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「聖地巡礼」旭川にファン ゴールデンカムイ人気、ブラタモリも後押し 市博物館の入場者増 神居古潭、冬でも来訪者

2018-12-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/18 05:00

 アイヌ民族の少女らが活躍する人気漫画「ゴールデンカムイ」のゆかりの場所を巡る「聖地巡礼」で、旭川市内を訪れるファンが増えている。アイヌ民族の資料を展示する旭川市博物館の本年度の有料入場者数は11月末現在、前年同期を上回っており舞台の一つ神居古潭は観光閑散期の冬になっても来訪者の姿が目立つ。11月下旬に放送されたNHK番組「ブラタモリ」旭川編で神居古潭などが紹介されたことも追い風となり、観光関係者は「これを機に旭川の良さを広めたい」と話す。(久保田昌子)
 漫画は、明治末期の北海道でアイヌ民族の少女や日露戦争の帰還兵が、網走監獄の死刑囚が隠した金塊を探す冒険物語。2014年から週刊ヤングジャンプ(集英社)に連載され、16年にマンガ大賞を受賞、今春テレビアニメ化された。上川管内は旧陸軍第七師団司令部や神居古潭、大雪山系が舞台として登場する。
 ゆかりの場所を巡ってもらおうと、北海道観光振興機構(札幌)は8月19日から道内11カ所を対象にスタンプラリーを始め、上川管内では旭川市博物館(神楽3の7)が選ばれた。この効果もあって同館の4~11月の有料入場者数は1万755人と前年同期比102人増えた。入り口の登場人物のパネル前で記念撮影するファンも多く、杉山一彦館長は「アイヌ文化に関心を持つ人が増えた」と喜ぶ。第七師団の資料を展示する北鎮記念館(春光町)は入館者数に大きな変化はないが、軍服などの資料を熱心に撮影する若い女性ファンの姿が目立つという。
 作者の漫画家野田サトルさん(北広島市出身)にアイヌ民族の資料を見せるなど2年前から取材協力する「古美術入屋」(緑町)の伊藤誌麻さんは野田さんが来旭するたび市内各所を案内。「野田さんは勉強家。歴史や文化をきちんと取材している」と話す。
 漫画には、神居古潭のつり橋「神居大橋」も登場。周辺は以前からファンが集まる場所だったが、今冬は11月9日に橋が通行止めになっても来訪者が絶えない。神居大橋たもとの雑貨店「南山商店」の女性店主によると、通常冬は閑散としているが、今年は神居古潭が紹介された「ブラタモリ」の放送直後から「レンタカーや路線バスで観光客が途切れなく来ている」。
 番組に案内役で出演した旭川観光コンベンション協会の鈴川雄太事務局次長は「漫画や番組は旭川ファンを増やす契機。聖地を周遊する交通整備や、より深い歴史を学べる場づくりを検討したい」と話している。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/258871
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