先住民族関連ニュース

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アイヌ語で「こんにちは」 文化の認知度高めようとイランカラプテ・キャンペーン

2013-08-23 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2013年 8/7)
 アイヌ語で「こんにちは」を意味する白老町の「イランカラプテ」キャンペーンがスタートした。アイヌ文化に関心を持ってもらおうと、ポスターを作り、教育機関や事業所など260カ所に配布してPR。夏の観光シーズン本番を迎え、全町的な啓発活動を展開する。国が整備を進める「民族共生の象徴となる空間」(象徴空間)と連動させながら、アイヌ文化の浸透を図る考えだ。
 ポスターはA3判。「こんにちは(イランカラプテ)からはじめよう」、「ありがとう(イヤイライケレ)のきもちをこめて」というキャッチフレーズを掲載。米国のハワイで使われる「アロハ」や、沖縄の「めんそーれ」など、おもてなしのキーワードとして定着させる狙いがある。
 アイヌ民族の長老を意味する「エカシ」をイメージした男性のかわいらしいイラストなどを含め、デザインのほとんどを町職員が考案。町内の小中学校や保育園10箇所と、商工会や観光協会、建設業協会などに加盟する250事業所にも配布し、施設利用者や訪問客などに積極的にアピールしている。
 また、アイヌ施策推進グループがある町役場2階の応接スペースで、民族衣装やアイヌ刺しゅうを施したランチョンマットなどの展示も始めている。
http://www.tomamin.co.jp/2013083481

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アイヌ文化を知ってほしい/19日に講演会

2013-08-23 | 先住民族関連
四国新聞-2013/08/07 19:00
アイヌ民族の豊かな文化や歴史を知ってもらうための講演会が19日、高松市番町の県社会福祉総合センターで開かれる。
 当日は、小中学校の副読本として使用されている「アイヌ民族:歴史と現在」の編集副委員長で苫小牧駒澤大学教授の岡田路明さんが、副読本の製作の背景などをまじえながら、アイヌの文化や歴史について説明。続いて、アイヌについての学習に熱心に取り組んできた北海道江別市の対雁小学校教諭の佐々木博司さんが、副読本を使った学習の様子を紹介する。「アイヌ民族:歴史と現在」はhttp://www.frpac.or.jp/で閲覧できる。
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/town_info/20130807000523

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桜坂アサイラム:台湾から先住民たちの音楽、魂震わせ

2013-08-23 | 先住民族関連
毎日新聞 2013年08月06日
 那覇市の桜坂周辺を舞台に、音楽やアートが集結する“町フェス”「サクラザカ・アサイラム2013−台湾スタイルTCMウィーク」が7月27、28両日、桜坂劇場などであった。台湾の角頭(ジャオトウ)音楽と協力し、先住民たちの民族音楽をベースにしたアーティストが多数参加。沖縄、日本の音楽家やファンと交流を深め、土地の記憶が鮮やかなメロディーとともに交錯するアート空間を生み出した。
 台湾から東部先住民の音楽に即興を交えたスタイルで人気の陳建年(Pau−dull)や、東部プユマ族のボーカルユニット南王姐妹花(ナンワン・シスターズ)らが出演した。
 巴奈(パナイ)&Messageは子のために身を粉にして働く母親を歌う「レモンの花」などを演奏。ギターの静かなメロディーに巴奈が民族の記憶を背負い、魂を震わせる歌声を乗せる。Messageのメンバーが地の底から響くような声の調和を聞かせ、エイサーも踊って会場を沸かせた。
 最終日はタテタカコらのコラボレーション。タテが力強いボーカルで輪郭を描き、element of the momentがスイング感に満ちた演奏で彩りを加える。オトエホンが描く絵がスクリーンに映し出され、即興で合作する芸術作品が聴衆のイメージをふくらませる。
 最後は台湾のミュージシャンを含め、出演者が舞台に登壇して「太巴※朗之歌」を合唱して締めくくった。(宮城隆尋)
※注:※は「朗」の下に「土」
(琉球新報)
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20130806rky00m040002000c.html

