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くらしナビ・学ぶ:教えて!デスク 先住民族「アイヌ」とは?

2013-08-26 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2013年08月25日 東京朝刊
 アイヌは北海道を中心に暮(く)らし、自(し)然(ぜん)とともに生きてきた民(みん)族(ぞく)です。「アイヌは先(せん)住(じゅう)民族」とする国会決(けつ)議(ぎ)を受(う)けて、これまでの差(さ)別(べつ)の歴(れき)史(し)に終(しゅう)止(し)符(ふ)を打(う)ち、新(あたら)しい政(せい)策(さく)が始(はじ)まろうとしています。
 ◇国連による権利宣言と国会決議の採択を受けて振興策が動き出しました。
 ◇北海道に2万4000人
 世(せ)界(かい)にはカナダのイヌイット、オーストラリアのアボリジニなど、全(ぜん)人口の5%(パーセント)に当たる約(やく)3億(おく)7000万人の先住民族が暮らしています。
 アイヌは独(どく)自(じ)の言(げん)語(ご)や文(ぶん)化(か)を持(も)ち、北海道をはじめ、その北のサハリンや千島(ちしま)列(れっ)島(とう)などで昔(むかし)から暮らしてきた先住民族です。アイヌは「人」という意(い)味(み)で、現(げん)在(ざい)、北海道内(ない)に約2万4000人いますが、国内のほかの地(ち)域(いき)の実(じっ)態(たい)は不(ふ)明(めい)です。
 これまでの研(けん)究(きゅう)で、日本人の成(な)り立ちは、縄(じょう)文(もん)時(じ)代(だい)の住民と大(たい)陸(りく)からの渡(と)来(らい)人(じん)が混(ま)じりあったものであることが分かっています。縄文時代には、本(ほん)州(しゅう)と北海道はおおむね同じ文化圏(けん)でした。本州はその後、大陸から伝(つた)わった稲(いな)作(さく)を中心とする弥生(やよい)時代に移(うつ)りますが、北海道は「続(ぞく)縄文」と呼(よ)ばれる時代に入ります。そして時代の移り変(か)わりを経(へ)て、近(きん)世(せい)のアイヌ文化につながっていくと考えられています。
 北海道とアイヌの結(むす)びつきは地名にも表(あらわ)れています。札(さっ)幌(ぽろ)がアイヌ語の「サッ・ポロ・ペッ」(乾(かわ)いた・大きな・川)から付(つ)いたようにアイヌ語地名が多く、東北にも見受けられます。
http://mainichi.jp/feature/news/20130825ddm013100033000c.html

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