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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

伝統の儀式で先祖を供養 紋別アイヌ協会がイチャルパ

2023-08-13 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年8月12日 22:25(8月12日 22:46更新)

カムイノミ・イチャ〓パに臨む参加者たち
 【紋別】紋別アイヌ協会(畠山敏会長)は12日、市元紋別の旧元紋別霊園跡で、神に祈り先祖を供養する伝統儀式「カムイノミ・イチャルパ」を行った。
 新型コロナウイルス禍もあり3年ぶりの開催で、23回目。市内外から約50人が参加した。
・・・・
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/892610/

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音楽の夏、熱気再び PMF全日程終了 コロナ一段落、来場者4000人増

2023-08-13 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年8月12日 11:05

約2300人が訪れ、音楽を楽しんだピクニックコンサート=7月29日、札幌芸術の森野外ステージ(畠中直樹撮影)
 国際教育音楽祭「パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)札幌2023」の今年の全日程(7月12日~8月1日)が終了した。新型コロナウイルス禍を乗り越え、かつての熱気が戻りつつある今年のPMFを振り返る。
 一流指揮者や奏者らから音楽を学ぶ「アカデミー生」は、世界22カ国・地域から74人が参加。演奏会は札幌を中心に苫小牧、江別、空知管内奈井江町、函館、東京での予定の25公演に加え、急きょ札幌・狸小路の水族館「AOAO SAPPORO(アオアオサッポロ)」での2公演が追加され、全27公演に。公益財団法人PMF組織委員会によると、期間中の来場者は1万7206人で、昨年より約4千人増えた。組織委の前田周作事務局長は「コロナが一段落したことが大きい。オープニング・ナイトなど新企画も好評でようやく元に戻りつつあると感じた」と手応えを語る。
 コロナからの回復を印象づけたのが、札幌芸術の森野外ステージでのピクニックコンサート。ブルックナーの大曲・交響曲第9番などに挑むアカデミー生らの熱演を、昨年より約500人多い約2300人が聞き入った。客席での飲食も解禁され、リラックスして音楽を楽しむ光景が戻ってきた。コロナで中断していた特別支援学校などでのボランティアコンサートも4年ぶりに復活した。
 音楽そのものの評価も高かった。指揮者のウルバンスキ、ダウスゴーの両氏は日本での知名度は高くなかったが、指導力に定評があり、アカデミー生の能力を存分に引き出した。札幌音楽家協議会の八木幸三会長は「大物指揮者や人気奏者が話題をつくることはなかったが、勢いのある指揮者やソリストが力を見せた。アカデミー生の音楽性の高さも印象的」と評価する。
 PMFの行事ではないが、創設者の音楽家レナード・バーンスタインの功績を考える公開講座も北大で開かれた。組織委の協力で33年前のPMF創設時を振り返るとともに、同性愛者でもあった巨匠を通してLGBTQなど性的少数者が暮らしやすいまちづくりを考える画期的な企画だった。
 講座にも登壇した、バーンスタインについての著書があるハワイ大の吉原真里教授は、彼が一般教養も重視した教育者だったことなどから、「北大など研究教育機関や文化団体とのパイプを太くし、PMFを多角的に考える企画がもっとあっても良いのでは」と言う。北海道の独自性にも注目すべきだとし、「アイヌ民族の音楽や歴史などに触れる機会をつくり、先住民族について考える場などにしてはどうか」と提言する。
 来年のPMFは7月10日から30日までを予定。組織委の前田事務局長はコロナを乗り越えた今回を「新たな出発点としたい」と話している。(赤木国香、高橋毅)
・・・・・・
(高橋毅)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/892444/

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川村カ子トアイヌ記念館の4代目館長 川村晴道(かわむら・はると)さん

