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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

北海道アイヌ協会、政府代表団入り 国連会議に出席へ 日本の先住民族政策報告

2014-09-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (09/20 06:30)
 先住民族の権利の促進を目指す「国連先住民族世界会議」が22、23日、米ニューヨークの国連本部で開かれる。日本政府代表団には北海道アイヌ協会が初めて加わり、政府側と共に日本のアイヌ民族政策を報告する。
 道アイヌ協会は1987年以来、単独で国連の関連会議に参加してきたが、今回は、阿部一司副理事長と菊地修二理事が、外務省、内閣官房、国連代表部でつくる政府代表団に加わる。2人は政府のアイヌ政策推進会議(座長・菅義偉官房長官、14人)のメンバー。
 政府代表団入りについて、道アイヌ協会は「日本政府が国際社会に対して、アイヌ民族は日本の先住民族である、とあらためて公式に発信する機会」(事務局)ととらえている。
 世界会議は初開催。国連がこれまで取り組んできた「先住民族の権利に関する国連宣言」(2007年)などの政策を検証し、加盟各国にそれぞれの先住民族の権利の実現を求める新たな仕組みを探る。とくに、土地、資源、遺骨返還といった分野が議論の中心になりそうだ。
 日本政府は2008年に 国会決議 と内閣官房長官談話によって、アイヌ民族を先住民族と認めた。20年の東京五輪にあわせて、胆振管内白老町に国立博物館を含む「 民族共生の象徴となる空間 」(象徴空間)の整備も決めるなど、一定の政策を進めている。
 しかし、アイヌ民族が中央政府から同化と差別を強いられた歴史を踏まえた自決権の回復や、土地、資源に関する権利などは手つかずのままだ。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/563781.html

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アイヌ協会、国連演説へ…先住民族会議

2014-09-20 | アイヌ民族関連
読売新聞 2014年09月20日
 内閣官房アイヌ総合政策室は19日、ニューヨークの国連本部で行われる国連総会の国連先住民族世界会議に、日本代表として道アイヌ協会のメンバーを派遣すると発表した。国連総会に同協会のメンバーが出席するのは初めて。
 会議は22~23日に行われる。日本は先住民族の権利の実現について話し合うグループに所属し、政府が白老町に設置を予定しているアイヌ民族に関する国立施設「民族共生の象徴となる空間」などについて、5分間程度のスピーチを行う予定だ。道アイヌ協会の阿部一司副理事長は「アイヌ民族に対する差別の撤廃や権利の回復を訴えるには良い機会」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20140920-OYTNT50001.html

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アジアに北海道ブランドPR、異業種ネットワーク 道が本年度中に設立

2014-09-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/20 05:00
 道議会は19日、一般質問を続行した。山谷吉宏副知事は、経済成長が続くアジアに北海道ブランドの売り込みを強化するため、食や観光、アニメの関連企業やプロスポーツ運営会社などの異業種交流組織「クール・HOKKAIDOネットワーク」を本年度内に設立することを明らかにした。自民党・道民会議の吉川隆雅氏(札幌市北区)への答弁。
 道は昨年夏から、アジアに北海道の魅力を発信する「クール・HOKKAIDO」戦略を展開し、現地で道内の食やIT技術を紹介するイベントを開催してきた。ベトナムで元コンサドーレ札幌所属のレ・コン・ビン選手や仮想アイドル「 初音ミク 」が人気を集めている現状などを受け、有名人やサブカルチャーとも連携した取り組みが効果的だと判断した。
 ネットワークは海外での事業展開について情報共有を図るほか、現地で幅広い業種による商談会などを開く狙い。道内ツアーの企画や北海道の魅力を紹介する旅番組の制作なども実現させたい考えだ。
 山谷副知事はまた、札幌市議の金子快之(やすゆき)氏が短文投稿サイトに「アイヌ民族なんて、いまはもういない」と書き込んだ問題に関連し、「わが国の先住民族であるアイヌの人たちの多くは北海道に住んでいる」と述べ、アイヌ文化の振興や生活向上に取り組む考えをあらためて表明した。自民党・道民会議の藤沢澄雄氏(日高管内)への答弁。
 高橋はるみ知事は19日も道議会を欠席した。知事は17日以降、風邪のため公務を休んでいる。

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金子・札幌市議の不服申し立て 自民札連受け入れず 近く正式除名へ