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幻覚サボテン「ペヨーテ」を追う旅、メキシコ

2013-08-23 | 先住民族関連
AFPBB News 2013年08月06日 08:37 
発信地:レアルデカトルセ/メキシコ
【8月6日 AFP】果てしないウィリクタ(Wirikuta)の砂漠へ向かって、灼熱(しゃくねつ)の太陽の下を何時間も、重い足取りで歩くアルゼンチン人のジゼル・ベカーさん(26)が何としても手に入れようとしていたのは、メキシコの現地の人々が神聖視する幻覚性サボテン、「ペヨーテ」(和名:ウバタマ)だ。
 メキシコ人の3人の友人グループに加わったベカーさんは「トリップ(幻覚状態)のためのトリップ(旅行)」を求める新たな観光客の波の一部だった。ベカーさんにとってその「トリップ」に誘ってくれるのは学名「ロフォフォラウィリアムシイ(Lophophora williamsii)」という。
 ここまでヒッチハイクで700キロ移動してきたベカーさんは、メキシコ人の友人に「宝物は見つかった?」と聞く。彼らは砂漠の地面で、とげのない小さな、しかし特にメスカリンを初めとする向精神アルカロイドをたっぷり含むサボテンを探している。このドラッグは表向きには違法だが、メキシコ北部や米テキサス(Texas)州の先住民文化の中で数世紀にわたって役割を果たしてきた。この一帯の先住民ウィチョルなどの文化にとって、ペヨーテは意識超越や瞑想(めいそう)に不可欠だ。
 こうしたわけで1960年代以来、ペヨーテを試そうとこの地の果てまで旅して来る人々にとって、サンルイスポトシ(San Luis Potosi)州はちょっとした「約束の土地」になっており、旅行客は引きも切らない。
 ベカーさんの友人の1人、セサルさんは苗字は明らかにしなかったが、気に入っていることわざを教えてくれた。「人がペヨーテを見つけるのではない。ペヨーテが人を見つけるのだ」。一行は目的のサボテンを見つけると、真剣に「儀式」を開始した。
 宇宙が創造された場所だと先住民たちが信じるウィリクタの砂漠に入るには通常、許可が要る。それからペヨーテに捧げ物がされ、根ごと抜いてしまわないよう注意もする。ペヨーテに水がまかれ、小さなボタン状の先端部を食べる。「肉厚のフルーツみたいだけど、とても苦い」とベカーさん。先住民たちはペヨーテについて、シカの神の心臓の象徴であり、また神々と交信する手段だと考えている。多くの人は効果が持続している間、感覚の高まりや視覚・聴覚の共感覚や、吐き気などを経験する。
 南アフリカ人のクリス・ビドルさん(32)と恋人の女性は、自然とつながっている感覚がしたというが、そうした経験は「誰もに起こるものではない」という。また地元の人たちは、遠く世界中からやって来た人々が、ひとり砂漠で朽ち果てたり、現地の精神科施設に収容されて終わることを心配してもいる。(c)AFP/Carola SOLE
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2959276/11108364?ctm_campaign=txt_topics

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古備前Love 米に土窯…陶芸家・パウエルさん

2013-08-23 | 先住民族関連
(2013年8月6日 読売新聞)
<復元の作家に技学ぶ>
 備前焼作家平川忠さん(58)(備前市伊部)が復元した中世の古窯「土窯(つちがま)」に、米国の彫刻・陶芸家クリス・パウエルさん(55)がほれ込み、米国南部の故郷・アーカンソー州に同じものを築く準備を進めている。焼いても土の風合いが損なわれない窯に魅力を感じたといい、来秋に土窯の使用法を学んだ後、できるだけ早い時期に窯造りを始めることにしている。(近藤真史)
 パウエルさんは、米国の大学で陶芸を教える傍ら、石や粘土など様々な素材を用いて植物や動物、自然現象を表現する現代アート作品を手がけてきた。ただ、米国では電気窯を使うことが多く、パウエルさんは「粘土で形作った時は作品が生き生きとしているのに、焼き上げるとそれが失われてしまう」との悩みを持っていた。
 世界中の陶芸を研究する中、備前焼では陶器の形状とともに、窯の形や焼成技術が重視され、高温で焼いても土の持ち味が失われない特長があることを知った。知人の協力を得て調べ、平川さんがインターネット上で公開している土窯造りの過程や作品に注目。「土の持つ躍動感が生かされている」と感動したという。
 土窯は、山の斜面に溝を掘り、細木や竹でアーチを組んで土を塗りつけた細長いドーム型の窯。備前焼が確立した室町時代の形状で、作品につや消しの枯れた味わいが出る。平川さんは「古備前」の良さを求め、2003年に窯を完成させた。
 パウエルさんは、日本人の教え子を通じて平川さんと連絡を取り、7月9~11日に来日。土でできた素朴な窯を目の当たりにし、「思い通りの作品を作ることができる」と確信した。「大地の生命力あふれる作品を」という目指す作品像も、平川さんと一致。来秋に、平川さんから土窯を使った焼成技術を伝授してもらうことになった。
 平川さんは「いにしえの技術が、外国人の心に響いたことに驚き、感激している。備前焼の新しい可能性が見えた」と話し、渡米して窯造りを支援するつもりだ。
 パウエルさんは「アーカンソー州では、かつてアメリカ先住民が焼き物を作っていたという。その文化を復活させることも夢だ」と、土窯を築く日に思いをはせている。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20130805-OYT8T01324.htm

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南米、労働運動が高まる...8か月間に4か国でゼネスト 南米労働者、増加した富の配分を要求