2023-08-13 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年8月12日 08:46

 アイヌ民族に関する日本最古の私設博物館「川村カ子(ネ)トアイヌ記念館」(旭川市)の4代目館長に先月、就任した。旧館隣接地に建て替えた新館の落成式典を取り仕切り「大勢の人が来てくれて気が引き締まり、より責任を感じた」と話す。
 旭川市出身。アイヌ民族の測量技師だったカ子トさんの孫にあたる。高校卒業後は東京都内などに住んでいたが、父で先代館長の兼一さんが体調を崩し、2020年夏に旭川へ帰郷した。21年2月に父が他界し、後を継ごうと決めた。
 最初は前向きではなかった。中学ではアイヌ民族であることを理由にいじめを受けた経験もある。だが館長になる準備をした2年半、先人の苦労に触れ、決意は強まった。儀式に使うイナウ(木幣)などを作ると、思い浮かんだのは黙々と木を削る父の姿だ。一人で祭具を用意する負担など、寡黙な父が背負った重圧を理解できた。「信仰はアイヌの中心。父は僕よりも真剣だった。誰にも相談せずに一人で思いを抱えていたはず」
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(和泉優大)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/892422/

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アイヌ語しってる? ヌプリ

2023-08-13 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2023/8/13 東京朝刊 有料記事 500文字
ヌプリ 山(やま)
 北海道(ほっかいどう)の山(やま)の名前(なまえ)には、ヌプリという言葉(ことば)が使(つか)われていることがあります。ヌプリはアイヌ語(ご)で山(やま)という意味(いみ)です。スキー場(じょう)で有名(ゆうめい)なニセコアンヌプリという山(やま)の名前(なまえ)を知(し)っている人(ひと)もいるでしょう。その山(やま)の北西(ほくせい)側(がわ)にもチセヌプリ、ニトヌプリ、イワオヌプリというヌプリの名前(なまえ)を持(も)った山々(やまやま)があります。・・・・・
<文(ぶん):深澤(ふかざわ)美香(みか)(国立(こくりつ)アイヌ民族(みんぞく)博物館(はくぶつかん)研究員(けんきゅういん)) ウポポイ(民族共生象徴空間)協力>
https://mainichi.jp/articles/20230813/ddm/013/100/013000c

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差別と歴史否定 告発 東京 朝鮮人虐殺100年でシンポ

2023-08-13 | アイヌ民族関連
赤旗2023年8月12日(土)

(写真)シンポジウムで話す鄭さん(左から2人目)=11日
 「関東大震災の朝鮮人虐殺から100年 レイシズムと歴史否定を考える 国連特別報告者を迎えて」と題するシンポジウムが11日、都内で開かれました。今も人種差別が課題であり続けていることなどを議論しました。
 第1部では、人種差別などに関する国連特別報告者を務めたドゥドゥ・ディエンさんがオンラインで発言しました。ディエンさんは2001年、アフリカで開かれた「反人種主義・差別撤廃世界会議」(ダーバン会議)を受けて国連特別報告者となりました。
 ディエンさんは2005年に来日し、被差別部落、在日朝鮮人やアイヌなどの状況を調査し、差別の構造を植民地主義が支えていることを指摘しました。
 ディエンさんは「私たちの社会は多元的で多文化的である。昨日の隣人はきょうの敵になる。アイデンティティーは絶えずつくられ、多層的である」と指摘し、多元主義と対話の原則が大事だと強調しました。
 この報告を受けた座談会では、社会学の鄭暎惠(チョン・ヨンヘ)さんが、「駅で突き落とされるかもしれない、路上で刺されるかもしれないといった不安はみんなが持っていて当たり前と思っていた」とレイシズム(人種主義)を受けてきたストレスの大きさを語りました。
 実際に自分の車のタイヤに大きなくぎが3本刺さっていたこと、自宅のマンションにブロックが投げ込まれたこともあったと話し、「朝鮮人虐殺100年。私自身、歴史・記憶とたたかうことでしか生きられない。不都合な事実としても、あったことをなかったことにしない。そこからお互いを理解することができる」と話しました。
 主催者が、2022年に起きた東京都総務局人権部による、飯山由貴さんの作品の検閲・上映禁止事件について紹介。今も政府が朝鮮人虐殺を否定するような言動をしていることが指摘されました。
 第2部では世界各地のレイシズムの現状が報告され、ディスカッションが行われました。
 主催者を代表して、東京大学の外村大さんが「今年は関東大震災100年。軍と警察、民間人によってつくられた自警団の手で多くの朝鮮人が虐殺されたにもかかわらず、日本政府および東京都は謝ることもせず、調査さえ行っていません。歴史の否定が何を引き起こすのか考えていきたい」と話しました。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik23/2023-08-12/2023081210_01_0.html

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漫才で伝える原爆惨禍 お笑いコンビが公演 あす長与 /長崎

