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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

映画「アイヌモシリ」、伊達で道内初上映 地元出身・福永監督があいさつ

2020-11-03 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/02 16:30
 【伊達】伊達市出身の福永壮志監督(38)が現代に生きるアイヌ民族を描いた映画「アイヌモシリ」の道内初上映となる完成披露上映会が1日、だて歴史の杜カルチャーセンターで開かれた。約400人が釧路市阿寒のアイヌコタンを舞台にした作品に見入った。
 米トライベッカ映画祭など海外で受賞した地元出身監督の作品だけに前売りチケットは完売。父を亡くしたばかりの14歳の少年カント(下倉幹人さん)が、長年途絶えていた伝統儀式イオマンテ(熊送り)の復活をもくろむデボ(秋辺デボさん)ら周囲の大人と交流しながら、阿寒の大自然の中で成長する様子を90分で描いた。
 秋辺さんら実際の阿寒アイヌコタンの人々が出演。リリー・フランキーさんらが脇を締め、観光や祭りなど今に生きるコタンの人々の日常が、そのまま描き出された作品にエンドロール後、観客席から自然に拍手が起きた。
 上映後、福永監督と主演の下倉さんによるトーク形式の舞台あいさつも行われた。小中高と伊達で過ごしたが「アイヌ民族のことは学校でも習わなかったし知らなかった」という福永監督は、米国での生活で先住民としてアイヌ民族を意識。阿寒に通って人間関係を築き、5年がかりで作品に結実させた。「まずは映画として楽しんでもらい、それぞれが自分なりのメッセージを感じてもらえれば」
 映画は東京などで先月17日から公開されており、道内では札幌のシアターキノで14日から、ディノスシネマズ室蘭でも20日から上映される。(和田年正)
※「アイヌモシリ」の「リ」は小さい字。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/477383

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樹木や草木「編む」「織る」

2020-11-03 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/02 16:00
釧路市立博物館で企画展、アイヌ女性の手仕事紹介
 釧路市立博物館(春湖台)は12月6日まで、同館でアイヌ民族が伝統技術を使って制作した織物や編み物を展示する企画展「織る×編む シタイキ・オㇱケ・テセ~釧路地方に伝わるアイヌ女性の手仕事~」を開いている。釧路管内で収集された工芸品20点を展示。樹木や草木の繊維で作られた作品を紹介する。(文・熊谷知喜、写真・小松巧)
 「シタイキ」は織る、「オㇱケ」は袋などを編む、「テセ」はゴザを編むことを意味する。同館の城石梨奈学芸員(39)は「アイヌ語では作るものの対象によって呼び方が異なる。織る、編むという言葉の違いも意識しながら、それぞれの工芸品を見ると発見がある」と話す。
 アイヌ民族の伝統技術で作られた着物として知られる「アットゥㇱ」(樹皮衣)=写真《1》=。オヒョウなどの樹皮の内側にある繊維を糸にして織った反物が使われている。企画展では、アットゥㇱの着物を2着展示しており、そのうち1着を7日に入れ替える。
 「サラニㇷ゚」(編み袋)=写真《2》=は、オヒョウやヤマブドウのツル、シナノキ、ガマなどを素材にしている。山菜などの食料の採集や運搬、貯蔵だけでなく、鎌などの道具の運搬にも使われていた。
 土産物として普及したアイヌ文様刺しゅうが入ったバッグのような袋も含まれ、ビニールひもや毛糸などを組み合わせたものもある。城石学芸員は「サラニㇷ゚の素材や形はさまざま。伝統技術を使いながら、時代の変化に合わせて多様化しているのが特徴」と説明する。
 主に儀礼の際に用いられ、男性の盛装の一部として使われるのが、エムㇱ(太刀)を掛ける「エムㇱアッ」(刀掛帯)=写真《3》=。オヒョウやシナノキ、イラクサなどを使い、緻密な編み方で頑丈に作られており、幾何学模様を施す技法が駆使されている。イオマンテ(クマの霊送り)の祭壇には、カムイ(神)への贈り物として供えられていた。
 「キナ」(ゴザ)=写真《4》=は床に敷いて人が座るだけでなく、儀式では模様を施したキナの上に供物や祭具を置く。船の帆にも使われていた。主にガマで作られ、模様は赤や黒に染めたオヒョウやシナなどを編み込んでいる。
 オヒョウやイラクサなどで作られる「タㇻ」(荷縄)=写真《5》=は、荷物をまとめてくくったり、幅が広くなっている縄の中心を頭頂部などに掛けて背負う運搬道具として使われていた。葬送儀礼では、副葬品を入れたカバンを背負う際にも使用されていた。城石学芸員は「アイヌ民族が継承してきた伝統技術や工芸品に触れてほしい」と呼び掛けている。
 企画展は無料。午前9時半~午後5時(毎週月曜、24日休館)。
◇  ◇
 15日午後1時半から同館で開かれる学芸員トークでは、城石学芸員が「道東のアイヌ衣服文化」と題し、樹皮や魚皮などを使った衣服について解説する。無料。定員50人(先着順)。申し込みは4日から受け付ける。問い合わせは同館(電)0154・41・5809へ。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/477344