2013-08-23 | 先住民族関連
レイバーネット日本 2013.08.06 19:34
チョン・ウニ記者
南米労働運動の浮上が注目されている。チリ、アルゼンチン、ブラジル、エクアドルの南米4か国で、この8か月間でゼネストが起き、南米労働運動の新しい出現を知らせている。
8月6日、ユンゲヴェルトは「抵抗のための力」という題名で、南米に世紀的な転換期が到来したと伝えた。この記事では1994年にメキシコのチアパスでのサパティスタ蜂起から、土地なし農民と先住民共同体運動が南米のあちこちで組織されたが、労働運動は新自由主義に対する抵抗が弱かったが、今また労働運動は政治の舞台に復帰していると報道した。
ユンゲヴェルトによれば、8か月の間に4か国でゼネストが行われた。
アルゼンチンでは、昨年11月20日の労働者ストライキで、ブエノスアイレスで新聞の発行が中断した。公共輸送労働者たちは地下鉄を止め、清掃労働者たちはゴミの回収を拒否した。労働者たちはまた、主要高速道路でタイヤを燃やし道路を封鎖した。高速道路だけでなく、ストライキ労働者たちは主な道路を遮断、デモをした。労働者たちは当時、ゼネストで蔓延しているインフレによる年金の引き上げと所得税の値上げに反対した。
ゼネストはアルゼンチンの2つのナショナルセンターであるCGTとCTAが主導した。彼らは中道派の与党に反対する野党圏だ。アルゼンチンの伝統的な左派はこの数年で5つの異なる組織に分裂した。しかしCGTとCTAにはフェルナンデス大統領を支持する政派もある。
労働組合の指導部はすべて大統領と同じペロン主義に属し、政派はさまざまだ。アルゼンチンでは10月27日の総選挙に立候補する政党と候補者を選出する予備選挙が8月11日に実施される。CGTの代表者であるウゴ・モイアーノ(Hugo Moyano)は 2001年の危機の後、ペロン主義政権の支持者だったが、権力闘争の後に「文化、教育と労働のために」という新政党を立ち上げた。
ゼネストの時、官僚主義に反対する人々のために、あまりペロン主義を支持しない労働運動の代表者たちは街に出ていった。彼らは左派と労働運動陣営と共に選挙に立候補する方針だ。
ボリビアでは5月に15日間の大々的なゼネストが起きた。学校、病院も門を閉め、労働者たちは全国40余の都市で主な道路を封鎖した。工場と鉱山も閉鎖した。主要労働組合のCOBはサンチェス・デ・ロサダ前大統領の年金制度に反対するために今回のストライキを組織した。これは社会主義を指向する政府と労働組合運動の間に起きた初の対立だ。
初めての先住民大統領として選出されたエボ・モラレス大統領は、労働者階層から最も多くの票を得た。しかしCOBは政府からの独立性を維持するために3月に「労働者党(PT)」を創党した。PTにはボリビアで最大のウアヌニ(Huanuni) 鉱山の労働者たちが大挙参加した。
労働者、左派政府と衝突… 富の増加にさらに多くの配分を要求するため
チリでは7月11日にはピノチェト没落後、最大のゼネストが発生し、全国をマヒさせた。ナショナルセンターのCUTは右派のピニェラ政府に反対し、今回のストを組織した。しかしこの数年間、無償教育のために闘争している多くの中高生と大学生も、ストライキに参加した。学生たちは学校と大学を占拠し、警察と対峙した。労働者たちは通りにバリケードを作り封鎖した。合計15万人以上が路上でピノチェト独裁の遺産である新自由主義体制に反対して、デモをした。
ブラジルでは7月11日、ナショナルセンターのCUTがゼネストを行った。すでに数週間で数百万の人々が路上でデモをした後だった。デモ隊は交通費の値上げに反対していたが、すぐに警察の暴力、政治の腐敗とワールドカップやオリンピックに対する過剰予算執行に反対し、デモは全国に広がった。
CUTはデモ隊と同じように、公共交通への投資と交通費料金の値下げを要求したが、年金削減、劣悪な労働条件の問題も提起した。先月のストライキに続き、30日にもゼネストが行われる予定だ。
ユンゲヴェルトはこの10年間、チリとメキシコを除く南米のほぼすべての国家で左派政府が成立し、「裏庭」に対する米国のヘゲモニーを揺さぶったと指摘した。深刻な貧困は、社会福祉プログラムを通じて明確に減少し、特に食料品と天然資源の輸出の拡大で、分配プロジェクトを支援したと伝えた。しかし、左派政権は労働組合と労働運動と衝突し始めた。労働者たちは経済成長により増加した富に対し、より多くの配分を要求しているためだと分析した。
原文(チャムセサン)  翻訳/文責:安田(ゆ)
http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/intl/1375826119418Staff

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広大なサンゴ礁をもつ、天国に一番近い世界遺産と言えば?

