柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

角田山・稲島コース

2006年05月25日 | 日々これ好日
 実にすがすがしい一日となった。

 前々から、ぜひにと思っていた「角田山登山」、すでに午後ではあるが日脚の長いこの時期なら、ということで車を走らせ登山口「稲島(とうじま)」についたのが3時であった。
            

 駐車場からすぐにかなりの登りである。石ころがごろごろしている登山道ですでに息が切れる。ちょっとピッチが早すぎたようだ。
幸い、このコースは東斜面で西日が当たらないので助かる。

 このコースの大半は人工的な階段がほとんどであり、いくつものコースの中では一番短時間で登れるが、急登がつづく。
ところが、途中「この先は通り抜けられません」という看板に出会った。
はて?こんなものは以前にはなかったぞ、などと思いながらもしっかりと道が続くので、そのまま登っていった。そういえば階段状にはなっていない道であった。
 やがて、階段状の道に合流、そしてこれが新しい道のようであった。
階段、階段、まだ階段、いささかくたびれて、水を飲みチョコをほおばり小休止。

 ほぼ1時間近くの登りの末に「観音堂」の広場に到着。頂上はほんのちょっと先である。
しかし、私の登山の用向きはこの観音堂にあった。
汗を拭く間もなく私は観音堂に手を合わせた。

 ほんとに、ホットした。登ってきてよかった。
かつて、いつもいろいろと薫陶をいただいていた私の職場の先輩、彼はこの角田山をこよなく愛し、トレーニングの場としていたのであった。
しかし、昨年亡くなられてまもなく一年となる。
その前に、私は一度角田山に登って、今は亡き彼との対話をしてみようと思っていた。

 観音堂の広場からは、左手に日本海、そして目の前に越後平野が一望できた。ほんとに久しぶりの角田山からの眺望であった。
                     

 同じ道をくだったが、気分も足取りも軽やかであった。