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冬観光へ客離れ懸念 「警戒ステージ2」初の週末 「再引き上げなら遠のく」

2020-11-03 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/02 05:00
 道が新型コロナウイルスの感染対策の警戒ステージを「ステージ2」に引き上げて迎えた最初の週末、道内は1日に札幌市発表の新規感染者が過去最多の59人に上るなど感染がさらに拡大した。札幌市民に「また外出を控えるしかないのか」などと不安が広がった一方、道内の観光地はにぎわいを取り戻しつつあり、「警戒ステージがさらに上がると客足が遠のきかねない」と、冬季への影響を懸念する声も上がった。
 「ここまで最多更新が続くと、感染リスクは街中にあると考えて行動するしかない」。1日、道内外の買い物客でにぎわう札幌市中央区の狸小路商店街を訪れた市内の団体職員竹内真実さん(46)は表情を曇らせた。当面は外食などを控え、極力マスクを外さないよう心がけるつもりだが「できることに限界もある」と漏らす。
 札幌狸小路商店街振興組合の島口義弘理事長(57)は「気の緩みが心配だ」と話す。市内の感染者数が過去最多を更新した10月31日、商店街にハロウィーンの仮装姿で集まった人は例年の1割程度に減ったものの、マスクを着けずに大声で騒ぐ若者が目についたという。島口理事長は「冬の観光シーズンまでに感染を抑え込まなければ、経済への打撃はますます大きくなる」と懸念する。
 一方、道内の観光地は、政府の観光支援事業「Go To トラベル」を利用した観光客などでにぎわいを見せた。
 札幌市南区の定山渓温泉で温泉まんじゅう店を経営する本間幸子さん(71)は「温泉ホテルの客足は戻ってきた」とする一方、「外を出歩いて土産物を買いに来る人はまだ少ない。これ以上、警戒ステージを引き上げられると客足はさらに遠のく」と不安を抱える。
 胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」では、修学旅行で訪れた名古屋市の高校生ら団体客の姿も。観光で訪れた北九州市の大学研究員、市原猛志さん(41)は「感染対策が取られ、安心して見学できた」と笑顔を見せた。家族で訪れた札幌の会社員男性(36)は「冬はもっと感染者が増えると思い、今のうちに来た。年内の旅行は今回が最後かも」と話した。
 釧路市阿寒湖畔で宿泊施設を運営する鶴雅リゾートでは、Go Toで首都圏を中心に予約が伸びており、植野和裕統括宿泊支配人(54)は「緊急事態宣言が出れば話は別だが、現状では影響はない」。函館市の函館朝市にも多くの観光客が訪れ、函館朝市協同組合連合会の藤田公人理事長(66)は「函館では感染が広がっておらず、道は警戒ステージを設定する際、地域ごとに分けて判断してほしい」と求めた。(後藤真、高橋智也、今井潤)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/477144

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アイヌ遺骨「返還が当然」 先祖の歴史研究、平取の団体・木村さん 「大学や国は謝罪と経緯解明を」