2013-08-23 | 先住民族関連
マイナビニュース  [2013/08/06]
「天国に一番近い島」として日本人に有名な南太平洋の島国・ニューカレドニアには、世界でも3本の指に入る広大なサンゴ礁があり、多様な生態系と景観美の価値を持って世界遺産に登録されている。サンゴ礁は長さ1,500km、面積は2万4,000kmに及び、一帯の海域はジュゴンの生息数世界第3位、ウミガメにとっては重要な営巣地となっている。
ウミガメ漁など自然と共生した暮らし
一方、この絶海の孤島では、ウミガメは大切なタンパク源でもある。先住民であるカナックの人々は、まさに「あなたの命をいただいて、私は生きていきます=いただきます」の気持ちで、ウミガメ漁を行ってきた。今でも年に1回、島の祭事の時だけ3匹のウミガメを捕ることが許されている。自然と共生した暮らしの伝統が、今もこうして守られているのだ。
この貴重な海と暮らしが今、危機に直面している。ニッケル採掘の廃液による海域汚染が原因だ。ニッケル採掘はニューカレドニアの重要な産業だが、この先開発が進めば、海域・環境汚染が広範囲に及んでしまう。近々、ニューカレドニアの独立を問う国民投票が実施される予定となっている。カナックの人々の多くは独立を望んでいるが、独立後の産業として、ニッケル鉱床をどのように取り扱うのかも大きな問題と言える。
http://news.mynavi.jp/articles/2013/08/06/nouvellecaledonie/

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神への祈り厳かに アイヌ民族が先祖供養 白糠

2013-08-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞(08/06 17:58)
 【白糠】道アイヌ協会白糠支部(高木津吉支部長)は4日、伝承儀式「ふるさと祭」(先祖供養祭)をアイヌ文化拠点施設ウレシパチセと東山公園アイヌ弔魂碑前で行った。
 祖先の慰霊とアイヌ文化の継承を目的に毎年開き、35回目。同協会の豊岡征則副理事長が祭司を務め、会員や棚野孝夫町長ら約50人が参列した。
 カムイノミ(神への祈り)では、ウレシパチセでいろりを囲んだ参列者がトノト(お神酒)をたらし、アペフチカムイ(火の神)に祈り。さまざまな神のイナウ(御幣)に魂を吹き込み、東山公園の祭壇にささげた。
 女性たちがイナウや供え物を先祖にささげるイチャルパの後、春採アイヌ古式舞踊釧路リムセ保存会と白糠アイヌ文化保存会のメンバーがクーリムセ(弓の舞)やエムシリムセ(剣の舞)などを奉納した。(大沢祥子)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/484119.html

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神への祈り厳かに アイヌ民族が先祖供養 北海道・白糠

2013-08-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 動画ニュース(2013/08/06)
 北海道アイヌ協会白糠支部(高木津吉支部長)は4日、伝承儀式「ふるさと祭」(先祖供養祭)を北海道・白糠町のアイヌ文化拠点施設ウレシパチセと東山公園アイヌ弔魂碑前で行った。(8月5日朝刊 釧路根室版に掲載)
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/video/?c=News&v=563297687002

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かわいい民族衣装の本、出版 民博所蔵の約70点

2013-08-23 | 先住民族関連
asahi.com 2013年08月3日
[文]大村治郎  [掲載]
 世界の民族衣装の魅力を紹介する「世界のかわいい民族衣装」が出版された。国立民族学博物館(大阪府吹田市)が所蔵品の中から「かわいい」をキーワードに約70点を取り上げ、上羽(うえば)陽子准教授(染織・手工芸研究)が監修した。
 ヨーロッパ、アジア、アメリカ、オセアニア、西アジア・アフリカの各地域別に特徴を紹介。それぞれの気候や風土、社会の中で生み出された衣装は一枚布のものから複雑に縫製されたものまで多彩。その多くが織りや染め、刺繍(ししゅう)などの手仕事によって作られてきたことを多くのカラー写真を付けて説明している。
 同館の研究者によるコラムも掲載。ルーマニアとブルガリアの民族衣装、インド西部の刺繍の衣装、極北の先住民イヌイットの衣類、オセアニアの衣装とアクセサリー、アフリカのビーズの装身具について解説している。
 誠文堂新光社刊、192ページ。1890円(税込み)。
http://book.asahi.com/booknews/update/2013080200006.html?ref=comtop_btm

