柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

桜の森の満開の下

2007年04月16日 | 良寛さまのことなど
 昨日は曇り空とはいえ、たぶん今年最高の「お花見日和」だったであろう。

 今年も新津図書館で「新津良寛会総会」があった。
昨年は会場が満席となり、立ち見の方も出るほどであったが、今年は昨年の1/4程度の出席であった。
あまりに日がよすぎたようでした。

 さすがの「良寛さま」も桜の花にはかなわなかった、というところでしょうか。
「そうですか、わたしもお花見に行きましょうかね」と良寛さまも笑いながらおっしゃることでしょう。

 実は、私は昨年からの会員で、この会への出席も2度目なのである。
会場の新津図書館は、いつもの私のウォーキングの遊歩道沿いにある。
もちろん我が家から歩いての参加である。

 その遊歩道からは図書館の裏手に出る。そこに「坂口 安吾の碑」が建てられています。まさに「桜の森の満開の下」でした。
        

                

 「良寛会総会」では、型どおりの前年度の事業報告、会計報告、今年度の計画、予算などの審議があった。
 その後今年度の「全国良寛会」が6月、魚沼市小出郷であるとの紹介と参加者募集の案内がありました。

 楽しみにしていた今年の記念講演は「高橋 郁丸(ふみまる)」という方でした。新潟県民族学会常任理事としてもご活躍の女性で、漫画「はちすの露」などもお書きになっているとてもユニークなかたでした。

 題して「泣きべそ良寛さま」でした。

 私は、お話を聞く前から、この「演題」にとても興味を覚えていました。

 老いをなげいたり、さびしい思いを率直に歌っている良寛の様子が目に見えるように紹介されていきました。
私の「良寛像」が一段と豊かにふくらんで、良寛さまにいっそうの親しみを覚えるのでした。

 誰もが辛い思いを抱いて生きている
 認め合うことの大切さ
 飾らずに生きる自然さ     このようにまとめられました。

 生意気なようですが、この方も「良寛さま」に魅せられた方なのだな、などと思って、私はとてもうれしくなりました。
すてきな総会でした。

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