2023-08-13 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2023/8/12 地方版 有料記事 262文字
 お笑いコンビ「アップダウン」の竹森巧さんと阿部浩貴さんが長崎原爆の惨禍を伝える「漫才劇」が13日午後1時、長与町の長与町民文化ホールで開催される。指揮者でピアニストの大井駿さんによる演奏などもある。
 漫才劇は2021年8月に初披露。アップダウンの2人は北海道出身で、アイヌ民族や鹿児島・知覧の特攻隊をテーマにした社会派の作品を演じてきた。
 ・・・・
。問い合わせは主催の森達子さん(090・4987・2454)。【高橋広之】
〔長崎版〕
https://mainichi.jp/articles/20230812/ddl/k42/040/206000c

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ジャニーズ以外にもこんなにも…日本の問題 国連人権理事会作業部会の指摘 女性も、障害者も、労働者も…

2023-08-13 | アイヌ民族関連
東京新聞2023年8月12日 18時00分
ジャニーズ事務所を巡る性加害問題を取り上げたことで、にわかに注目を集めた国連人権理事会「ビジネスと人権」作業部会。ただ、調査の目的は、ジャニーズ問題だけではなかった。12日間の調査をまとめた訪日ミッション終了ステートメント(声明)を読むと、人権侵害の観点から、日本国内のさまざまな分野に重い課題を突きつけていた。
声明には何が書かれているのか。そして、「ビジネスと人権」作業部会とは、いったいどんな組織なのか。(デジタル編集部・福岡範行)

記者会見する国連人権理事会「ビジネスと人権」作業部会の議長ダミロラ・オラウィ氏(右)とピチャモン・イェオファントン氏=4日、東京都千代田区の日本記者クラブで
◆「リスクにさらされている」人たちとは
国連作業部会の声明の日本語訳版は、A4判9ページにびっしりと書かれている。およそ半分は、テーマ別の具体的な問題点と求められる対策の記述に割かれている。それは、一部の前向きな動きを評価しつつも、日本に根強く残る問題を浮き彫りにする形になっていた。
声明では、「リスクにさらされている」人たちとして、「女性」、「LGBTQI+」(性的少数者)、「障害者」、「先住民族」、「部落」、「労働組合」の6つを取り上げていた。
1つずつ、ポイントを抜粋してみよう。
まず「女性」。
「日本で男女賃金格差がなかなか縮まらず、女性の正社員の所得が男性正社員の75.7%にすぎないことは、憂慮すべき事実」などと給与面での課題を取り上げ、「ジェンダーや性的指向に関係なく、すべての労働者が平等な賃金と機会を得られるようにするための包括的対策の確保が欠かせません」とした。
企業幹部の女性の割合が小さいことも、対策が必要だとした。
次に「LGBTQI+」。
同性カップルのためのパートナーシップ制度を導入する自治体の増加などを評価しつつも、調査全体を通じて「何度も、LGBTQI+の人々に対する差別の事例を耳にしました」と言及。「権利を実効的に保護する包括的差別禁止法の必要性」を強調した。
「障害者」を巡っては、障害者の雇用率が、総人口に占める障害者の割合よりも小さいことから「さらに改善の余地がある」と指摘した。「障害者が職場での差別や低賃金、支援システムを通じた適切なサポートへのアクセス困難にさらされているという、懸念すべき事例を耳にしました」とも書いた。
「先住民族」では、アイヌの人々の権利を守ることを促した。「アイヌの人口調査は行われていないため、その差別が可視化されたり、語られたりすることはなく、アイヌの人々は今でも、教育や職場で差別を受けています」と指摘した。
「同和」とも呼ばれる被差別「部落」の問題では、「ヘイトスピーチ(特にオンラインと出版業界)や職場差別(一次面接の質問などを通じ)のパターンがあることも判明しました」と言及。差別解消に向けた取り組み事例も併記した。
「労働組合」については、「組合結成に際する困難、さまざまな部門でのストの実施を含む集会の自由に対する障壁、さらには労働組合員の逮捕や訴追の事例などについて、懸念を抱いています」と述べた。
このほかに、テーマ別に課題をまとめた記載もあった。特に「技能実習制度と移民労働者」は、他のテーマに比べて多かった。
「私たちは訪日中、職場で事故に遭った外国人労働者が解雇された(よって、治療を受けられなくなった)ケースや、その劣悪な生活状況、出身国の仲介業者への法外な手数料の支払い、また、同じ仕事をしながら日本人労働者よりも賃金が低いケースなどを耳にしました」と紹介。政府が対策を検討する際に「明示的な人権保護規定を盛り込むことを期待します」とした。
このほか、気候変動対策や環境問題への取り組み、福島第1原発の事故収束作業を巡る強制労働などの課題、PFAS(有機フッ素化合物)も「ビジネスと人権」の問題として言及。ジャニーズ問題を取り上げた「メディアとエンターテインメント業界」の項目では、女性ジャーナリストの性的な被害への救済措置不足や、アニメ業界での極度の長時間労働、クリエイターの知的財産権が十分に守られない契約にも懸念を示した。
これらの問題点を踏まえて、国連作業部会の専門家たちは、人権侵害を生む構造的な問題が日本に残っていると捉え、「リスクにさらされた集団に対する不平等と差別の構造を完全に解体することが緊急に必要です」などと指摘。被害者救済の仕組みの不備も解消するように訴えた。
◆「ビジネスと人権」作業部会とは
ここまで厳しく日本の課題を指摘した国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会とは、どんな組織なのか。
始まりは2011年。この年、世界各地の人権侵害を防止に取り組む国連の主要機関「人権理事会」が、「ビジネスと人権に関する指導原則」を決議した。指導原則を普及促進しようと設立されたのが、「ビジネスと人権」作業部会だった。
今回の訪日調査は、国連人権理事会の「特別手続き」と呼ばれる仕組みの一つ。女性差別や移民の権利などのテーマ別や、北朝鮮やミャンマーなど人権状況が懸念される国ごとに、人権問題の専門家の特別報告者や作業部会が独立した個人の資格で調査して人権理事会に報告し、各国に状況改善を促している。
調査は、7月24日~8月4日に実施。日本政府や日本企業などが人権にどう取り組んでいるかを調べるため、国連から任命された専門家2人が、政府はじめ、省庁や地方自治体の関係者、企業経営者、労働組合などとから幅広く聞き取りを行った。8月4日に公表した声明は暫定的なもので、2024年6月に最終報告書を国連人権理事会に提出し、日本政府に問題点の改善を促す方針だ。
日本も国連人権理事会の加盟国。報告書には法的拘束力はないが、加盟国として適切な対応が求められる。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/269482

