柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

さようなら新津市!

2005年03月20日 | アマチュア無線
 あと2時間ほどで、日付が変わる。
そうすると、新津市は消滅して新潟市に編入合併する。
 
 先ほどまで、閉市記念と言うことで、花火があがり、SLの汽笛が鳴っていた。
零時を期して、市内のお寺では一斉に鐘をつくことになっている。

 一抹の寂しさはあるが、ここまで来たんだもの、未来に賭けるしかないのだ。

 アマチュア無線では新津市は番号で「0807」となっている。807と言うのは無線をしている人にとっては知らない人はいないくらい有名な「真空管」の名前でもあった。無線通信時の話題として何度も何度も登場させてきた。
明日からは「0801」新潟市なのである。

 名残惜しくて、数日前からアマチュア無線家として「さよなら新津市」ということで、全国の多くの同好の皆さん相手に「0807」を送り交信サービスをしてきた。

 みなさん、ほんとにありがとうございました。
また、明日からもよろしくお願いいたします。

春分の日に

2005年03月20日 | 良寛さまのことなど
 昨日から予想された今日のお天気。
快晴である。計画実行にはまたとないチャンスである。

 前回の「五合庵」を訪ねたときは、まさに吹雪の中であった。
厳寒に耐える良寛さまを偲ぶことは十分でした。しかし、国上山に登れなかったことが心残りだった。
そこで、今日は国上山登山に絞って出かけた。

 今年はじめての国上山313mである。越後の古刹「国上寺」の裏手から登山道が始まる。
国上山登山の楽しさは、途中「良寛さまの歌碑」がいくつかあることと、いろんなお花にめぐり合えると言うことである。
 登り始めて程なく、女房が「マンサクの花」に気づいた。
また、五合目の見晴らし台のところで歌碑に出会う。
    
   月よみの 光をまちて かえりませ
             山路はくりの いがのおほきに   良寛

 良寛さまのやさしさに涙が出そうになる。頂上でおにぎり一個ずつ食べてすぐ同じコースで下山。(次回は「蛇くずれ」のコースでたくさんのお花に会いながら下山しよう。)
途中から国上寺からの読経の声が聞こえてくる。今日はお彼岸の日だもの、よかったなあなどと思いながらの下山でした。

 車での帰り、かなり下がった道の途中に「乙子神社草庵」の案内板があり、下車して訪ねてみた。
タフな良寛さまとはいうものの、老いの身に長い上り下りの坂道や寒さは堪えたであろう。やがて良寛さまはこの草庵に移られたのであった。
五合庵よりはましではあろうが、依然として厳しい生活であることには変わりなかっただろうと思われた。