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LNGプロジェクトで競う米国とカナダ

2013-08-23 | 先住民族関連
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2013年 8月 05日 20:46 JST
By CHESTER DAWSON, BEN LEFEBVRE
 【ポートエドワード(カナダ)】エネルギーの世界大手の数社が人口544人の小さな集落の田舎町を天然ガスプロジェクトに沸く都市に変ぼうさせようと競っている。
 こうした企業が、北米で新たに見つかった膨大な天然ガスを輸出するためのプロジェクトとして提案している投資は計5000億ドル(49兆4200億円)に上る。カナダ西部と米メキシコ湾岸はそれぞれ、こうした投資の最大の分け前を得ようと互いに競っている。
 ポートエドワードは、数十年前に缶詰やパルプの工場の閉鎖が始まって以来、縮小している。しかし、いずれ液化天然ガス(LNG)を輸送する大型船を扱うかもしれない深水港がある。マレーシア国営エネルギー会社ペトロナスは、同地のターミナルやパイプラインをはじめとするインフラ整備に200億ドルを投じる用意があることを表明している。
 米国やカナダでの掘削革命で、北米大陸にある十分すぎるほどの天然ガス田の開発が可能になった。これを受け、天然ガス価格は下落し、消費者や需要家に恩恵をもたらしている。一方、エネルギー会社は需要が旺盛で価格の高いアジアに安いガスを輸出して利益を得る方法を競って探り出した。
 こうした生産会社には大きく分けて2つの陣営がある。1つは業界に優しいカナダの連邦政府と、アジアに距離的により近いカナダに賭ける陣営。もう1つは、安価な燃料の大規模輸出をめぐる米政府の政策は先行き不透明なものの、同国の既存インフラがこれを補って余りあると考える陣営だ。
 業界幹部によると、カナダと米国の両地域ではこれまでに発表されたプロジェクトの大半が実行されない見通しのため、一番乗りを目指そうと企業が争っている。調査・コンサルティング会社ユーラシア・グループは、エネルギー会社が米国の既存LNG輸入プラントを輸出プラントに変えるコストについて、最終的に500億ドルに達する可能性があるとの試算を示している。一方、カナダで同様のプラントを一から建てようとすれば、さらに600億ドルかかる可能性があるという。
 こうした多額の支出は、今後数十年の世界のエネルギー価格形成に影響しそうだ。現在、天然ガス価格は北米でこそ100万BTU(英国熱量単位)当たりわずか4 ドルだが、アジアでは16ドルだ。LNGは液化と輸送、再ガス化に費用がかかるため、地元産のガスより高くつく。それでも、LNGを輸出すれば北米とアジアの価格差を縮めることにつながり、海外の製造業者と消費者が負担する電気代が減る。
 最大の経済的影響を受けるのは北米になりそうだ。カナダのブリティッシュコロンビア州政府の試算によると、LNGプラント1基で最大200億ドルもの費用がかかり、建設時の3500人の雇用と恒常的な雇用200~300人が創出される。
 同州のクリスティー・クラーク首相は「われわれは世界で2番目に大きいLNG輸出地域になれる」と述べた。見込まれる税収で、1000億米ドルの基金を創設することを計画中だ。「LNGの可能性に手が届いたとき、アルバータ州のオイルサンドがカナダ経済に与えたのと同じ影響があるだろう」という。
 米国のプラントを推す人々は、違う見方をしている。
 フリーポートLNGデベロップメント(テキサス州フリーポート)のマイケル・スミス最高経営責任者(CEO)は「現実には、そうした手つかずの遠隔地にパイプラインや液化施設を建てれば追加コストが膨らみ、価格が低いという優位性は完全に損なわれる」と述べた。
 英ガス大手BGグループのマーティン・ヒューストン最高執行責任者(COO)はこうした課題を認めながらも、カナダの主なセールスポイントとしてアジアへの航海時間の短さを挙げる。カナダ西部から東アジアへの輸送にかかる日数は8~10日と、米メキシコ湾からの半分以下だという。それでも、BGは両国でプラントを提案してリスクを分散している。
 ヒューストンCOOは「世界の供給が需要に追いつくのが難しくなる日を予想している」と話した。
 最近では2007年に、北米は天然ガス不足に備え、LNG(液化天然ガス)を海外に輸出するためではなく、輸入するためにターミナルを建設していた。しかし、北米の天然ガスブームの到来を受け、輸入ターミナルの多くではほとんど事業がみられていない。
 今ではそれらのターミナルは1つに付き約100億ドルをかけて輸出ターミナルに転換されている。
 これまでのところ、米政府はLNG輸出向けの2つのプロジェクトを承認している。その1つがフリーポートだ。米政府では、さらに多くを許可するかどうかをめぐって議論が生じている。業界グループの一部は、米製造業や消費者向けの安価なエネルギー確保のため、天然ガスは輸出されるべきではないと主張している。
一方、カナダではそうした議論は起こっていない。カナダ政府はシェブロンやロイヤル・ダッチ・シェルが主導するプロジェクトをはじめ、3件の輸出申請を承認した。今夏に申請された他の4件については引き続き検討中だ。その1つはエクソンモービルによる大規模プラントだ。他にも英天然ガス大手BGグループとマレーシア国営石油会社ペトロナスによる2つの重要なターミナルが含まれている。
 ただ、そのうちのどれもまだ、カナダのプロジェクトに完全にはコミットしていない。LNG輸出用プラントに必要な数十億ドルを支出する前に、こうした企業は天然ガスの長期契約を欲している。このため、こうした企業はアジアの購入者を探したり、こうしたプロジェクトの提携先として採用したりしている。一方、アジアの天然ガス購入者は契約する前に、できるだけ安い値段で天然ガスを確保しようと努めている。
 アジアの購入者がカナダ産天然ガスの契約を結ぶことを疑う者はエネルギー業界にはほとんどいない。カナダのLNGプロジェクトの既得権益を獲得したり、カナダ西部の天然ガスが豊富な土地の区画を先を急いで買い上げたりするアジアの企業の数がその最もいい証拠だ。
 同様に、米アパッチと同社の以前の提携先2社も、カナダのキティマット市の海岸沿いの町の荒れ果てたパルプ工場跡でのLNGプロジェクトの買い手を確保するのに苦戦している。企業や業界幹部によると、多くの人々はこうした企業のLNG分野の経験不足や、前払い費用をカバーするために企業連合が求めた高い価格に驚かされた。このプロジェクトは業界大手で資金力の豊富なシェブロンが昨年後半に購入した後、勢いづいた。
 アパッチの広報担当者ポール・ワイク氏は「シェブロンがこのプロジェクトに金銭面の力強さや経営面での経験、販促面での専門性をもたらした」と述べた。
 フリーポートのスミス氏は、米国でのプロジェクトにはこれとは違った課題があると話す。大規模なLNG輸出を進めることに対する米政府の慎重姿勢が極めて強いなか、計画する企業各社は、買い手を確保するという成功は当局の許可線上のどのあたりに位置するかによって決まるとの認識を示した。フリーポートは5月に2番目となる米国の輸出ライセンスを獲得した。
