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ピアソン夫妻の足跡写真集に 北見のNPO法人発刊 「スキー場発祥地」裏付け

2016-04-26 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/26 07:00

 米国人宣教師ピアソン夫妻がかつて暮らした邸宅、ピアソン記念館(北見市幸町)を管理運営するNPO法人ピアソン会は、夫妻の北見などでの暮らしぶりを紹介する写真集「ピアソン夫妻の足跡」を発刊した。2014年の築100年を記念した事業の一環で、初公開となる写真や、編さん過程で新たに判明した事実も収録。国籍の枠を超え、布教や地域発展に奔走した夫妻の熱意に触れることができる。
 ピアソンは1888年(明治21年)に来日。札幌や旭川など道内各地で布教活動をした後、アイダ夫人と15年間、北見で布教とともに遊郭反対運動やアイヌ民族支援に尽力した。
 写真集には、同館所蔵のものを中心に77枚を解説付きで収録。小説家の有島武郎や、野付牛村(現・北見市)に入植し北光社農場を開いた坂本直寛(坂本龍馬のおい)、自ら私財を投じて建てたピアソン寮で暮らす野付牛中(現・北見北斗高)の生徒たちとの記念写真など、夫妻の交流の広さがわかる。
 編さんにあたり、同会では夫妻と縁があった学校法人や協会、婦人団体など道内外十数カ所への聞き取り調査を実施した。
 このうち、異なる年代や場所で複数枚収録されている、アイダ夫人と着物姿の日本人女性らが胸におそろいのリボンを付けて並ぶ写真は「今までどういったつながりの集まりかわからなかった」(同会)というが、今回の調査でリボンが遊郭廃止などに取り組んでいた日本基督教婦人矯風会のものと判明。同会は宗派を超えた集まりとされており、ピアソン会の伊藤悟事務局長は「アイダ夫人が女性の地位向上に率先して取り組んだことを改めて証明する一枚」と話す。
 ピアソン邸の建つ丘で2人の宣教師がスキーを楽しむ写真は、1921年(大正10年)に撮影。ピアソンが以前、教員を務めていた北星学園(札幌)が今回新たに提供した。市の記念誌「歴史の散歩道」では、この丘が大正時代に「北見のスキー場発祥地になった」と紹介しており、それを裏付ける希少な一枚となりそうだ。
 A5判92ページ。700円。ピアソン記念館でのみ販売している。問い合わせはピアソン会(電)0157・31・1215へ。(中橋邦仁)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0263473.html

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