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アイヌ祭具に阿寒国有林 釧路市と森林管理署、採取へ共用契約

2022-12-13 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/12 21:28

共用林野の契約締結式に出席した(右から)梶岡雅人署長、広野洋理事長、郷右近富貴子副会長、蝦名大也市長
 釧路市と根釧西部森林管理署(同市)は12日、アイヌ民族が儀式に用いる祭具や料理の素材となる植物やキノコを国有林で採取できる「共用林野」の契約を結んだ。アイヌ文化の安定的な継承につなげる狙いがある。契約は日高管内新ひだか町と日高南部森林管理署(同町)、千歳市と石狩森林管理署(札幌市)に続いて道内3例目で、道東では初めて。
 2019年に成立したアイヌ施策推進法に基づく特例措置。釧路市内の阿寒アイヌ協会などとも協議して市が国有林活用の計画を作り、国から認定を受けた。
 契約では、市内阿寒町の国有林3028ヘクタールを共有林野に設定。採取できるのは山菜や果実など23種類で、それぞれの採取数量も決めた。祭具「イナウ」に使うヤナギの枝は年300本、アイヌ料理の食材となるギョウジャニンニクは年2キロ採取できる。
 契約期間は24年3月末までで、以降も更新する予定。同協会によると、共用林野での初採取は、雪解け後の来春以降に行う見通しだ。
 同管理署での契約締結式には、蝦名大也市長、梶岡雅人署長、同協会の郷右近富貴子副会長、阿寒アイヌコンサルンの広野洋理事長らが出席。郷右近副会長は「アイヌ民族の生活にとって、山野の産物は切っても切り離せない。アイヌ文化を継承する上で明るい未来が見える」と相好を崩した。蝦名市長は「国有林の貴重な資源を活用し、釧路の宝であるアイヌ文化を守りたい」と述べた。(松井崇)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/773894/
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