2014-09-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/20 05:00
 札幌市議の金子快之(やすゆき)氏(43)=東区選出=が短文投稿サイト「 ツイッター 」に「アイヌ民族なんて、いまはもういない」などと書き込んだ問題で、自民党札幌市支部連合会(札連)は19日、総務会を開き、党からの除名処分に対する金子氏の不服申し立てを認めず、処分を変えないことを決めた。
 総務会後に記者会見した札連幹事長の細川正人市議によると、総務会では「(申し立てを)受け入れる理由がない」として出席者の意見が一致したという。近く党道連に報告し、正式に除名が決まる見通し。
 金子氏は札連が決めた除名処分に対し、15日付で「自分の主張には根拠がある」などとして不服を申し立てていた。

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チョコレート博物館がオープンへ=生産過程など紹介、試食も可能-ベルギー

2014-09-20 | 先住民族関連
時事通信 (2014/09/20-06:12)
 【ブリュッセルAFP=時事】「ゴディバ」などのチョコレートの生産で有名なベルギーで20日、チョコレートの生産過程や歴史を学べる博物館「ベルギー・チョコレート村」がオープンする。首都ブリュッセルのチョコレート工場跡に造られた博物館では見学だけでなく、さまざまな種類のチョコレートを味わうこともできる。
 来館者は、西アフリカなどでカカオ豆がどのように収穫され、チョコレートに加工されていくかを学べる。また、チョコレートの歴史では、中米の先住民が飲み物として消費していたことが始まりで、その後欧州に伝わったことなどが紹介されている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014092000038

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長倉洋海写真展「その先の世界へ」 (キヤノンギャラリー)

2014-09-20 | 先住民族関連
Impress Watch (2014/9/19 06:00)
Reported by 本誌:鈴木美香
世界の戦場や辺境を訪れ、そこで出会う人々を撮影する写真家、長倉洋海氏。旅先で受けた刺激が、また次の旅へと氏を駆り立たせています。そして、2013年、1年に及ぶ新しい旅の中で、内戦が終結し平和への祈りを捧げるスリランカの人々や、死者を迎えるメキシコ先住民、サハラのボロロ遊牧民など、自分の知らない世界、初めて目にする光景に、シャッターを切りました。 (写真展情報より)
・会場:キヤノンギャラリー銀座
・住所:東京都中央区銀座3-9-7
・会期:2014年9月25日木曜日~2014年10月1日水曜日
・時間:10時30分~18時30分(最終日15時まで)
・休館:日曜日・祝日
・入場:無料
・ギャラリートーク:9月25日木曜日~10月1日水曜日14時~15時

・会場:キヤノンギャラリー梅田
・住所:大阪府大阪市北区梅田3-3-10梅田ダイビル地下1階
・会期:2014年10月9日木曜日~2014年10月15日水曜日
・時間:10時~18時(最終日15時まで)
・休館:日曜日・祝日
・入場:無料
・ギャラリートーク:10月11日土曜日・10月12日日曜日14時~15時

・会場:キヤノンギャラリー札幌
・住所:北海道札幌市中央区北3条西4-1-1日本生命札幌ビル高層棟1階
・会期:2014年12月11日木曜日~2014年12月22日火曜日
・時間:9時~17時30分
・休館:土曜日・日曜日・祝日
・入場:無料
・ギャラリートーク:12月11日木曜日・12月12日金曜日14時~15時

・会場:キヤノンギャラリー仙台
・住所:宮城県仙台市青葉区一番町1-9-1仙台トラストタワー15階
・会期:2014年2月5日木曜日~2014年2月17日火曜日
・時間:9時~17時30分
・休館:土曜日・日曜日・祝日
・入場:無料
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/exhibition/20140919_666585.html


