柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

奈良への旅(薬師寺)

2010年11月26日 | フォトギャラリー
 この日も快晴となりました。まずは近鉄奈良駅から「大和西大寺」へ、そこで乗り換えて「西ノ京」で降ります。
歩いてすぐに「薬師寺」となります。そこは裏門みたいなものですから、表の「中門」にまわって境内に入りました。

 私にとっては、とても思い出深い「薬師寺」です。およそ半世紀前のことでした。
この寺の「薬師三尊像」は「薬師如来」を中心に「日光菩薩、月光菩薩」の三体からなります。
当時、若い僧侶であった「高田好胤」さんの説明もあり、三尊像の健康的な魅力に惹かれていました。

 中門の外から、「東塔、西塔」の上部が見えました。その昔、実は「西塔」は無かったのです。


 さっそく目に飛び込んできたのは「東塔」でした。外人美術評論家の「フェノロサ」をして「凍れる音楽」だと表現させた塔です。
 

 「金堂」の後ろに見えるのは「大講堂」です。
 どきどきしながら50数年ぶりの再会「薬師三尊像」でした。ふくよかな「日光菩薩、月光菩薩」にメロメロでした。
どこの寺でも、さすがに「仏像など」の撮影は厳禁です。「撮りたい!」、でもかなわぬことですものね。
 

 「西塔」の再建はじめ、金堂、中門、回廊、大講堂などの修復は、最近ようやく終わったばかりのようでした。
たしかに、50数年前のたたずまいとは、かなり違うかな、という印象でした。
 これは「西塔」です。奥に「東塔」も見えています。


 「大講堂」です。薬師寺はもっとも典型的な伽藍配置となっているようです。


 薬師寺の「白鳳伽藍」から「玄奘三蔵院伽藍」に移りますと、「玄奘塔」、その後ろに「大唐西域壁画殿」がありました。
この寺は法相宗の寺であり、始祖・玄奘三蔵と言うことでした。
また壁画殿には「平山郁夫画伯」の30年に及ぶ「三蔵法師求法」の精神を描いた大壁画があり、圧巻でした。


 このあと、数百メートル歩けば「唐招提寺」です。てくてくと歩き出しました。奈良散策は基本的には歩いてこそです。

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2 コメント

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すっかり変わっていますね! (jf9hjs/平野)
2010-11-27 08:44:55
最初に訪れた頃は未だ復興ならずの雰囲気でしたが、
高田好胤師の代になってからすっかり変わりましたね。
私も写経をさせていただき、僅かですが修復費用を送ったことでした。
その後にも訪問して院内の整備がなされていましたね!
すっかり変わったことでしょうから、近々に行ってきたいものです(^o^)
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修復 (Q太郎)
2010-11-27 21:02:18
今回の旅では、いずこの寺でも何がしかの修復工事が進行中と言うところが多かったようです。
やはり継続して補修・修復の工事を心がけたからこそ保存が出来たのでは、そのように思いました。保存と言うことは大変なことなんだと思いました。
昔の薬師寺を知る身には、なんとなく違和感がありましたが、後世に残すためと思っています。
どうぞ、機会がありましたら、ぜひ再訪なさってみてくださいね。
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