2020-11-03 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/02 05:00
 【平取】北大など4大学が保管していたアイヌ民族の遺骨が日高管内平取町に返還されたことを受け、10月31日に町内で行われた先祖供養の儀式を、返還を求めてきた平取アイヌ遺骨を考える会の木村二三夫共同代表(71)も見守った。「奪ったものを返してほしいという当たり前のことを願ってきた」。木村さんはこれからも先祖の安らかな眠りを守るとともに、大学と国に謝罪と遺骨の収集経緯の解明を求めていく。
 木村さんは平取町出身。遺骨返還に携わるきっかけは2015年、同管内新冠町にある旧土人学校跡地の碑を見て、歴史を調べ始めたことだった。先祖が新冠から平取に強制移住させられたことや、研究と称して遺骨が持ち去られて大学が保管していることを知り、「怒りがこみ上げた」という。
 遺骨を保管する大学や国に問い合わせ、返還を求める日々が始まった。17年に有志で考える会を結成し、勉強会を開催。18年に国が地域から求めのあった遺骨は原則返還する方針を決めると、平取アイヌ協会と受け入れ態勢を整えてきた。
 北大など4大学から返還された遺骨34体は、町が整備した慰霊施設に安置。木村さんは故郷に戻った一体一体に「おかえり」と声をかけた。施設の説明看板の内容も考え、強制移住や遺骨収集について明記。「二度とくり返されることがないよう、後の世にしっかり語り伝える」と記した。
 アイヌ民族の遺骨を巡っては、国が胆振管内白老町に整備したアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の慰霊施設に全国の大学から千体以上が集約されたが、ほとんどの大学から謝罪はなく、収集経緯の解明も不十分だ。木村さんは「ウポポイにある遺骨がそれぞれの故郷に戻るまで、同胞と活動を続ける。国と大学には引き続き誠意ある対応を求めていきたい」と思いを強くしている。(田鍋里奈)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/477143

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「ウポポイをどう評価する?」日本で暮らす台湾原住民が見たアイヌ