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「靖国参拝するな」日本国民が安倍首相を訴える=

2014-09-20 | 先住民族関連
「ドイツとは大違い」「日本人は少なくとも…」―中国ネット
Record China  配信日時:2014年9月19日 18時46分
2014年9月18日、新華網によると、日本の市民ら222人が、昨年12月に安倍首相が靖国神社を参拝したことについて、「日本国憲法が保障する平和的生存権を侵害された」などとして、安倍首相、国、靖国神社を相手取り、靖国神社への参拝をやめるよう求める訴えを大阪地方裁判所に起こした。
大阪地裁には今年4月にも同様の訴えがあり、安倍首相の靖国神社参拝を訴える原告の数は768人となった。日本メディアによると、原告には台湾先住民で構成された「高砂義勇隊」の隊員の遺族もいるという。
この報道を受け、中国のネットユーザーは以下のようなコメントを残している。
「日本は過去の失敗に向き合わなければ滅ぶ。同じ敗戦国のドイツとは大違い」
「日本人はいつも靖国を参拝して、われわれ中華民族は抗議するだけ。そろそろ立ち上がるべきじゃないか」
「反対しても参拝する。捕鯨を禁止しても無視。平和的に解決できない問題もあるということを証明している」
「靖国神社には日本の英雄が祭られているのだから参拝するのは当然。中国の英雄はどこに祭られてるの?」
「日本人がA級戦犯を祭るのは気分が悪いが、少なくとも彼らは自分たちのために戦ってくれた兵士のことを覚えている。われわれの抗日戦争の英雄は行方知れず」
「日本には問題もあるが、私たちや世界の人々が学ぶべき点もある。日本製品を買う人を非難するな。中国の科学技術が日本を追い抜けばいい話だろう?」
「こんな訴えを起こせるなんて、日本は民主的だな~。米国のおかげだね」
「これが日本の民主主義を体現しているところだ」
「実際は、多くの日本人が正直で善良。安倍首相は早く退け」
「私たち国民は永遠に平和を愛し続ける」(翻訳・編集/北田)
http://www.recordchina.co.jp/a94456.html

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「安倍首相は靖国参拝をやめよ」、日本の市民ら222人が大阪地裁に訴え―中国メディア

2014-09-20 | 先住民族関連
Record China 配信日時:2014年9月19日 10時38分
2014年9月18日、新華網によると、日本の市民ら222人が、昨年12月に安倍首相が靖国神社を参拝したことについて、「日本国憲法が保障する平和的生存権を侵害された」などとして、安倍首相、国、靖国神社を相手取り、靖国神社への参拝をやめるよう求める訴えを大阪地方裁判所に起こした。
大阪地裁には今年4月にも同様の訴えがあり、安倍首相の靖国神社参拝を訴える原告の数は768人となった。日本メディアによると、原告には台湾先住民で構成された「高砂義勇隊」の隊員の遺族もいるという。安倍首相は昨年12月26日、国際社会やアジアの隣国、日本国民の反対を無視して、A級戦犯が祭られている靖国神社を参拝した。(翻訳・編集/TK)
http://www.recordchina.co.jp/a94452.html

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アイヌ代表が国連で演説へ

2014-09-20 | アイヌ民族関連
NHK 9月19日 21時05分
来週、アメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれる先住民族の権利などをテーマにした「先住民族世界会議」にアイヌ民族の代表が出席し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けたアイヌ民族の権利実現のための取り組みなどをアピールすることになりました。
「先住民族世界会議」は、国連総会の一環として各国の政府や先住民族の代表などが参加して初めて開かれ、現地時間の22日から2日間、先住民族の文化の保護や権利の実現について話し合います。日本からは、政府関係者やアイヌ民族を代表する北海道アイヌ協会の2人などが出席し、このうち阿部一司副理事長がアイヌの伝統衣装を着て演説を行うことになっています。
この中では、日本政府が東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年までにアイヌ民族に関する国立の博物館などを北海道内に整備する計画を進めていることに関連し、「6年前にようやく先住民族として認知され、政府もアイヌ民族の権利実現のための政策を発表している」として、アイヌ民族の権利実現のために取り組む決意をアピールすることにしています。
阿部副理事長は「子どもや孫が自信を持って生きていけるようにしたい。政府の代表と共に国連で演説できることはすごいことだと思います」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140919/k10014738611000.html