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米国と地震予知 本震が〝来るに違いない〟誰もが思った「パークフィールド」で「不発」

2023-08-13 | 先住民族関連
夕刊フジ2023.8/12 10:00
島村英紀
世界の地震学者がここなら地震予知は可能だと思っていた場所がある。それは米国サンフランシスコとロサンゼルスのほぼ中間にある、カリフォルニア州パークフィールドである。
過去にここで起きた地震をグラフで表すと、きれいに等間隔で並ぶ。1857年、1881年、1901年…。いままで6回の地震が繰り返されていることがわかっている。
6回の「本震」のマグニチュード(M)はほぼ6であり、繰り返しはおおむね22年ごとで、最後は1966年だった。
一方、約9000キロ離れたオランダの地震観測所では、最近の3回の地震の記録が残っている。その記録は3回とも、実によく似た記録だった。
本震の波形が似ているだけではない。最後の2回の地震では、本震の17分前にM5の「前震」が起きていることまでそっくりだった。
北日本がそうであるように、米国でも先住民族が文字による歴史を残していなかったために、この6回の繰り返し以前は確かめようがない。この6回以前にも繰り返していた可能性がある。
 つまり、これなら次の地震の予知ができるに違いないと地震学者が考えたのも無理はなかった。
研究者は、網の目のような綿密な観測網を展開して、次の地震が来るのを待った。
そして1992年10月に、ついにM4・7の地震が起きた。これは前の2回の本震の前に起きたM5の「前震」と非常によく似た大きさだった。では本震である地震が来るに違いない、と誰でもが思った。
日本の地震予知は気象庁の管轄だが、米国の地震予知に責任を持つ国家機関は連邦地震予知評価会議である。連邦の評価会議も本震が切迫しているという結論を出した。
しかし、本震は起きなかった。
じつは、地殻変動、井戸の水位変化などのデータに小さな変化は見られた。これらのデータの変化がもしかしたら「前兆」で、その「前兆」があったのに、何らかの理由で本震が「不発」だった可能性がある。
地震予知は不可能というある米国人の学説がある。本当かもしれない。起きる地震が大きなものになるかどうかは高速道路の交通事故と似ている、はじめの2台がぶつかったのが大事故になるかどうかは後ろに続く交通量によるという説だ。起きる地震が大きなものになるかどうかは最初に起きた小さな地震ではなくて交通量に左右されるという学説だ。
しかし、いずれにせよ、パークフィールドで地震予知はできなかったことは確かであった。
地震は不確定に起きる。非線形のものを扱う金属疲労と似ている。輪ゴムを引っ張っていったときにも、いつかは切れるのを知りながら、いつ切れるかが分からないのと同じである。
壊れる時間をあらかじめ予測することは不可能なのである。
■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。著書多数。最新刊に『多発する人造地震―人間が引き起こす地震』(花伝社)。
https://www.zakzak.co.jp/article/20230812-HCEVGP5E4RPE3COP5GQZIVOS3U/

