柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

小千谷の「へぎそば」

2005年10月09日 | アマチュア無線
 小千谷市の二文字のOMさんとは、毎年一緒に移動運用を楽しんできていた。
しかし、昨年の中越大地震以来、当然ながら途絶えていた。被害を受けたもののお元気であることはメールなどで確認していた。

 それでもメールのやり取りが続いていて、移動運用をしようと言うことで、お互いの都合を勘案していた。昨日の朝方電話が入り「お天気不良なれど、とにかく小千谷までどうぞ」ということになった。

 私にしてみれば、移動運用は無理としても、久しぶりのアイボールに心弾んだ。どうせ車の中には、いつも移動運用できるだけの機材は積んであるし、今日の雨模様では、移動運用はまあ無理だと思った。

 新津ICから乗り込んだ。非常に激しい雨の中ではあった。長岡を過ぎると関越道は地震による路面の凹凸修復のための工事で片側一車線走行であった。そして「小千谷IC」で降りて、OMの出迎えをいただいた。

 そのまま「そば処・角や」へ。
小千谷は「へぎそば」で有名。「へぎ」のなかに、できあがったばかりのおそばが、一口ずつ整然とならべられている。およそ3人前。「つゆ」に薬味を入れてすする。さすがさすがである。
二人でどんどんはかどること。おいしくて声も出ない。ようやく三分の一くらい残った状態で、改めて久々のご無沙汰と近況の報告であった。

 小千谷市の中心部にあるOMのお宅に案内される。
かなり広い敷地には3本のアンテナタワーなどが建っていて、あちこちにワイヤーや同軸ケーブルが張られている。うらやましい環境である。
 奥様もお待ちくださって恐縮する。実は奥様も「JLRS」のメンバーで活躍されている「おしどりハム」のご夫婦なのである。

 中越地震の際には、家屋そのものには大きな被害はなかったものの、室内のありとあらゆるものが飛んで惨憺たる様子であったとか。無線機ももちろんであったが、奇跡的に壊れなかったとか。ライフラインの復旧に時間がかかったようでした。

 お二人には、私の「柄目木庵」を紹介したり、今夜の全市全郡コンテストに備えて「zLog」のポストコンテスト・モードでの入力などについてアドバイスさせていただいた。

 ところで、お二人には大変な事業が予定されていたのである。
なんと、近くを流れる信濃川の堤防が、水害予防のために改修されることとなり敷地の大部分が、その工事により堤防となるのだとか。
広さと言い、電波の飛び具合などもよくて、ざんねんなことだとおっしゃっていました。

 しかし、幸い現在は新たな代替地も決まり、大工さんの施行を待つ状態とか。
お二人は、新しい地での「タワーやアンテナ、シャック」などの構想を練っておいでのようで、その夢を熱く語っていただきました。
「この人は、いくつになってもラヂオ少年なんですよ」なんておっしゃる奥様は、ニコニコとほんとにお幸せという感じでした。

 いつの日にか、新しいシャックを訪れることを楽しみに、夕方、小千谷市から再び車を走らせ新津へと向かったのでした。