柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

「里山へのいざない」

2006年02月12日 | 日々これ好日
 前回の記事の「食の陣」のあと、同じ万代シティーにある「シルバーホテル」が会場の講演会「里山へのいざない」に参加した。

 私は何度も「市民大学」で「里山を会場にしたいろんな研修」に参加したことがあった。私がいつも出かける「護摩堂山や秋葉山」は典型的な里山である。

 まずパネル展では、新津丘陵の四季折々の樹木と花や実の写真が紹介されていた。「マルバマンサクの花」を見て、本物を早く見たいものだと痛切に思った。護摩堂山のあの場所で見れるんだよな、などと。
 それに「ユキツバキとヤブツバキ」の分布図をみて、まさしくユキツバキは豪雪地にこそ咲く花なのだということが、よくわかりました。そして新潟県の県木でもあります。雪の衣に守られながら、じっと春を待つユキツバキです。
 困難に耐えて、しなやかに生きる雪国の人たち、このことは雪国だけのことではなく、日本文化の根幹にある「しなやかさ」に通じていると思う。
いろんな文化を柔軟に取り入れながらも、本来育んできた根幹を決して失うことが無いようにも思われますが、いかがでしょうか。
 自然との共生、これこそ世界に誇れる文化ではないでしょうか。
昨今の日本人の一部に、これらの認識を欠いて「**原理」に走った末路を見るような気がします。



 第2部の講演会は「今、輝く里山」と題して、安田喜憲先生だった。
あらかじめ配布されていた先生の著書「日本人よ、森の環境国家たれ(中公叢書)」からの抜粋文が紹介されていた。お話をワクワクする気持ちでお聞きした。

                 

 「森の民」日本人はいままで一度もへこたれたことは無かった。この21世紀の地球環境問題の世紀にも、日本人が森にこだわり、「森の環境国家」の構築に邁進する限り、日本の未来は安泰であろうと熱く熱く語られたのである。
 森が滅ぶとき国も滅ぶ、中高年よ森へ行こうではないか、美しい日本の創造のために、森が日本を救う、などなど。

 立錐の余地もないくらいの会場であったが、多くの方々も私同様に深い感銘をもらったのではなかろうか。

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