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【戦後78年】戦争と人間と映画 クリント・イーストウッドやサミュエル・フラー監督ほか今こそ観たい名作たち

2023-08-13 | 先住民族関連
バンガー2023.08.12
ライター:#齋藤敦子
戦争と人間と映画
長い間、アメリカは第二次世界大戦を“よい戦争”と呼んできた。ナチスの残虐行為からヨーロッパを解放した、戦う意義のある戦争だったというのがその理由だ。けれども戦後、共産主義との闘いを旗印に何度も他国に出兵するうちに、次第に戦争に対する意識が変わっていった。特にヴェトナムで手痛い失敗をしてからは。
映画も同じで、例えば同じヨーロッパ戦線を描いても、ノルマンディー上陸作戦を描いた1962年の『史上最大の作戦』と、ベルリン侵攻を描いた1977年の『遠すぎた橋』では、視点の置き場所がまったく異なる。ヴェトナム戦争が終結したのは1975年4月のことだった。
サミュエル・フラーの『最前線物語』(1980年)を見ると、“戦争を知りたかったら歩兵に聞け”という言葉を思い出す。独特のヴァイオレンス描写で有名なフラーだが、『最前線物語』に描いた通り、一兵卒として北アフリカからノルマンディー上陸を経てチェコスロバキアまでヨーロッパ戦線を転戦した。
フラーの描写には、目の前で人が死んでいくのを目撃した者にしか描けない残酷さと、死に対する諦念と、死を超えた人間味が漂っていて、本物の迫力がある。特にリー・マーヴィンの演じる古参の鬼軍曹にしみじみとした真実味を感じる。
「太平洋戦争」とは、日本で使われていた「大東亜戦争」を戦後、占領軍が呼び変えた言葉だそう。始まりは1941年12月8日の日本軍によるハワイの真珠湾攻撃で、1945年8月15日に終わる。こちらの戦争も様々な映画が作られていて、真珠湾攻撃だけでも、史実に基づいた『トラ・トラ・トラ!』(1970年)から、戦争メロドラマ『パール・ハーバー』(2001年)、社会派『地上(ここ)より永遠に』(1953年)などなど、沢山ある。
ジョン・ウー、イーストウッドら巨匠の個性が際立つ『ウィンドトーカーズ』『父親たちの星条旗』
ジョン・ウーの『ウィンドトーカーズ』(2002年)は、文字を持たないアメリカ先住民族ナバホ族の言葉を戦場で暗号として用いたという戦争の裏面史に材をとった作品で、日本軍敗退のきっかけとなった1942年から1943年2月にかけてのガダルカナル島の戦いが舞台だ。
もちろん見所はジョン・ウーらしい骨太の戦闘場面だが、ナバホ兵の護衛に任命されたエンダース伍長(ニコラス・ケイジ)が彼らに次第に心を開いていくヒューマニズムや、戦争の残酷さもしっかり描かれているところに今の視点がある。
クリント・イーストウッドの『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』(共に2006年)は、太平洋戦争を終結させた1945年2月の硫黄島での激戦を、アメリカ側から(原作はジェームズ・ブラッドリー著:「硫黄島の星条旗」)と日本側から(吉田津由子著:『「玉砕総指揮官」の絵手紙』)、別々の視点で描いた2部作である。
日本では渡辺謙が栗林中将を演じ、戦闘そのものを描いた『硫黄島からの手紙』の方が大きくクローズアップされたが、私は『父親たちの星条旗』に込めたイーストウッドの心情に心を打たれる。内容は、硫黄島の摺鉢山に星条旗を立てたジョン・ブラッドリー(ライアン・フィリップ)ら3人の若い兵士が、勝利の象徴として戦時国債調達の宣伝に使われ、現実とのギャップに翻弄される姿を描いたもの。反戦のメッセージが、声高でなく、さりげなくほのめかされているところが、いかにもイーストウッドである。
マーク・ライデルの『フォー・ザ・ボーイズ』(1991年)は兵士の側からではなく、兵士を慰問する側から戦争を描いた音楽映画。第二次大戦の北アフリカから、朝鮮戦争、ヴェトナム戦争と、50年にわたって戦地で“兵士たちのために”(フォー・ザ・ボーイズ)慰問ショーを開いてきた歌手ディキシー・レオナルド(ベット・ミドラー)とコメディアンのエディ・スパークス(ジェームズ・カーン)のコンビを主人公にした映画で、プロデューサーも兼ねたベット・ミドラーの迫力の名唱がたっぷり堪能できる。
監督のマーク・ライデルは『ローズ』(1979年)でもミドラーとコンビを組んだ人なので、見どころ聞かせどころをしっかり押さえていて、特にヴェトナム慰問のときに歌う「イン・マイ・ライフ」が素晴らしい。歌手を主人公にしたバックステージ物でもあるが、妻として、母親として、愛する者を戦場に送らざるを得なかった一人の女性の悲しみを描いた反戦映画ともいえるだろう。
CS映画専門チャンネル ムービープラス「特集:終戦の日 あの頃の世界」は2023年8~9月放送
https://www.banger.jp/movie/100464/