 米国とカナダのプロジェクトがLNGの買い手獲得競争を繰り広げるなか、カナダの太平洋岸の孤立した沿岸地域には新興都市のメンタリティーが根付いている。こうした地域には現在、事実上LNG向けのインフラは存在しない。興奮の震源地は、バンクーバーの北西約350マイル(約560キロ)やアラスカから50マイル未満の1年中氷の張らない港を備えたポートエドワードといった少数の小さな沿岸地域だ。
 企業はバース(停泊所)と天然ガスの液化工場、数百マイル内陸部の天然ガス田に伸びるパイプラインを建設する必要がある。ペトロナスは、ポートエドワードのプラントに供給される埋蔵ガスにアクセスするため、カナダの天然ガス生産者プログレス・エナジーに50億ドル超を支払った。
 地元当局者によると、中国国営エネルギー大手の中国海洋石油(CNOOC)は、プリンス・ルパート空港を有するディグビー島近郊と、16マイル北の別の地域に対する興味を表明している。CNOOCは昨年、151億ドルを費やし、ブリティッシュ・コロンビア州に著しいガス埋蔵量を有するカナダのエネルギー会社ネクセンを買収した。
 人口1万1838人の港町プリンス・ルパートのジャック・ムサレム町長は「LNG業界はこの海岸沿いの一獲千金目的のブームに取りつかれてしまったようだ」と述べた。プリンス・ルパートはポートエドワードと深さが非常に深い港を共有している。町長は「毎月、新しい問い合わせを受けている」と語った。
 プリンス・ルパートの南東125マイルに位置するキティマットのコミュニティーも、変化に備えている。サケ漁師に人気の風光明媚(めいび)な峡江の端に位置するこの場所では、シェブロンとシェル、それより小さな企業連合率いるグループが、放置状態となっている工業用の土地で、なおかつ、先住民が所有する土地をLNGターミナル用に買い上げている。
 キティマット市の経済開発担当者、ローズ・クルカス氏は「ここ1年ほど、おそらく全ての世界大手のエネルギー企業がわれわれの事務所を訪れている」と述べた。キティマットの市役所は一部空きのある商店街で運営されている。
 ティム・ホートンズは昨年12月、コーヒーとドーナツの販売店第1号をキティマット市にオープンした。さらに市内初のホテルが年内に着工する見通しのほか、市当局は6月、臨時雇いの労働者が大勢訪れることを見越し、エスコートサービスを営業できるよう市の条例を改正した。
 しばらく景気停滞に悩まされていた同市にとって、新たに注目を集めることは、それが何であっても有り難い。ウエスト・フレイザー・ティンバーは市内で40年操業していた製紙工場を2010年に閉鎖した。
 クルーカス氏は「私たちは一晩で住宅の純資産価値がゼロになってしまうことを恐れていた」と述べた。地元の不動産仲介業者によると、現在は不動産価格が持ち直してきており、住宅販売は昨年倍増したという。
 カナダ非在来型ガス協会によると、これらの活動をけん引しているのが西カナダ堆積盆地の巨大なシェールガス地層だ。現在の生産水準で100年超分のガスが含まれ得る約1300兆立法フィートのカナダの既知の「タイトガス(在来型ガスが貯留している地層よりも硬質な砂岩層に貯留した天然ガス)」資源の大部分を占めている。それらは長年利用するには費用がかかりすぎると考えられてきたが、水平掘削法や水圧破砕法の登場のおかげで今やシェールやその他頁岩(けつがん)に貯留されたガスの多くを解き放つことが可能だ。
 しかし、ガスをアジアに運ぶのは簡単ではない。キティマットのシェブロンとアパッチの共同開発プロジェクトの現場では、数億ドルのコストをかけてブルドーザーによる地ならしが行われているが、正式な着工日は設定されていない上、当初のスケジュールから既に2年遅れている。
 キティマット低地の現場では、作業員が液化しやすい粘土部分10万平方フィート(約9300平方メートル)を取り除いた後、やわらかい土壌を安定させるために約1600万個のパネルをせわしげに設置していた。しかも、アルバータ州との州境近くのガス田から沿岸の山脈を通って数百マイルにわたってガスを運ぶためのパイプラインはまだ建設されていない。
 シェブロンの国際的な天然ガスのマーケティング部門を統括するジョー・ジャアジャア氏は「どのプロジェクトもそれぞれ難題がある」と述べ、「優れた工学技術とプランニングを持ってすれば乗り越えられない問題はないとみている」と語った。
 ポートエドワードではペトロナスがパイプラインその他の土木作業の仮契約を済ませ、来年には最終的な投資判断を下す見通しだ。ペトロナスとBGの計画に詳しい関係筋によると、公にはそれぞれ別のプラント建設プロジェクトに取り組んでいるが、協業の可能性も協議中だという。
 ペトロナスが支援する事業、パシフィックノースウエストLNGのグレッグ・キスト社長は「多くの提案が寄せられている」と述べ、「誰がある時点で期限に間に合うように全てのピースをそろえられるかの問題だ」と話した。
 パシフィックノースウエストLNG がLNG設備用にリースしたレル島という雑木林に覆われた小島での地質調査が6月の最終週に開始された。キスト氏によると、そこはすぐに3500人の労働者でいっぱいになる可能性があるという。18年から年間1800万トンの超冷却ガスを生産するために建設が予定されている3つの列車、または施設のうちの最初の2つの建設に携わる人たちだ。
 だが、まず必要なのは橋だ。ポートエドワードとレル島は500フィート(約152メートル)の水域で隔たれている。地元住民はレル島は道路も電気もないが、人気の娯楽スポットだと話す。ボランティアで町の消防隊長を務めるショーン・ペティットさんは自宅から島が見える場所に住んでおり、家族でそこへ出掛けたときのことを思い出すと話した。
 ペティットさんは「このコミュニティーには仕事が必要だ」と述べ、「でも、(島で)釣りをしたり、泳いだりするのがきっと恋しくなるだろう」と語った。
 2000年代初め、ガス価格の高騰を契機に米国ではLNG輸入ターミナル数十カ所の建設計画が持ち上がった。シェニエール・エナジー・パートナーズは、そうした施設の建設の1つについてルイジアナ州キャメロン郡で道を開いた。しかし、そのころまでには、掘削と抽出技術の革新によって国内で膨大な新しいガスの埋蔵資源が解放されていた。
 輸入需要は落ち込み、シェニエールはスタッフの多くをレイオフ(一時解雇)した。シェニエールのチャリフ・ソウキ最高経営責任者(CEO)は米テキサス州ヒューストンにある自身のオフィスに会社が当時購入したLNG輸送船の模型を今も置いてある。同社は輸送船を投げ売りに近い価格で売却せざるを得なかった。
 「嫌な思い出だ」。ソウキ氏は当時を思い出して語った。
 その施設が今になって突然、新たなガス輸出競争で集団の首位に立つことになった。シェニエールは120億ドルを投じてプラントを拡張し、超冷却ガスを液化して海上輸送できるようにした。同社の初出荷は15年後半の見通しで、市場に出回る初の商品となる予定だ。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324513804578649612108184972.html

