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断崖絶壁に5000もの穴が開く世界遺産…一体なぜ?

2022-10-13 | 先住民族関連
TBS Topics 2022/10/12 10:56

© TBS Topics
断崖に並ぶ、無数の穴
イタリア・シチリア島の内陸部に広がる、パンタリカの渓谷。
ほぼ垂直にそびえ立つ断崖絶壁に、無数の四角い穴が開けられています。約12kmにもわたって開けられた穴の数は、5000以上にもなるといいますから驚きです。
実はこちら、島の先住民シクリが作った墓の跡です。
作られたのは青銅器時代の紀元前13~紀元前7世紀頃といわれ、もっとも古い穴は約3200年前のもの。全て、人の手で掘られました。
先住民たちは、“人間は大地から生まれ、大地にかえっていく”と信じていたといいます。そこで死者を安らかに大地にかえせるよう、人を寄せ付けない断崖の岩の中に埋葬したのではないかと考えられています。
ほかにも、渓谷の周辺からは青銅のナイフや、衣類をとめたとされる安全ピンなどの日用品が出土。
王国を築いた先住民が、高度な技術を持っていたことがうかがえます。ちなみに、彼らの名シクリがシチリアの語源になったといいます。
古代遺跡の宝庫であるシチリア
シクリの王国は約2800年前、ギリシア人が島に定住するようになると次第に衰退していったそう。
そのギリシア人により発展したのが、シチリア最古の港町シラクーサです。
地中海のほぼ真ん中にあり、海洋貿易の重要拠点となった街には、さまざまな民族が押し寄せました。
そのため、街には古代ギリシアの神殿や野外劇場、古代ローマの円形闘技場など多くの遺跡が残っています。
地中海で栄えたさまざまな文明を一度に見ることができる「シラクーサとパンタリカの古代遺跡」は2005年、世界遺産に登録されました。古代から続く人々の足跡が凝縮した、まさに古代遺跡の宝庫です。
TBSで毎週日曜よる6時から放送中の『世界遺産』では、このほかにも世界に登録されている文化遺産、自然遺産などの貴重な映像が見られます。
世界遺産
日曜よる6:00~
https://www.msn.com/ja-jp/travel/news/断崖絶壁に5000もの穴が開く世界遺産…一体なぜ?/ar-AA12RgQY
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