2020-11-03 | アイヌ民族関連
文春オンライン 2020/11/02

 今年7月12日、北海道白老町内で開業した日本初の国立アイヌ文化施設、ウポポイ(民族共生象徴空間)。前回、施設の見学前の下調べをするなかで、私が興味を持ったのが、自分の本来のフィールドである中華圏の先住民や少数民族とアイヌとの比較だった。
 そこで取材したのが、札幌市内で暮らす台湾基督長老教会のディヴァン・スクルマン牧師である。彼女は原住民のブヌン族出身、台湾南投県で1974年に生まれ、2005年にプロテスタントの宣教師として来日した。なお、長老教会は同国で最大のキリスト教派で、今年7月30日に逝去した李登輝元総統が属したことでも知られている。
 アイヌは近年、「愛国者」的なマインドを持つ識者やネットユーザーから攻撃されたり、「アイヌ問題は捏造」といった根拠のない陰謀論をぶつけられたりしやすい。いっぽう、同じ「愛国者」的なテクストのなかでは、台湾の原住民は肯定的に語られることが多い。
 ならば、当の台湾原住民自身は、アイヌについて何を感じていて何を語るのだろうか。
帝国の周縁、台湾と北海道
──先日、ウポポイの学芸員の方から聞いた話ですが、近年はアイヌと他国の先住民との交流が盛んになってきたようです。地理的に近いこともあってか、特に台湾の原住民との交流が活発らしいですね。アイヌ研究をおこなう台湾人研究者も何人もいるようです。
ディヴァン(以下「D」):そうです。私自身も原住民の出身ですし、アイヌへの関心は高いですよ。台湾基督長老教会の宣教師として札幌で暮らしているのですが、こちらで日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターのスタッフにも加わっています。
──なるほど。北海道のアイヌの人口は約1.3万人ですが、道外在住者や名乗り出ない人を含めると数万人とも言われます。対して台湾のブヌン族の人口は6万人弱です。いっぽう、北海道の全域が日本国に明確に組み込まれたのはほぼ1870年代以降で、台湾が日本統治下に置かれたのは1895年以降、さらに戦後の国民党時代も同化政策が進みました。アイヌと台湾原住民には、条件として似た部分もあったと思います。
“中華民族化教育”の実態
D:そうですね。私が子どものときは国民党政権の時代でしたから、学校でブヌン語を話したのがわかると罰金を取られました。学校で「請說國語(標準中国語を喋りましょう)」という紙を書かされて、それを家じゅうに貼るよう求められたりもしましたね。
 また、これは漢族系の本省人も同じですが、私たちの世代が学校で教えられたのは、国民党が追い出された中国大陸の歴史でした。自分たちの土地である台湾の歴史を学んだのは、花蓮で神学校の玉山神学院(原住民のための牧師養成学校)に入ってからのことです。
──台湾は現在こそリベラルな民主主義国家ですが、1980年代までは国民党の独裁政権下にありましたからね。戦時中は皇民化教育がおこなわれ、戦後は中華民族化教育がなされたという。
D:はい。なのに、学校とは逆に家で中国語を喋ると、父から「自分がブヌン族であることを忘れてはならん」「ブヌン語を喋れ」と叱られるわけです(笑)。もっとも、うちはセデック族やタイヤル族など他の原住民の親戚もいるので、親戚が集まるときは、共通語として中国語を使うときもあるのですけれど。
なぜブヌン語は生き残ったのか?
──現在、アイヌ語の母語話者はほとんどいなくなっており、言語回復の試みが続いています。いっぽう、台湾でも少なからず原住民諸語が滅んでいますが、ブヌン語のほかいくつかの言語は、まだ日常的に使われているものもありますよね。山地や離島に住む原住民ほど同化政策に限界があったということでしょうか。
D:それもあるでしょうが、ブヌン語での説教がおこなわれてきた教会の影響も大きい。これは私が牧師だから言うのではなく、客観的に言ってそうだと思います。国民党がどんな言語政策をおこなったとしても、教会は聖域だった。学校では使えない言語を、教会ではみんなが使えた。なので言葉が残ったんです。
 ほかに、過去に教会が原住民の青年を密かにかくまって彼らの言語で聖書の翻訳をおこなってもらったことで、失われつつあった言語が書き言葉として残ったということもあります。台湾の原住民も、自分たちの言語を残す努力は並大抵ではなかったのですよ。
──ただ、いっぽうでキリスト教が広がることで、原住民の宗教信仰や伝統が変質した面もあるのではないですか。
D:もちろん、キリスト教が広がったことで台湾原住民に固有の伝統が奪われた……、という批判もあります。そのことは否定しないのですが、母語で説教がおこなわれたことで話し言葉が残り、書き言葉が残ったことの意義が大きいのも確かだと考えます。
原住民とキリスト教
──確かに、北海道のアイヌの言葉と比べて、台湾のブヌン語がより生き残っているのは厳然たる事実ですしね。ちなみに、ブヌン族を含めた台湾原住民の人口は60万人弱で、75%がキリスト教徒です。一般的な日本人のイメージでは、台湾の原住民とキリスト教は結びつきにくい部分もありそうですが。
D:戦前から布教はおこなわれていますね。日本統治時代に一定の圧迫を受けたようですが、信仰が続きました。台湾の原住民の村には、作られてから70~80年ほどの古い教会もけっこうあるんです。
──原住民への布教に熱心だった長老教会は、実は国民党独裁時代から台湾の民主化運動に強くコミットしていて、民進党との関係が良好です。同じく国民党政権への異議申し立てだった、原住民の権利回復運動への影響も大きかったみたいですね。