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20、21日しらおいチェプ祭

2014-09-20 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2014年 9/19)
 白老町で20、21の両日、自然の恵みに感謝するアイヌ民族の人々による催事「第26回しらおいチェプ祭」(実行委員会主催)がポロト湖畔広場で開かれる。今年は開催期間を2日間に拡充、子ども向けの体験イベントも新たに設けた。アイヌ文化に親しみながら豊穣(ほうじょう)と味覚の秋を楽しめそうだ。
 20日は午前10時から、会場内の伝統家屋「チセ」でカムイノミと呼ばれる神事が行われ、遡上(そじょう)が始まったサケへの感謝の祈りをささげる。
 特設舞台では民族楽器ムックリの演奏や古式舞踊を披露。午後1時からサケの宝引きも100人限定で行う。
 21日は午前10時から上位入賞者に景品が当たるアイヌ語○×クイズ大会、地元有志によるバンド演奏などを実施。午後1時から小学生以下を対象にサケとニジマスのつかみ取りなどを行う。
 2日間共通では、サケのくじ引きや午前11時から「チェプオハウ」(サケの塩汁)や「チマチェプ」(焼き魚)、いなきびご飯など伝統料理を150~200円で販売する。
 また、今年は子ども向けのアイヌ文化体験メニューも新たに加わった。両日とも会場内のチセで①ムックリ製作②アイヌ文様刺繍③ストラップづくり―をそれぞれ参加費100円で実施。20日午後2時から小中学生を対象に弓矢体験(20人限定)も行う。
 問い合わせは実行委員会(白老町役場内) 電話0144(82)2265。
http://www.tomamin.co.jp/20140917052

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登別などで3大学「旅プロデュース部」が合宿

2014-09-20 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2014年9月19日(金)朝刊】
 観光情報を提供するリクルート北海道じゃらん(本社札幌市)と官民組織「北海道新幹線×nittan地域戦略会議」(会長・岩倉博文苫小牧市長)、道内3大学の学生が連携する「旅プロデュース部」の合宿が17、18日の2日間、登別市など西胆振地域で実施した。日胆エリアの地域資源の掘り起こしや独自宿泊プランの考案など、活性化策を探った。
 同部は若者の観光客数を増加させ、将来の観光人口を増やす狙い。今回は室蘭工業大学が初参加したほか、小樽商科大学、札幌市立大学の学生24人が参加。じゃらんスタッフと同戦略会議関係者6人がサポートした。
 初日はアイヌ民族博物館(白老町)訪問や洞爺湖有珠山ジオパーク、室蘭市のボルト人形「ボルタ」制作工房、夜景スポット、登別市登別温泉町の地獄谷「鬼火の路」の見学を実施した。
 最終日は登別観光協会で、じゃらんネットでアンケートした宿泊プランコンテストを実施。「ネーミング」「コストパフォーマンス」など五つの部門で、小樽商大のチーム「だて武者くん」が総合867点で最優秀賞を獲得した。同チームは遊覧船チケット付き夏の洞爺周遊プランや洞爺湖の花火観賞船プランなどを提案した。
 このほかワークショップを開催。西胆振地域の地域資源の洗い出しや、目玉の発掘など学生の視点を生かし、新たな旅行商品を考えた。登別温泉と室蘭夜景観光とのマッチング、洞爺湖の花火大会や有珠山周辺のジオパークの魅力向上の必要性が指摘された。29日に青山剛室蘭市長を招き、札幌市でコンテストを開催する。
 じゃらん地域振興課道南担当の八木皆実さんは「今回のアイデアは来年1月20日にじゃらんで特集する。日胆エリアに若者を呼び込む手助けをしたい」と話している。
(粟田純樹)
【写真=宿泊プランコンテストの表彰を受ける学生】
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/09/19/20140919m_05.html


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北大に残る2体の遺骨 「故郷で眠ってほしい」返還願う釧路アイヌ協会

2014-09-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (2014/09/09)
ピヤラ アイヌ民族の今
承継者不明、国の指針は「共生空間へ」
 アイヌ民族が行う先祖供養をイチャルパという。かつては家ごと、もしくは集落単位で豊漁・豊作を祈る儀式やクマ送りなどの時に行われ、現在では各地のアイヌ協会単位で行われている。北大が研究のために集め、保管したアイヌ民族の遺骨の中に釧路アイヌ協会関連の遺骨があることが昨年、分かった。ただ、個人が特定できず、親族ら「祭祀(さいし)承継者」がいない場合は国の指針で胆振管内白老町に建設される「民族共生の象徴空間」の慰霊施設へ集約することになっている。一方で、アイヌ民族の意向を反映し遺骨の返還をすべきとの声もある。(鈴木誠)