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熱波・大洪水・山火事が北半球で続くなか、アマゾンからは……

2023-08-13 | 先住民族関連
レイバーネット2023年8月10日(毎月10日)

 欧米諸地域と日本、すなわち北半球の「先進諸国」が夏を迎える7月・8月に、各地から、熱波・大洪水・山火事……などのニュースが溢れ出るのは、恒例のこととなった。今年は、例年に比しても、その程度が酷いので、大げさではなく「この世の終わり」を予感させるような映像が次々と押し寄せてくる。被災された人びとにとっては、すでにしてカタストロフィー(大災厄)であるが、いずれヨリ大規模なそれに襲われるかも知れないことを、地球上のどこに住んでいようと覚悟せざるを得ない、と思えてくる。
 加えて、7月末にはこんなニュースもあった。シベリアの永久凍土から掘り出された細長い生き物「線虫」を凍った状態から溶かして観察したところ、再び動き出したというのだ。研究チームはロシア、ドイツなどの研究者によって構成されているが、この生物はおよそ4万6000年ものあいだ休眠状態にあったと結論づけている。すでに繁殖を繰り返し、今では数千匹に増えているという。蠢く線虫の様子はテレビ・ニュースでも報道されたので、そのくねくねとした動きを見た。専門家は、研究の深化次第ではヒトの細胞の長期保存のヒントになり得るというが、素人見ではこうだ――宿主がコウモリとされる新型コロナウイルスの世界的な流行を経験しつつある私たちの思いは、ツンドラがさらに融けて、万余の年数を眠っていた生き物が何らかの形で「露出」し「復活」した場合に、未知だった新型ウイルスがそこからどう登場して、人間社会をいかに席捲するものであるかわかったものではない、というところへ。
 こうして、気候変動・環境異変が容易ならざる段階に来ていることが、改めてひしひしと実感される夏だ。
 これと同時に、次のニュースに注目した。それは、アマゾン熱帯雨林を共有する南米8カ国がブラジル北部ベレンで首脳会議を開き、森林破壊に対処する連携の枠組みを創設するなどの包括的な保護対策を盛り込んだ「ベレン宣言」を8月8日に採択したというものである(写真)。参加国は、ブラジル、スリナム、ガイアナ、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビアの8カ国である。新たな石油探査を禁止するかどうかをめぐっては合意に至らなかったなどの問題点は残った。だが、ブラジル大統領が、経済的な利益を優先させてアマゾン森林の徹底的な破壊を押し進めたボルソナロに代わって、「森は我々をひとつにする」と考えるルーラが再登場してこそ、この会議は実現した。翌日には、インドネシア、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国などの、熱帯雨林を有する他地域の諸国も加わる拡大会議が開かれたことにも注目しておきたい。
 もともと、個別国家の利害は異なり、時の各国政権の路線の違いも顕著にあらわれる国家間会議で、全面的に理想的な結果が生まれることは期待できない。未来への見通しを持たないままに、国家利害を賭けて衝突しがちな現役政治家の会議において、辛うじて〈類的な〉目標達成に向けての国際的な共同規範が〈徐々に〉ではあっても作られるに当たっては、人権NGOや環境NGOによる、長年にわたる地道な働きかけが不可欠だ。ベレン会議がその入り口となることを期待したい。