D:そうです。原住民の権利回復運動は国民党時代の1980年代前半から始まりました。過去に政府当局(=日本の台湾総督府や国民党政府)から「不当に」奪われた原住民の土地の返還や補償の要求ですとか、公共の場でも自分の民族名を名乗る要求ですとか。原住民が教会を通じて権利を主張して、民進党と協力して国民党政府と戦った歴史があるわけなんです。
原住民に認められた権利とは……
──台湾政府の原住民への姿勢が変わったのは、李登輝政権下でこれまでの「山地同胞」という呼称が「原住民族」に改められたあたり(1994年)からでしょうか?
D:あと、2000年の総統選で民進党の陳水扁が当選したことが大きいです。陳水扁は選挙前に、原住民の自然主権の承認や原住民自治の推進などを掲げた「原住民と台湾新政府の新たなパートナーシップ」という構想を提唱したんです。当時、台湾人はみんな陳水扁は当選しないだろうと思っていたのですが……、幸運にも当選したので(笑)。
──2000年総統選は民進党が歴史的な政権交代を成し遂げた選挙でしたが、国民党候補者が連戦と宋楚瑜に分裂したことで、実はタナボタ的に辛勝した形です。当時、民進党はこの総統選に勝てないことを前提として理想主義的な原住民政策を掲げていたはずが、国民党側のオウンゴールで勝ってしまいました。
D:結果的に、2005年に先住民の法的地位を保障する原住民族基本法が成立します。現在は自分の民族名を名乗れますし、小学校では週1回の母語教育(注:閩南系の場合は台湾語、客家系の場合は客家語)が義務付けられていて、立法院(国会)に原住民枠の6議席がある。1990年代末からは大学受験での原住民学生への加点処置もあります。もちろん、土地問題など現在でも解決したとは言えない部分もありますが。
──いっぽう、日本でも2019年4月に成立したアイヌ新法で、アイヌが先住民として明記されました。ただ、アイヌに特別な権利は認めない点が、台湾の原住民族基本法との違いです。法の下の平等の観点から難しいという解釈みたいですね。加えて日本の場合、社会的弱者が他の国民よりも優遇されることを嫌う考えが根強いので、こうした世論の動向も背景にあるでしょう。
結婚差別は日本の方が多い?
D:原住民への優遇処置を強く嫌う意見は、台湾のケースではそれほど強くはないです。正直、教育の優遇については、現実を見て納得感を持たれている面もあります。原住民は言語面でのハンディがあることに加えて、伝統的な村における教育の環境は、大学受験の学力を伸ばすことに対しては必ずしも適性が高いわけではないですし。
──台湾原住民に対する結婚差別などは、現在でも存在しますか?
D:まだ存在しますが、昔よりもかなり減っていると感じます。むしろ私の場合、日本キリスト教団のアイヌ民族情報センターに携わっていることで、アイヌ差別の話のほうが身近なくらいです。和人の男性とアイヌの女性のカップルが結婚しようとしたら男性の親に反対されたので地元を離れてしまった、とか。数年前の話です。
ウポポイとアイヌ新法をどう見る?
──そうした事例がどこまで一般化できるかは難しいところですが、現在でもあるわけですね。聞いた話だと、白老や静内・帯広・阿寒・釧路といった比較的アイヌ系の住民の存在感がある地域以外は、北海道の人でもアイヌについて身近な感覚は薄いともいいますが。
D:私の聞いた範囲だと、少なからずあります。 現在、日本ではアイヌであることを打ち明けることは差別を受けるというデメリットしかないですから、多くの人は喋らない。誇りを持っていいんだという社会にならない限り、この手の差別の実態はなかなか聞けないでしょう。
──手厳しいですね。ところで先日、私はウポポイ施設内の博物館の展示を見たときにモヤモヤした感じがあったのですが、台湾原住民としては、ウポポイやアイヌ新法についてどう感じますか?
D:まず、アイヌ民族情報センターを通じて接したアイヌの人たちの話をするなら、全体としてはウポポイに否定的な感想を持つ人のほうが多いみたいです。国がアイヌを先住民族として認めて博物館を建ててくれたのは評価するけれど、箱モノだけを作って、(台湾を含めて)国際的に認められている先住権がないがしろにしているのは問題だと。あと、ウポポイだけを見てアイヌのことを知ったつもりにはならないでね、という。
 最後に私自身の意見を言えば、日本政府はアイヌを現在も生きている「人間」としてではなくて、すでに死んだ「文化」として扱っている印象があります。モノとしては大事にしているのかもしれませんが、人間としては大事にしていない。だって、もし人間として扱っているなら、台湾みたいにアイヌ新法で先住民族としての権利まで認めているはずでしょう?
<ブヌン族>
 中華民国原住民族委員会ホームページの説明によれば、2020年9月現在、ブヌン族の人口はおよそ5万9925人とされる。主な居住地域はディヴァン牧師の故郷である南投県の仁愛郷・信義鄉のほか、花蓮県卓溪鄉・万栄鄉、台東県延平鄉・海端鄉、高雄市桃源区・那瑪夏区など。伝統的な集落は海抜500~1500メートルの高地に多く分布し、他の原住民と比べても高地に居住する。
 ブヌン族は父系の大家族を形成し、伝統的な家庭の場合は家族の人数が30~40人に及ぶことも珍しくない(ディヴァン牧師の実家も、最大時は家族が20人くらいいたようだ)。他には農業祭祀のなかで歌われる「アワの豊作を祈る歌」(pasibutbut)が、八部和音唱法を使った特殊な歌唱方法で知られており、民族音楽研究者の間で注目されている。
 歴史的には日本植民地時代の1915年(大正4年)、原住民政策に不満を持った花蓮港庁玉里郡(現在の花蓮県卓溪鄉)のブヌン族が蜂起して日本人警官を殺害。その後18年間にわたって抵抗した抗日蜂起「大分事件」を起こした。
https://bunshun.jp/articles/-/41222