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高次脳機能障害:GOMAさん、「体の記憶」使い音楽活動 「生きた証し」に点描画も

2013-08-23 | 先住民族関連
毎日新聞 2013年08月04日
 ◇「生きた証し」に点描画も 前橋で展覧会
 オーストラリアの先住民アボリジニの伝統的な管楽器「ディジュリドゥ」奏者、GOMA=本名・森本弘起、東京都狛江市在住=さん(40)のライブが31日午後6時半、前橋市の「シネマまえばし」で行われる。GOMAさんは交通事故の後遺症で、記憶の一部が消えてしまう高次脳機能障害を抱えながら音楽活動を続けている。
 ディジュリドゥはユーカリの木でできた細長い管楽器。紡ぎ出される重低音は、動物の鳴き声にも、海鳴りのようにも聞こえる。GOMAさんはプロのディジュリドゥ奏者として国内外でライブ活動を行っていたが、2009年11月、高速道路で事故に遭い、事故前の記憶の大半が消え、短期的な記憶も難しくなる後遺症を負った。
 事故当初は、ディジュリドゥを見ても楽器だということすら分からなかったが、演奏するための特殊な呼吸法を、体が覚えていた。脳では曲を記憶できないため、何百回も練習して演奏を体に覚え込ませることで、ステージに復帰した。激しい練習をした翌日、記憶は消えても筋肉の痛みが残ることがうれしかったという。「体の記憶を使って、これからも生きていける」。少しずつ、そう思えるようになった。
 GOMAさんは事故後、アクリル絵の具を使って点描画を描き始めた。「昨日の記憶がなくても、昨日描いた絵があれば安心する」。絵の具は今、ディジュリドゥと同様、日々生きた証しを残すための大切な道具となっている。
 同市敷島町の「フリッツ・アートセンター」では8月3日から、GOMAさんの点描画展「夏のひかり:GOMA展」が始まった。また、シネマまえばしでは30日から、GOMAさんのドキュメンタリー映画「フラッシュバックメモリーズ」も上映する。ライブや絵画展、映画上映についての問い合わせは、フリッツ・アートセンター(027・235・8989)へ。【塩田彩】
http://mainichi.jp/enta/news/20130804mog00m200002000c.html