 これに因んで、もうひとつ思い起こしておきたいことがある。アマゾン熱帯森林の破壊に関しては、米国のトランプと同じように「奇矯」とすら言えるブラジル前大統領ボルソナロの言動が目立ち、人びとの耳目はそれに吸い寄せられるがちだった。だが、ボルソナロ政権が成立していた2019年から2022年にかけての遥か以前、半世紀以上も前の1964年クーデタによって成立した軍事政権の開発至上主義政策と、それを礎として、ブラジル支配層が「奇跡の経済発展」を謳歌した1970年代にこそ、アマゾン森林破壊と、先住民族インディオに対する虐待・殺戮・追い出しの「事業」は始まっていた。その背景には、キューバ革命から5年目の1964年に、「第2のキューバ」の登場を防ぐためにブラジル民族主義左派政権の打倒を画策して軍事クーデタを演出した米国と、その後ブラジルに殺到した米国系多国籍企業(鉱業、アグリビジネスなど)の動きがあることを見ておく必要がある。
 ところで、作家・船戸与一には、ラテンアメリカを背景にした興味深い作品がいくつかある。そのひとつ、『山猫の夏』(講談社、1984年)は、左翼の都市ゲリラ活動が盛んだった1960~70年代ブラジルを物語前半の舞台とする、読み応えのあるエンターテインメント作品だ。都市ゲリラは敗北し、その活動の中軸にいた日系人の行方は、長いこと、杳として知れない。「山猫」と呼ばれたその男は、いつしか、ブラジル東北部、アマゾン河流域地域にいた。それは、開発で追われゆく/同時に抵抗する先住民族のたたかいに加担するためだった……。
 今ある現実の次には、どんな時代が来るのか――それを予見し得る作家の作品は、いつだって、面白い。
http://www.labornetjp.org/news/2023/0810ota

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アマゾンで「水俣病」懸念 魚に高濃度水銀、健康被害も確認

2023-08-13 | 先住民族関連
有料記事
北海道新聞2023年8月12日 09:28

ブラジル北部パラ州のムンドゥルク民族居住区で魚の水銀濃度を調べる人=2019年(パウロ・バスタ氏提供・共同)
 ブラジル北部のアマゾン地域で取れた食用魚の2割超から安全基準を超える濃度の水銀が検出されたことが11日までに研究機関の調査で判明した。金の違法採掘で使用される水銀の排出が主な原因。障害がある新生児が増えるなど深刻な健康被害が確認されている地域もあり、専門家は「『水
ブラジル北部パラ州のタパジョス川。金採掘による水銀汚染が懸念される=2019年(パウロ・バスタ氏提供・共同)
 ブラジル北部のアマゾン地域で取れた食用魚の2割超から安全基準を超える濃度の水銀が検出されたことが11日までに研究機関の調査で判明した。金の違法採掘で使用される水銀の排出が主な原因。障害がある新生児が増えるなど深刻な健康被害が確認されている地域もあり、専門家は「『水俣病』が強く疑われる」と懸念する。
 水銀と水銀化合物による環境汚染や健康被害の防止を目指す「水銀に関する水俣条約」の採択から10月で10年。ブラジルも締約国だが、世界最大の熱帯雨林があるアマゾンの経済開発に熱心だったボルソナロ前大統領が2019年に就任して以降、条約の履行に向けた動きは停滞している。
 ブラジルの研究機関「オズワルド・クルス財団」などによる調査は21年3月~22年9月、北部の6州17自治体の市場などで流通する魚を対象に行われ、結果は今年5月に公表された。ロライマ州では40%、アクレ州では35・9%の食用魚で世界保健機関(WHO)などが定める許容摂取基準量を上回る水銀を検出、全体では21・3%だった。
・・・・・
(サンパウロ共同)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/892428