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1992年、米国の上下両院議員選挙で、キャロル・ブローン候…

2020-11-03 | 先住民族関連
東京新聞 2020年11月3日 07時03分
 1992年、米国の上下両院議員選挙で、キャロル・ブローン候補(民主)が初の黒人女性上院議員として当選した。ベン・キャンベル候補(民主)が先住民族として初めて上院進出。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/66024/

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クランベリー市場の需要と範囲2025

2020-11-03 | 先住民族関連
Securetp News 11月3日
Market insight reportsが発行するグローバルクランベリー市場調査レポートは、主要プレーヤー、国、製品タイプ、および最終産業の観点から、グローバルおよび主要地域の現在の見通し この報告書の分析トッププレーヤーのグローバル市場分割の市場の複数のパラメータ。
このクランベリー市場調査レポートは、国際レベルでの競争を理解するために、産業の競争環境を特定します。 このレポート調査では、2019年から2025年に近づいている世界市場の予測される成長について説明します。 この調査レポートは、事業の静的および動的な側面に基づいて集計されています。
クランベリー市場は、予測期間中に3.7%のCAGRを登録すると予測されています(2020-2025)。 クランベリーの主要生産国には、米国、カナダ、チリ、ペルー、トルコ、アゼルバイジャンが含まれます。 クランベリーの主な輸入国は、米国、オランダ、イギリス、ドイツ、カナダ、中国、スペイン、およびその他です。 ペルー、チリ、オランダ、スペイン、モロッコ、カナダ、メキシコなどは、2019年に世界的にクランベリーの主要輸出国の一部です。 クランベリーの消費は、生で消費されたときにクランベリーの酸味のためにジュースの形で主に消費されます。
クランベリー市場2019の最新研究のサンプルPDFコピーを入手するにはここをクリック:
https://www.marketinsightsreports.com/reports/07202152543/cranberries-market-growth-trends-and-forecasts-2020-2025/inquiry?Mode=18
主な市場動向: –
加工産業からの需要の増加
特に北米では、加工クランベリー製品の需要が大幅に増加しているため、加工産業からのクランベリーの需要が高まっています。 クランベリーを介して様々な加工品は、ジュース、ジャム、ゼリー、ソース、乾燥クランベリー、粉末、および抽出物、および他のものが含まれています。 クランベリーは、新鮮な、挽いた、つぶした、コーンミールで焼いた、乾燥したクランベリーは乾燥肉と混合されるなど、様々な形態で消費された先住民族の果物です。 クランベリーの湿布剤、薬用茶、染料も、クランベリーの需要が増加しているいくつかの形態でした。
北米での生産量の増加
クランベリーは主に北アメリカの北部の気候で栽培されており、栽培のほとんどはマサチューセッツ州、ウィスコンシン州、ニュージャージー州、オレゴン州、ワシントン州などの地域で観察されている。 北米では年間200億ドルのクランベリーが収穫されており、年間売上高は1.50億ドルを超えています。 オーシャンスプレークランベリー栽培協同組合は、北アメリカのクランベリーの主要な生産者の一つです。 この協同組合だけでは、米国のクランベリー収量の90%を占めています。
レポートの提供と主なハイライトの下にある重要な機能:
–クランベリー市場の詳細な概要
-業界の市場ダイナミクスを変える
-タイプ、アプリケーションなどによる詳細な市場細分化
–ボリュームと価値の面での歴史的、現在および予測される市場規模
–最近の業界動向と動向
–クランベリー市場の競争力のある風景
-有望な成長を示す潜在的およびニッチセグメント/地域
“クランベリー市場”の詳細とレポートの概要TOCを参照します”:
https://www.marketinsightsreports.com/reports/07202152543/cranberries-market-growth-trends-and-forecasts-2020-2025?Mode=18
最後に、クランベリー市場レポートは、SWOT分析、投資収益分析、porter’s five forces分析などの多数の分析ツールとモデルを使用して、世界のクランベリー市場の完全かつ詳細 プライマリおよびセカンダリ研究手法を通じて市場の洞察を探索した後、これ以外のものが必要な場合は、市場の洞察レポートは、特定の要求に従って
注:-私たちがリストしているすべてのレポートは、COVID-19市場の影響を追跡しています。 これを行っている間、サプライチェーン全体の上流と下流の両方が考慮されています。 また、可能であれば、追加のCOVID-19アップデートサプリメント/レポートをQ3のレポートに提供しますので、セールスチームに確認してください。
https://securetpnews.info/2020/11/02/クランベリー市場の需要と範囲2025/