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アイヌ政策会議、札幌で来月全体会合 国立博物館の時期明示へ

2013-08-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞(08/04 06:55)
 安倍政権は3日、政府のアイヌ政策の指針を示す「アイヌ政策推進会議」の全体会合を9月11日に札幌市内で開く方針を固めた。全体会合の道内開催は初めて。胆振管内白老町に計画する道内初の国立博物館の設置時期も打ち出す方向で検討している。合わせて同会議の座長を務める菅義偉官房長官が就任後初めて道内入りし、白老でアイヌ民族の若者と意見交換する。政府関係者が明らかにした。
 政府は白老町ポロト湖畔に国立博物館や公園、慰霊施設を含むアイヌ文化継承の拠点「民族共生の象徴となる空間」(象徴空間)を計画しているが、設置時期は未定だった。安倍政権は道内初となる全体会合の場で時期を明確にすることで、アイヌ政策を本格的に進める姿勢をアピールしたい考えだ。<北海道新聞8月4日朝刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/483653.html

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世界工芸トリエンナーレ開幕 国に根ざす芸術 21美に

2013-08-23 | 先住民族関連
中日新聞-2013年8月4日
内外48作家 最高峰から異彩作品など
 第二回金沢・世界工芸トリエンナーレが三日、金沢市広坂の金沢21世紀美術館で開幕した。「工芸におけるリージョナルなもの」をテーマに、米国、オーストラリア、台湾、日本の四地域から出品された四十八作家の工芸品や現代美術作品百三十点を見ることができる。二十九日まで。(松岡等)
 一九九五年に世界工芸都市宣言した金沢市で開かれてきた「世界工芸都市会議」と「世界工芸コンペティション」を統合し、二〇一一年に初開催。三年に一度開かれる。今回のテーマは地域性。各地域それぞれから選ばれたキュレーターが、地域に根差したユニークな作品を紹介している。
 このうち米国は、南西部でスペイン系住民が多く住むニューメキシコ州から聖像や織物、スズや銀細工を展示。オーストラリアは先住民族によるさまざまな工芸品。台湾からは伝竹編みによる工芸品からアタヤル族の文化を生かした染色作品など。いずれもそれぞれの地域が抱える歴史や文化が作品の中に垣間見える。
 秋元雄史金沢21世紀美術館長がキュレーターを務めた日本では、文化勲章受章者の陶芸家・大樋年朗(十代大樋長左衛門)さん、加賀象嵌(ぞうがん)の人間国宝中川衛さんら伝統工芸の最高峰の作品が並ぶ一方で、エンジンとタイヤ以外すべて手作りするCHICARA NAGATAさんによる三台のバイクが異彩を放っている。
http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20130804/CK2013080402000036.html

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ブラジリア=就寝中の路上生活者に火=覆面被った男性3人の犯行か

2013-08-23 | 先住民族関連
ニッケイ新聞 2013年8月3日
 首都ブラジリアから約10キロのグアラーで1日未明、広場で焚き火をしていた路上生活者たちにガソリンの入ったビンが投げつけられ、寝ていた48歳の男性が大火傷をするという事件が起きた。
 警察によると、路上生活者4人が焚き火をしていたところ、覆面を被った男性3人が近づいてきて、ガソリンの入ったプラスチック製のビンを投げつけたために焚き火の火が引火した。驚いた路上生活者らは大急ぎで逃げたが、寝入っていたために逃げ遅れたエディヴァン・ダ・リーマ・シウヴァさんは衣服に火がつき、全身火だるまの状態になった。
 シウヴァさんの服についた火は仲間の路上生活者が消し止めたが、シウヴァさんは体表面積の7割近い火傷を負い、病院で治療を受けているが重体だという。
 警察は路上生活同士のケンカが原因の報復行為と見て捜査を進めているが、犯人達の真の目的は被害を免れた別の路上生活者で、折り悪く寝ていたシウヴァさんが火傷を負ったという。
 連邦直轄区では路上生活者が狙われる事件が頻発し、複数の死者が報告されている。16年前に起きた、判事の息子など中流階級の青年のグループがバス停で就寝していた先住民に放火し、被害者が死亡するという事件は、全国に衝撃を与えた。(1日付アジェンシア・ブラジルより)
http://www.nikkeyshimbun.com.br/2013/130803-01topic.html

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