柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

アラカルト

2006年04月16日 | 日々これ好日
 夕べの強風で桜の花が心配で、朝に能代川土手に運動を兼ねてサイクリングに行きました。

 上流に向かって桜並木の土手を自転車で走りました。
まったく心配は無用でした。まさに満開状態の桜の花が、これ以上ないという美しさでした。
ところが、帰り道で今度は下流に向かって走りながら桜の花を見てみると、どうも色合いや風情がまるで違うことに気づきました。
自転車から降りて、つくづくと観察してみて、「あっ」と驚きました。
全ての花が下向きながら西を向いて咲いているではありませんか。
桜花は後ろ姿ではなく、前から見てあげなければと納得しました。

 ある本を読んでいたら、しばらくの間 いくつかの味覚の中で「うまみの味覚」を喪失された体験が載っていました。とにかく何を食べても美味しくない。辛味、甘みなどは正常に感ずるのだそうです。
 ところがあるとき納豆を食べたら、美味しく感じたのだそうです。それを契機に「うまみの味覚」が戻ったそうです。

 あるときBLOGのことで(なんだ)「花鳥風月」ですか、などと軽く言われたことがありました。
ところが、反社会的な大きな事件を起こしてしまったような若者に共通していたことは、ということである専門家の談話として印象に残っていることがあります。
それらの若者は「花鳥風月」を感じない、感じることができない、と言うことでした。
 とてもよくわかるような気がします。感動がないのでしょうか、そんなにも心が貧しかったのでしょうか。美しいもの、すばらしいものをたくさん体験させてあげたいですね。

 ついこの間、蕨市に滞在したときに長男の薦めもあり、とある喫茶店に足を運びました。
 その喫茶店は「Signal」という名前でした。交差点の三角地にコンクリートの小さな3階建てでした。一階部分がお店でこじんまりとしていてカウンター席とテーブルが1セットだけでした。
でも、お店の一番奥には「アルテック」の大型モニタースピーカーがデーンと鎮座していました。
戸棚には、お聞きすると なんと1100枚ものLPレコードがずらりとありました。全てジャズのレコードだそうです。
ちょうど「This is Nat King Cole」のLPジャケットがカウンターに飾られていました。わたしにとっても懐かしいあの「ナットキンコール」の甘い歌声が流れていたのです。
ご夫婦でカウンターに立たれています。新潟からということで話も弾み、オーディオ談義も楽しく、コーヒーも美味しく、去りがたいひとときでした。

 昨晩は、久々にCWの音を聴きました。東北コンテストでした。
思わずパドルを動かしていました。やはりいいなあCWは、なんて。

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