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直木賞「熱源」、民族の歴史とは 札幌でトークイベント

2020-11-03 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2020/11/02 11:00

トンコリの演奏を披露した楢木貴美子さん(手前)と小松田初美さん=2020年10月30日午後7時46分、札幌市中央区、川村さくら撮影
(朝日新聞デジタル)
 作家川越宗一さんの直木賞受賞作「熱源」をめぐるトークイベント「『熱源』の舞台 知られざる樺太アイヌとポーランドの関係」が10月30日夜、さっぽろ創世スクエアであった。母が樺太アイヌ民族の楢木貴美子さん、北海道大学名誉教授の井上紘一さん(文化人類学)、室蘭工業大学名誉教授の丸山博さん(環境マイノリティー政策学)が語り合った。
 楢木さんは、樺太アイヌ民族がいかにして北海道へ移住させられたかなど民族がたどった歴史を話した。井上さんは作品に登場するポーランド人の文化人類学者ピウスツキの生涯、丸山さんは自身が携わったポーランドの劇団の来日公演について紹介した。
 そのあと、楢木さんと北海道アイヌ民族の小松田初美さんが楽器のトンコリやムックリの演奏を披露した。司会はHTBの森さやかアナウンサーが務めた。(川村さくら)
https://news.goo.ne.jp/article/asahi_region/region/asahi_region-ASNC174ZXNB0IIPE001.html

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小山薫堂と高島彩がナビゲート。自然に学ぶ3時間特番が11/3(火・祝)18時オンエア。建築家・隈研吾との対談も

