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世界のAPOIへ…世界ジオパーク認定に地元歓喜

2015-09-23 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2015年9月20日15時03分
深沢博、大久保泰

全員でバンザイを三唱し、世界ジオパーク認定を祝った=様似町
 北海道様似町のアポイ岳ジオパークが、「世界ジオパーク」入りを決めた19日夜、町中央公民館文化ホールでは、鳥取市のシンポジウム会場から発表の様子を大画面で生中継した。悲願の「認定」が決まった瞬間、会場は歓喜に包まれた。
 アポイ岳ジオパーク推進協議会の関係者やファンクラブのメンバーら約200人が中継を見ながら瞬間を待った。午後6時55分、「APOI」と読み上げられ、坂下一幸町長の笑顔はじける姿が映し出されると、くす玉が割られ、「やったー」と歓声がわいた。
 ファンクラブ事務局長でアポイ岳ジオパーク認定ガイドの小林弥生さん(59)は「アポイ特有の地質や植物などの自然やアイヌの伝統文化など、様似の魅力を多くの人に伝え、様似を誇りの持てる町にしたい」と笑顔で話した。
 坂下町長はシンポジウム会場から、「日本ジオパークになって7年。世界の仲間入りができたが、世界認定はゴールではなくスタート。ジオパークをまちづくりのベースに、町民一丸となって世界に『APOI』を発信したい」と喜びを語った。町は11月に世界認定を記念したシンポジウムを予定している。
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http://www.asahi.com/articles/ASH9J75T6H9JIIPE037.html
 高橋はるみ知事は「認定を通じ、日高地域の活性化に大きく寄与することを期待します」とのコメントを出した。
 アポイの山塊は地下深くから持ち上げられた「かんらん岩」の露頭が特徴。アポイ岳(標高810メートル)は低標高だが、ヒダカソウなど多くの固有種が「アポイ岳の高山植物群落」として国の特別天然記念物に指定されている。アポイ岳ジオパークは、かんらん岩が峡谷をつくる「幌満峡」やプレートの衝突現場が見られる「日高耶馬渓」など五つのエリアが見どころだ。
 2008年に日本ジオパークに認定後、様似町は世界認定を目指して、12年に研究や環境教育の拠点としてアポイ岳地質研究所(ジオラボ・アポイ岳)を開設し、13年にはアポイ岳ビジターセンターを改装。ジオガイドの技量を高めるなどしてきた。一度は世界への推薦を見送られたが、昨年は推薦を勝ち取り、認定に期待が高まっていた。
 道内では「白滝」(遠軽町)や「とかち鹿追」(鹿追町)なども含む五つの日本ジオパークがあるほか、美瑛町と上富良野町が「十勝岳山麓(さんろく)」の17年以降の登録実現を目指している。
 09年に道内最初の世界ジオパークに認定された「洞爺湖有珠山」の構成自治体で、壮瞥町の三松靖志・ジオツーリズム推進係長は「アポイ岳」の認定を受け、「世界ジオパークとの連携など世界の名に恥じない持続的な保全活動が重要。オール北海道で支援が求められている」と指摘する。(深沢博、大久保泰)
http://digital.asahi.com/articles/ASH9J75T6H9JIIPE037.html
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