先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

先住民の女性デザイナー、伝統的織物の保存と伝承に取り組む/台湾

2015-11-26 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2015/11/24 12:37

(台北 24日 中央社)台湾原住民(先住民)タロコ族の代表的な伝統文化として知られる織物。本来文字を持たないタロコ族の人々は、古くから伝統的な織物の図案によって民族の伝説や物語、精神を伝えてきた。だが、機織りの技術を持つ人は年々減少。そんな現状を受け、花蓮県秀林郷ではタロコ族のデザイナー、ユリ・タキさんが中心となって保存と伝承、普及に取り組んでいる。
台北で原住民を題材にした商品を数多く製作し、2003年には自身の名を冠したブランドを立ち上げたユリ・タキさん。創作活動の傍ら、地元の秀林郷に暮らす高齢者を訪ねたり、原住民関連の博物館らと協力して、タロコ族の織物に使われる図案についてデジタル技術を活用し記録、整理した。織物文化はほかの原住民にも残るが、タロコ族ならではの独自性を明確にできた。
2009年には生まれ故郷である秀林郷に工房を設置。秀林地区発展協会の理事長として、ベストやクッション、ハンドバッグなど伝統と現代的な概念を融合させた商品の製作に取り組む。地元の人々との交流も図り、織物の指導にあたるほか、各家庭で作られた作品を販売し、産業の振興にもつなげている。
近年では中国大陸からの観光客に人気で、中国大陸での販売も手がける。日本をはじめとする海外との交流にも積極的だ。ユリ・タキさんはタロコ族の人々が長年にわたって残してきた伝統文化をさらに多くの人に知ってもらいたいと意欲を示している。 (齊藤啓介)
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201511240002.aspx


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北海道新幹線×日胆地域戦略会... | トップ | 映画『虹蛇と眠る女』ニコー... »
最新の画像もっと見る

先住民族関連」カテゴリの最新記事