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杉田氏がアイヌ民族「侮蔑」撤回、謝罪 首相は更迭拒否

2022-12-03 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/03 00:03 更新
 自民党の杉田水脈総務政務官=衆院比例中国ブロック=は2日の参院予算委員会で、アイヌ民族や性的少数者らを侮蔑的に表現したブログの投稿などの一部を撤回し、謝罪した。だが差別表現とは認めなかった。岸田文雄首相は野党が求める更迭を拒否し、杉田氏を続投させる意向を重ねて示した。
 杉田氏は、松本剛明総務相から謝罪と撤回をするよう指示を受けたと説明し、「内閣の一員として指示に従い、配慮を欠いた表現を反省し、傷ついた方々に謝罪し、表現を取り消す」と述べた。これまで杉田氏は撤回に応じていなかった。
 撤回したのは、2016年の国連女性差別撤廃委員会の参加者について「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」としたブログの投稿と、18年に月刊誌でLGBTなど性的少数者について「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり生産性がない」とした記述。
 これらの表現について、社民党の福島瑞穂党首から「差別と認めて撤回するのか」と問われたが、「それも含めてしっかり精査して対応する」と述べるにとどめた。「女性はいくらでもうそをつける」などの他の発言については「精査して対応する」として、撤回しなかった。
 首相は杉田氏の任命理由について「職務を果たす能力を持つ人物と判断した」と説明。福島氏が「差別発言を繰り返した人でいいのか」と指摘したのに対し「内閣の一員である以上、政府の方針に従ってもらう。過去の言動については説明責任を果たしてもらう」とだけ述べた。(吉田隆久)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/769177/
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