公開・宝塚歌劇団の秘密、女性を魅了する男役のすべて~。

かなり忙しく仕事をしているようだが、不思議なことに宝塚のことは片時も脳裡から離れないものとみえる。最近では家内までファンになって一緒に宝塚まで観劇に行っている。

とにかく、しようがないので録画した後、きちんと録れているかどうか確認するため内容を観ざるを得なかったがいろんなことが分った。

少なくとも、男役を女性が演じてどこが面白いのだろうかという疑問の一端が解けるような気がした。

結論から言えば、”日常を忘れて華やかな夢の世界に遊べる”これに尽きるようだ。番組内容の紹介は次のとおり。

宝塚歌劇の組織の仕組み

まず、歌劇団に入るためには音楽学校に入学することが条件。
対象年齢15歳~18歳、声楽、バレー、面接の試験を受ける、競争率が20倍の狭き門、合格者45人、
在校中に男役、女役を決定、2年間のレッスンの後、舞台デビュー。
現在、花組、月組、雪組、星組、宙(そら)組の5組(1組90人)があり、いずれかに配属

男役トップスター

各組の頂点に位置するのが男役トップスター1人。ファンの擬似恋愛の対象となり、美しさとパワーに溢れ王子様そのものの存在。頂点まで10年前後をかけて配役の階段を一段ずつ上っていくシステムをとっており、ファンにとってはスターを育てていくゲームに参加できる感覚が大きな魅力。つまり贔屓役の出世物語に自分も乗っている気分になれるとのこと。

3つの名前の使い分け

本名、芸名、愛称の3つを使い分けるが、通常は愛称で呼ぶ。①本名を芸名に使ってはいけない②愛称は上級生とダブってはいけないとの条件あり。

歌劇の構成

第一部→お芝居、第二部→歌とダンスのレヴュー、第三部→大階段(26段)からの降りとなっている。

ファンの永続性

娘時代からのファンが母親になれば、その娘がまたファンになるという具合で親子何代にも亘って続いていく傾向がある。トップ・スターが引退しても次から次に後継者が誕生するので途切れることがなく、三代、四代続くファンはざらとのこと。とにかく、本格的なファンになると宝塚を観るために仕事でお金を稼ぐという感覚になるとのことで異常に熱心な世界である。

以上の内容だが、男性の役を女性が演じて楽しむ歌劇は諸外国では例がなく、日本だけとのことである。そういえば歌舞伎では逆に女形として男性が女役を演じるようだが、こうした異性同士の相互乗り入れについて日本の風土や民族の精神構造と絡めて理由を研究してみると面白いテーマになるかもしれない。

                       






 

 




 


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