【室蘭民報 2010年10月11日(月)朝刊】
NPO法人知里森舎(横山むつみ理事長)主催の「第1回銀のしずく館トーク」が9日、登別市登別本町の知里幸恵銀のしずく記念館で開かれ、芥川賞作家の加藤幸子さんが幸恵について語った。
同館は9月に開館し、幸恵に関する資料を展示している。トークは同館のイベントとして企画され、今後も継続していく方針。この日は約20人が訪れ、北大の小野有吾教授が司会を務めた。
加藤さんは同館について「雰囲気がよく、すてきな記念館ができた。幸恵さんも喜んでくれると思う」と印象を語った。
アイヌ神謡集を著して19歳の若さで亡くなった幸恵については「アイヌ語を日本人に理解してもらいたい気持ちがあったからこそ、神謡集を著した」「めげたり落ち込んだりしない明るい人だったと思う。手紙を読むと伝わってくる」などと述べた。
幸恵の弟、知里真志保についても「一度だけ大学の研究室を訪ねたが、誰もいなかったのでお会いすることはできなかった。女子学生には優しかったと後から聞いたので、もう一度行けばよかった」とエピソードを披露し、訪れた市民らが興味深く聴き入っていた。
(有田太一郎)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/10/11/20101011m_05.html
NPO法人知里森舎(横山むつみ理事長)主催の「第1回銀のしずく館トーク」が9日、登別市登別本町の知里幸恵銀のしずく記念館で開かれ、芥川賞作家の加藤幸子さんが幸恵について語った。
同館は9月に開館し、幸恵に関する資料を展示している。トークは同館のイベントとして企画され、今後も継続していく方針。この日は約20人が訪れ、北大の小野有吾教授が司会を務めた。
加藤さんは同館について「雰囲気がよく、すてきな記念館ができた。幸恵さんも喜んでくれると思う」と印象を語った。
アイヌ神謡集を著して19歳の若さで亡くなった幸恵については「アイヌ語を日本人に理解してもらいたい気持ちがあったからこそ、神謡集を著した」「めげたり落ち込んだりしない明るい人だったと思う。手紙を読むと伝わってくる」などと述べた。
幸恵の弟、知里真志保についても「一度だけ大学の研究室を訪ねたが、誰もいなかったのでお会いすることはできなかった。女子学生には優しかったと後から聞いたので、もう一度行けばよかった」とエピソードを披露し、訪れた市民らが興味深く聴き入っていた。
(有田太一郎)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/10/11/20101011m_05.html