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IWC総会 開会直後に休会

2010-06-22 | 先住民族関連
(東京新聞 2010年6月22日 朝刊)
 【アガディール(モロッコ)=内田康】国際捕鯨委員会(IWC)の第六十二回年次総会が二十一日、五日間の日程で当地で始まった。日本が行う南極海での調査捕鯨を縮小する代わりに、日本の沿岸捕鯨を容認することを柱とした議長提案を議論する。オーストラリアなど反捕鯨国は南極海での捕鯨廃止を求めて反対しており、難航は必至とみられる。
 公開の全体会合は開会直後の二十一日正午(日本時間同日午後八時)に休会した。議長案を議論する非公式協議を行い、二十三日に再開する。
 議長案は商業捕鯨、調査捕鯨、先住民生存捕鯨という従来の枠組みをなくした上、今後十年間の各国の捕獲枠を提示する内容。捕鯨国、反捕鯨国の対立で機能不全に陥っているIWCを立て直すため、四月に示された。
 南極海では、日本が調査捕鯨のミンククジラ捕獲枠として年間最大九百三十五頭を設定しているが、議長案では二百頭まで段階的に縮小。日本沿岸では年百二十頭のミンククジラ捕獲を認める。
 調査捕鯨はIWC加盟国に実施が認められているが、捕獲枠は各国の裁量で決まる。議長案は、南極海での捕獲頭数までIWC管理下に置く狙いがある。
 一方、日本沿岸の捕獲枠百二十頭は、従来の日本の調査捕鯨の捕獲枠と同じだが、調査捕鯨の枠組みがなくなるため、日本の念願だった沿岸での商業捕鯨再開と解釈できる。
 議長案について、日本は、南極海の捕獲枠の上積みを求める。オーストラリアは南極海での日本の調査捕鯨中止を求め国際司法裁判所に提訴するなど強硬だ。欧州の多くの国も南極海での捕鯨中止を求めるとみられ、議長案をそのまま受け入れる公算は小さい。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010062202000062.html?ref=rank
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