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ギャラリー:密林が続く無法地帯のジャガーを守れ、パナマのダリエン地峡 写真9点

2023-08-13 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック2023年8月12日

 ジュラ紀の密林のような手つかずの自然が残る一方、悪名にまみれたパナマのダリエン地峡で、先住民が森の守護者とあがめるジャガーを守るナショジオのエクスプローラーに密着した。
文=ERICK PINEDO/写真=RIKKY AZARCOYA/訳=北村京子
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/gallery/061401698/

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台湾勢の甲子園初参加100年 「準優勝」描いた舞台、甲子園人気にも

2023-08-13 | 先住民族関連
産経新聞2023/8/12 16:19

「KANO」の舞台。中央は台湾人エース役を演じる鍾政均さん(坊っちゃん劇場提供)
日本統治下の台湾の学校が全国中等学校優勝野球大会(現在の全国高校野球選手権大会)に参加して今年で100年。その節目に戦前、台湾の嘉義(かぎ)農林学校(嘉農、KANO)が準優勝した道のりを描いたミュージカルが愛媛県で上演されている。くしくも、開催中の夏の甲子園大会で高知中央高の台湾留学生が活躍する中、ミュージカルは台湾での「甲子園人気」にもつながりそうだ。
日本統治下の台湾からは大正12(1923)年、初の台湾代表として台北一中が中等学校優勝野球大会に参加。8年後の昭和6年、嘉農が初出場で準優勝を果たした。
愛媛県東温市の「坊っちゃん劇場」で4月から上演中のミュージカル「KANO~1931 甲子園まで2000キロ~」では、嘉農の監督だった松山市出身の近藤兵太郎(ひょうたろう)(1888~1966年)を軸に展開。近藤が日本人、台湾人、先住民の部員を分け隔てなく登用し、無名チームを準優勝に導いた史実を舞台化した。
公演では、今月4日から15日まで、台湾人俳優3人も出演している。4日には、嘉農の活躍が台湾で映画化された際に、プロデューサーを務めた映画監督の魏徳聖(ウェイ・ダーション)さんも駆けつけた。魏さんは公演後のシンポジウムで「舞台の狭い空間で野球を表現し、歌に感動して泣きそうになった」と語った。
日台混成キャストの公演は台湾にも中継されており、ネット上では「台湾でも上演して」「感動した」などの書き込みが相次いでいる。「坊っちゃん劇場」側も台湾公演の実現に前向きな姿勢を示す。
一方、台湾勢初出場から100年後の今夏の甲子園大会では、高知中央の台湾留学生、謝喬恩(シャ・チャオエン)選手(2年)が躍動している。7日の川之江(愛媛)戦では「1番・左翼」で先発出場し、3安打4打点で勝利に貢献した。同日は両親も試合を見守り、謝選手は「台湾からでも甲子園で活躍できる」と喜んだ。13日、履正社(大阪)戦に挑む。
魏さんがプロデュースした映画の人気で近年、甲子園は台湾人観光客にも「聖地」となっている。甲子園歴史館(兵庫県西宮市)によると、甲子園を訪れる台湾人観光客は急増。新型コロナウイルスの水際対策緩和で今年4月以降、台湾人約5000人が来訪し、外国人では最多という。謝選手の活躍と相まって、さらなる来場者の増加が期待されている。(飯塚友子)
https://www.sankei.com/article/20230812-D5BM3BPKRBOBFDSLJWDOPQBTVE/

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「陣屋の日」にぎわう 高校生ガイドが展示解説  白老

2023-08-13 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2023/8/12配信
 白老町の仙台藩白老元陣屋資料館は11日、敷地内で「陣屋の日イベント2023」を開いた。親子連れなど約200人が訪れ、アイヌ古式舞踊、白老東高校生による館内資料解説、よろいかぶとの試着体験など、さまざまなプログラムを楽しんだ。  10…
この続き:545文字
https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/114966/

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