 「北大に2体の遺骨があることが判明しました。早急に返していただき、前回返還された遺骨と共に仲間として納めたい」
 釧路アイヌ協会が8月24日、釧路市の紫雲台墓地にあるアイヌ民族の共同納骨堂などで行ったイチャルパ。祭司を務めた小野幸儀会長は納骨堂の祭壇で先祖たちに語りかけた。44回目を数えるイチャルパで、今回のような報告は初めてだ。
 紫雲台墓地はもともと、アイヌ民族が墓所として使用してきた。特に紫雲台墓地北地区への埋葬が多く、1980年の納骨堂落成式典の式次第には、釧路市が行った調査(79年)で1114体の遺骨が見つかったことが記されている。だが、承継者が途絶えて無縁墓所が増加。納骨堂は釧路アイヌ協会の管理となった。
 同協会によると、納骨堂の遺骨は現在約2300体。うち15体は北大から返還されたものだという。ただ、北大が昨年3月にまとめた調査報告書では、ウタリ協会釧路支部(当時)の求めに応じて85年8月、頭蓋骨のみ7体の返還となっており、数字が合わない。
 ところが、北大が2010~12年に行った調査で、1985年に返還されたはずの遺骨と同じ識別番号がついた遺骨2体が北大のアイヌ納骨堂で発見された。1体は釧路市内で発掘された全身骨で男性、もう1体は頭蓋骨のみで発掘場所、性別は不明だが、釧路署から北大に寄贈されていた。
 北大総務課は「85年には頭蓋骨を返還している。今回の2体も頭蓋骨があるので、別人とみている」と説明。ともに個人の特定ができていないため返還については「国の指針に従う」とする。
 小野会長は「2体とも釧路の住民だったことは明らか。釧路の仲間の元で眠ってほしい」と語る。北海道アイヌ協会の竹内渉事務局長は「85年と今では状況が違い、承継者がはっきりして、その人が返還を申し入れる形にしないと難しい場合もある」としながら「釧路と連携し、よりよい方法を探っていきたい」と話している。
阿寒湖アイヌコタンの歌い手・広野トヨさん死去 独特の節回し惜しむ声
 【阿寒湖温泉】阿寒湖アイヌコタンで歌い手として活躍した広野トヨさんが8月10日、77歳で亡くなった。約40年間舞台に立ち続け、アイヌ民族伝統の歌をうたう独特の節回しは「まねできない」と評判で、悼む声が上がった。
 広野さんは1936年、帯広市生まれ。育ての父、故山本多助エカシ(長老)から舞踊を習い、73年に阿寒湖アイヌコタンに移った。民芸品店の手伝いなどをしながらコタンの劇場で観光客向けに古式舞踊を披露した。
 20年近く一緒に舞台に立った歌い手の日川キク子さん(77)は広野さんの高くて心地よい歌声が忘れられないといい、「お客さんと接するのもうまかった。惜しい人を亡くした」と残念がる。
 気さくな人柄は若い世代からも慕われた。広野さんのめい平良智子さん(45)は19歳のころ、アイヌ文化に関わることが嫌になったが、「若いのだから頑張って踊りなさい」と広野さんに諭され、舞踊を始めた。「体調が悪くても弱音を吐かず、舞台に立ち続けていた。若い人に踊りや歌を伝えようという強い思いがあった」と振り返る。
 長年のアイヌ文化の伝承活動が評価され、2012年にはアイヌ文化奨励賞を受賞。「70歳を過ぎても仕事があるのはありがたい」というのが口癖で、昨年8月まで阿寒湖アイヌシアター「イコロ」の舞台に立っていた。
 イコロで古式舞踊の公演を行う阿寒アイヌ工芸協同組合の西田正男組合長は「歌い手や踊り手の具合が悪くなると、すぐに代わりに入ってくれた。古式舞踊にはなくてはならない人だった」。
 晩年は孫の広野大地君(8)らをかわいがった。大地君も「優しいおばあちゃんだった。ずっと踊りを続けていたのはすごい」と語った。(長谷川裕紀)
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/piyar/244082.html