2020-11-03 | アイヌ民族関連
J-WAVE NEWS 2020/11/02 14:15
J-WAVE(81.3FM)は、11月3日(火・祝)の18:00〜20:55に特別番組『J-WAVE SPECIAL TSUCHIYA EARTHOLOGY』を放送いたします。番組タイトルにもなっているEARTHOLOGY=「地球学」をテーマに、ゲストを交え「地球」から日常の環境を考える3時間です。
2020年、コロナをはじめ、様々な自然災害が我々を襲いました。
「自然の前に我々はあまりにも無力である」ということも、改めて痛感させられました。
ニューノーマルと言われる、新たな生活様式の中で、我々はどう自然と向き合い共存してくのか。
時に牙をむく自然、しかし自然は我々の母であり、教科書でもあります。
そうした自然のなかから我々が今学ばなければいけないことは何なのか。
受け継いでいくもの、置き去って行かなければならないものは何なのか。
人間が自然と共存するために必要な知恵とは何か。
番組を通じナビゲーターの小山薫堂と高島彩が「自然に学ぶ」ものを考えていきます。
いま地球が私達に伝えたいメッセージとは何か?
全人類の問題であり、そして一人一人の問題でもある地球の環境危機。いま地球が私達に伝えたいメッセージとは何か?日常でも感じられるようになった地球の悲鳴、もう次の世代の問題ではありません。芳尾太郎ナショナルジオグラフィック ウェブ版編集長をはじめ、様々なゲストを迎えて地球環境の危機やニューノーマル時代の自然との共存を考えます。
「これからの生き方」小山薫堂と建築家・隈研吾が北海道で対談
北海道の自然を通じて、人々がどう自然と共存しているのか。建築家 隈研吾と小山薫堂が北海道十勝の地で、大自然と生きる人々の営みのなかから、これからの生き方を考えます。アイヌの考え方を伝え続けている十勝帯広アイヌ カムイトウウポポ保存会の酒井奈々子会長や、ジビエ界に新風を巻き起こしたELEZO社の佐々木章太代表とのお話も紹介します。
ゲスト:隈 研吾
1954年生。1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。国内外で多数のプロジェクトが進行中。国立競技場の設計にも携わった。主な著書に『点・線・面』(岩波書店)、『ひとの住処』(新潮新書)、『負ける建築』(岩波書店)、『自然な建築』、『小さな建築』(岩波新書)、他多数。
https://kkaa.co.jp/about/kengokuma/
自然とともに生きた写真家、 星野道夫さんが伝えたかったこととは?
アラスカの自然と動物をこよなく愛し、壮大な世界を見つめ続けた写真家・星野道夫。彼の生前の言葉や、残された書物の中から星野道夫を研究している、立教大学の濁川孝志名誉教授にお話を伺います。
今回、番組宛てに星野道夫さんの妻、星野直子さんからアラスカの現況を伝えるメッセージが届きました。番組内でその全文を紹介します。
番組概要
放送局名: J-WAVE(81.3FM)
タイトル: J-WAVE SPECIAL TSUCHIYA EARTHOLOGY
放送日時: 2020年11月3日(火・祝) 18:00〜20:55
ナビゲーター:小山薫堂、高島彩
番組HP: https://www.j-wave.co.jp/holiday/20201103_sp/top/
https://news.goo.ne.jp/article/jwave/entertainment/jwave-97315.html

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今宵はこれで酔っぱらう!?こだわりの国産酒で自宅呑み

2020-11-03 | アイヌ民族関連
男の隠れ家 2020/11/02 20:50
近年注目を集めている小規模の醸造所や蒸留所が作った国産クラフト酒。個性豊かな味と香りで、海外や大手メーカーに負けない魅力を持つ。ここでは全国のクラフトジンやウイスキー、ラムから選りすぐりをご紹介。わざわざ取り寄せて呑みたくなる、おすすめの17銘柄だ。
国産クラフトビール銘柄19選
クラフトビールとは、独立系の小規模醸造所で、伝統的製法で作られるビールのこと。今では国内各地でも百花繚乱。観光客目的の品も多い。そうしたなか、自信を持っておすすめしたい19銘柄を紹介する。
唯一無二の希少酒も要注目!
アイヌ民族伝統の酒を復活!「カムイトノト」

ヒエを使ったアイヌの神事用濁り酒を再現。程よい酸味と甘みで食事の供にも。
【DATA】
田中酒造
https://tanakashuzo.com/
0134-23-0390
価格/1,100円(300ml)
お届け日/注文から7日以内 
支払い方法/カード、振込、代引き、郵便振替
送料/配送地域、個数により異なる(詳細はHP参照)
海の揺り籠で味わい深まる「西伊豆海底熟成ワイン VOYAGE」
【DATA】
Enjoy
https://izu-sake.com/user/index.php
価格/1万1,000円(750ml)送料込
お届け日/注文から7日以内 
支払い方法/カード、振込など
送料/送料無料
(文◎秋川ゆか)
https://news.goo.ne.jp/article/otokonokakurega/trend/otokonokakurega-31269.html

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