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大磯で「お茶の間映画館」 古民家や寺社など7会場で

2014-09-20 | アイヌ民族関連
タウンニュース 掲載号:2014年9月19日号
 大磯町と国府町の合併60周年を記念して、約60年前の文化風土を記録したドキュメンタリーフィルムを大磯町内7会場で上映する「大磯お茶の間映画館」が9月27日(土)と28日(日)に開催される。
 このイベントを企画したのは、大磯お茶の間映画館実行委員会(坂間洋平代表)。大磯町内にある古民家や寺社など文化的資産を「お茶の間」に見立て、祭りや職人の技、昔の日常風景など、かつての日本の暮らしを上映する。
 上映作品は8本で、大磯町にまつわる作品としては「国府祭-こうのまち-」と「大磯の左義長」の2本が上映される。
 27日に六所神社で上映される「国府祭」では、平安時代から続く国府祭について、神揃山で行われる祭りと大矢場で行われる国司祭の様子を16mmフィルムで紹介するほか、同神社の宮司である柳田直継氏による講話もある。
 28日に東光院で上映されるのは、「大磯の左義長」の短い16mmフィルムと、新潟県青海町に伝わる豊作祈願の行事を記録した「青海の竹のからかい」。2つの祭りから小正月の文化を見つめる。さらに、左義長保存会が地域社会と祭りについて話す。
 その他の作品は、日本の文化を記録し研究している「民族文化映像研究所」が作製したフィルムが上映される。秩父で1978年に記録された竹縄づくりの様子を伝える「竹縄のさと」(会場/大磯町郷土資料館・28日)、アイヌの記録フィルム「イヨマンテ-熊おくり」(同/今古今・28日)、子どもの生誕前から7歳までの成長を記録した「秩父の通過儀礼-安産祈願から帯解きまで」(同/桃の家・27日、28日)など6作品が予定されている。
 観覧は予約制で、定員は各回30人(先着順)。料金は1000円から1500円。上映スケジュールや会場など、イベントについて詳しくはホームページ(http://ocha-noma.com/)または坂間さん【電話】0463・73・6487。
http://www.townnews.co.jp/0606/2014/09/19/252090.html


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それでも愛した

2014-09-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/19 16:00
 東京のイタリア文化会館が昨年、同国の文化人類学者フォスコ・マライーニさん(故人)の名を冠した賞を創設した。
 マライーニさんはアイヌ民族研究で知られる。1938年(昭和13年)から北大を拠点に、旭川や日高管内平取町、釧路管内弟子屈町などで文化や儀式を調査した。
 ところが、41年に英米との戦争が始まると、親交があった米国人レーン夫妻、山仲間だった北大生の宮沢弘幸さんが相次ぎスパイの容疑で逮捕される。外国人と付き合えばこうなるとの見せしめの冤罪(えんざい)だったとされる。
 自身もイタリアが降伏した43年以降、強制収容され、飢餓に苦しめられた。
 戦後、帰国の途に就いたマライーニさんの左手には小指がなかった。戦中の警察の不当な扱いに抗議し、自ら切断したのだった。
 日本の記憶は暗い軍国主義と切り離せない。外国人というだけで心身とも痛めつけられ、二度と来ないと決意した人も多かったが、マライーニさんは違っていた。
 日本の紹介映画を作るために53年、再び来日する。72年の札幌冬季五輪には母国チームを率いて来札した。
 日本文化、アイヌ文化への愛着は終生消えることはなく、「アイヌのイクパスイ」などを著し、フィレンツェ大学に日本研究部門ができると初代教授に就任した。
 マライーニ賞はイタリアについての優れた日本語著作が対象だ。
 最近、異なる文化や民族への無理解が目立つ。寛容さを失ってはならない。そんな「遺言」が聞こえてきそうだ。(小坂洋右)

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アイヌ民族差別の根絶を 推進会議が国へ要望

2014-09-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/19 05:00
 政府のアイヌ政策推進会議の作業部会が18日、東京都内で開かれた。札幌市議の金子快之(やすゆき)氏が短文投稿サイト「 ツイッター 」に「アイヌ民族なんて、いまはもういない」などと書き込んだ問題について、委員から「国民の理解を一層促進してほしい」と差別根絶に向けた国の取り組みの強化を求める声が上がった。
 これに関連し、政府側はアイヌ民族への差別や偏見に関する初の全国意識調査を2015年度に行う方針を説明。調査方法や質問項目については同部会で今後詰めることとした。
 また国が胆振管内白老町内に整備する「 民族共生の象徴となる空間 」(象徴空間)については、政府の担当者が年内にも道内各地のアイヌ民族と意見交換し、象徴空間の建設に反映させる方針を報告した。

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